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仙人界で カルボナーラを…

“また 言葉足らずで 訳わかんねー”って
いつもの大将に ぼやかれるだろう…

久々の仙人界(急性期病院)へ
すっかり 卒業したって 思っていたけど

晴天の秋の日 
ふらっと訪れた天然鮎のメッカでお逢いした久々のドクターHは
何かを感じたのか….

急な検査で
また また戻って来た。

舞い戻った 仙人界…

昼からだからか…
まるで 映画の1シーンのよう…
数々の映画で使われたと聞く

近未来的である 仙人界である。

“脳のMRI撮ろうか?
腰椎穿刺と 神経伝達も….“

え?.....腰椎穿刺...
また..........,


混み混みで 予約の取れないはずの
MRI...
直ぐに予約を入れてもらえた

昨日は 大雨 
明け方にはあがる….

朝目覚めれて…
漁場を覗き

今日は 無理だなと諦め

早めに出かけた...

時間まで 珈琲でも飲むかと...


受付のお姉さんは呟く
“そのままMRI待合室へ”
“まだ 時間ありますよ”

“直ぐに 呼ばれるかもわかりません…“
…..
強気なお姉さんだ…

金属探知機を持ったお姉さんが現れる
検査着に着替えなどは無く

問診後 金属探知機を 身体に当てる
“大丈夫ですね”

お姉さんは 隣の人に 全く同じ
セリフを話す….


広い広い部屋に MRIが 鎮座している。

“動かないでくださいね”
まるで “伏せ”と言われた 飼い犬の
ように微動だにしない

猫師匠なら パニックで走り回ってるだろうなと…

検査が始まる….

“うるさい”

って 大声で 叫んでも
聞こえないくらい
超絶爆音マシンである。

想像を絶するくらい…


検査も終わり 技師に呟く

“超絶爆音仕様ですね”

“はい この機械 1番大きくて
1番 音煩くて”

1番良く写りますからと….

珈琲メーカーの名前が描いてあった


一年前に 撮った最新のMRIは 静かなマシンだった…

“もう十年頑張ってますからね”
技師は 呟く

深々と 頭を下げ部屋を出る

足がもつれている….

”倒れるな….“

MRIで 気分悪くなるといけないから
昼は抜きだった

数々の物語が生まれた珈琲ショップに
雪崩れ込む


仙人界に居る 50日間
ここの珈琲を全種 購入して部屋で
テースティングしていた。

爆音MRIを 乗りこなし
空腹の身体に カルボナーラが吸い込まれて行く...

“啜るは 超絶技巧だな”って…
相変わらず 思っている

予約表が 発券された

二日後 ドクターHから 結果を
説明してもらえる

“浮世雲さん 頭の中に虫いますよ”っ
て言われたら
“毎日毎日 〇〇喰ってますから”って
笑って答えよう…

久々の仙人界

相変わらず 何処を観ても
詩が流れて来る….
詩を重ねると 歌になり
歌を重ねると 物語になる


“そんなの 誰も読まねーよ”
大将は呟く

“それで いい”

ギランバレーに恋をして
回復期リハビリテーション
久々に仙人界へ

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