皆さんは人生をやり直したいと思ったことがありますか？

私はあります。
娘との関係が上手くいかなくなってきたとき。
仕事や進路の選択に悔いが残ったとき。

いずれも自分が起こした行動によって招いた結果なので、同情の余地はありません💧
因果応報だ、仕方ない、と思えるのは
まだ現状に余裕があるから。

でも世の中には「死にたい」と思うほどのアクシデントに見舞われる人々もおられます。
例えばストアカ講師のひろさんが紹介してくださった、古市佳央さん。その記事がこちら。

古市さんは16歳のとき
バイクの事故で全身大やけどを負い、以前の容姿を失いました。
事故直後、変わり果てた自分の姿を見て、
「殺せ」
と周囲に叫んだそうです。
人生に絶望しながらも手術とリハビリでやっと社会復帰するも、次に待っていたのは世間の冷ややかな好奇の視線…

ここまでの古市さんの苦悩の様子を講演の動画で見ていて
ふと私は、最近聞いた別のエピソードを思い出していました。

先月から私が受講している、介護職員初任者研修の講師として登壇された、看護師の先生の体験談です。🏥

ある女の子が、ボーイフレンドのバイクの後ろに乗せてもらっているとき事故にあい、全身不随になりました。ヘルメットはしていましたが、頭から落ちたため脊椎を損傷したのです。
自分で食事をすることも排泄することもできない。想像してみて下さい。若い女の子にとってそれがどういうことか。
「殺せ」
彼女もそう言ったそうです。

でも、命が助かったことには何か意味があるという信念のもと、その看護師さんたちは必死に彼女を励まし看護しました。
今、50歳になるその女性は、障がいをもつ人が働ける会社を経営しているそうです。
看護師さんが「死ななくて良かったでしょ」と聞くと、ちょっと複雑そうに、でも「はい」と言ってくれたそうです。

そして先ほどの古市さん。
タイムマシンで過去に戻れるとしたら戻りたいかと聞かれたら、答えはノーだそうです。
なぜなら、今の自分が好きだから。
今、幸せと思えるから。

大した挫折も努力もせずに、上手くいかないから過去に戻りたいなどと、甘ったれたことを考えていた自分が恥ずかしくなりました。そんな自分、好きになれるはずがない。

動画の中で古市さんは
「人に出会うことで、人は変わる。
      なぜなら、違う価値観に出会うから」
「出会いは
      自分のちっぽけな価値観を壊してくれる」
と仰っています。

そうだ。
これまで私がしてきた選択を
もし仮に していなかったら、
出会わなかった人たちがいる。
知らなかった感情や、気づきや学びがあるはず。

出会った人の数と同じだけ、
もしかするとそれ以上の価値観と出会い、
私の価値観も変えられて
今の私がつくられている。

今けっして充実してるとは言えないけど、
まだまだ自分のことを好きになれないけど、
今までの経験に無駄なことなんて何もない。
後悔でさえも。
だから今までの自分を受け入れて、活かしてやらないと…

この、古市さんの記事との出会いも、
看護師の先生との出会いも、
私にとって大切な出会いのひとつ。

そして、考えるきっかけをくれた
ひろさん、ありがとうございます💓