見出し画像

BLADE RUNNER LIVEの没入感

どうも、ウクモリ ヒロオです。

昨日は渋谷オーチャードホールで開催された、「ブレードランナーLIVE」に行ってきました。タイトル通り、映画「ブレードランナー」を上映しながら、劇中で流れる楽曲部分を生演奏で・・・そんなスタイルのコンサート。
これまでもスターウォーズなどの作品が同様のスタイルで上演されてきましたが、今回は「ブレードランナー」だと聞いて参加を即決。海外でも高評価だと聞いていたので、この日が来ることを本当に楽しみにしていました。

初めての渋谷オーチャードホール。4月から渋谷東急本店等周辺エリアの再開発プロジェクトが進むため、週末だけの営業となるそうです。Bunkamuraは行くことはあっても、オーチャードホールへはまず行くことがなかったので、そんな点でも楽しみでした。開場少し前に到着するように向かいましたが、驚いたことに既に大勢の方が待機列を作っていました。皆の期待値、私と同じなんだろうな・・・と(笑)

さて、ここからはコンサート自体について語りたいと思います。

驚いたのは、作品が始まる前のTHE LADO COMPANY(制作会社)の投影時から演奏がスタートしたこと。そして、次の瞬間・・・

LOS ANGELES
NOVEMBER 2019

この字幕が登場した瞬間のティンパニー(大太鼓)の見事なまでのシンクロ。そんな地響きのようなドラム音が会場に響き渡り、気がつけば大気汚染著しいロスの上空で炎を見つめている自分がいました。

レプリカントたちが地球に降り立った、「自分自身がいったい何者なのかを知りたい」という実に純粋な想いに対する無情なまでの現実。特に追い詰められたゾーラが、ガラスを突き破ってまで生き続けようと最後までもがき苦しんでいる姿。ここに生演奏が加わることにより、彼らの夢の儚さがより一層心に響き、自分ごとのように捉えられるようにも。エンディングの間際に、ロイ・バディが静かに自らの人生を終えるシーンも印象的でしたが、生演奏が伴ったゾーラのシーンはそれ以上にインパクトがありました。

Avex Classic公式Twitterで掲載されていた写真を引用させていただきました。

他にもさまざな場面に息をのむ状況が続きましたが、気がつけばエンドロールと共に、一番の代表曲「End Titles」を演奏する時が到来。この曲が生演奏で聴ける日が来るとは思ってもみませんでしたが、この曲もとても自然にオーチャードホールの空間に融和していました。この曲だけでなく、気が付いたらオーケストラが演奏していて驚くことも多く、映画と演奏が絶妙にフィットするよう見事に演出されていることが分かりました。

今回はデッカードとレイチェルがエレベーターに乗り込んでエンディングを迎える、ファイナル・カット版が上映されました。森の中をドライブするシーンや、スタンダード版のやる気がないデッカードのナレーションが省略されているこのバージョン、生演奏に一番最適なものであったのではと感じています。逆に他のバージョンでは、今回のあの雰囲気には全然マッチしないようにも思います(笑)

何度も観た作品ではあるものの、生演奏の臨場感に触れながら観る「BLADE RUNNER」は没入感が深く、最高のエンターテインメントを味わうことが出来ました。再演があれば是非ともまた行きたいなと思った人が多いかったのか、カーテンコールも3回ほど。鳴りやまない割れんばかりの拍手が続く中、客席の照明が光を灯し、作品の終わりの時を告げました。

本当に素晴らしい瞬間に立ち会えたな・・・そう、自信を持っていえる今回のBLADE RUNNER LIVE。最高の時をありがとうございました。

余談ですが、ひさびさに「ふたつで充分ですよ(2020年のnoteを参照)」のやり取りを観て、思わずにんやりしてしまいました。しかも、ガフに急かされた際にデッカードが食べていたのは、しっかりとヌードルでした(笑)

こんなことを語りつつ、今日のnoteを終えたいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。感謝!

この記事が参加している募集

宇宙SF

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?