炊飯器賛歌

移住するとなると、その土地で馴染み深い日本のごはんを作れるものなのかな?って気になりますよね。

醤油、みりん、酒、のり、かつお、こんぶ、ふりかけ、うめぼしとか・・・手に入るのかなあって。

私も、それで鰹節と昆布を手荷物に忍ばせてきたんですが、実はここロンドンでは、日本人が多い街のEalingイーリンSt.John Woodセンジョンウッドなどに行けば色々揃うことがわかってきました。うちが住んでる近くにはないのですが、土曜日に日本人学校にヨーヨーを連れていくついでにEalingで買い出しをするサイクルが、ちょうどよいです。

ただ、値段はなんでも3倍くらいね。渡英直後の年末に、初めてそういうお店に行ったとき「なんでもあるじゃん!」って嬉しくなって国内にいるノリで基礎食材を手に取ってお会計したら「グエッ」となったトラウマで、そのあとしばらく日本食材屋さんに近づけなかった・・・。

が、どう地団駄踏んでもなつかしのオオゼキも東急ストアもライフも地球の裏側なので、私は腹を括りました。日本の相場は忘れるよ!

とはいいつつ、現地の食材(野菜やお肉)は逆にすごく安いので、普段は意識的にそれらを使った料理に挑戦するようにしています。

パンもパスタもいろんな種類があるうえに、クスクス、キヌア、トルティーヤ、ナチョス、ナンなど、国際色豊かな主食が簡単に手に入るんです。そういう新しいものにチャレンジするのも、結構楽しいです。

でもね。とはいえね。

やっぱり、どーしても週に何日かは、お米が食べたいと思うのです。家族が体調を崩したらお粥を作りたいなあって思うし、子供の給食も聞いているとほとんど小麦の何か(主にパスタ)っぽいし・・・

やっぱりお米!我がDNAに刻まれたソウルフード!

で、そのお米そのものは割と自由に手に入ります。細長いパエリアのお米、平たくてもちっとしたトルコ料理のお米、それらとは明らかに違う日本のお米に近いやつは、どのスーパーでも「Sushi Rice」も銘打って売ってあります。日本産ではないかもしれないけど。

質を求めるとキリがありませんが、安いものは、5キロが15£(2000円ちょっと)くらいからで手に入ります。

で、それを、私は先日までSTAUBのお鍋で炊飯していたのです。

ネットのレシピとも微妙に違う、水量や加熱時間のちょうどいい加減を覚えて、何度か失敗をしたけど、まあ安定的に普通に炊けるようにはなった。

そんなところにようやく船便が届いたので、昨夜、こちらに来てから初めて炊飯器を使ってお米を炊いたんですね。

そしたら・・・まず、スイッチひとつで柔らかく仕上がるその楽さに感涙しました。

そして・・・明らかに美味しい!パサパサ具合がなくて、もっちりしている。米だか水のせいではなかったらしい!

海外引っ越し前にいろんな先人たちにヒアリングして「炊飯器だけはあるといいよ」って聞いていて、これだけ新品で買って送っていたのが本当によかったです。

家電量販店のインバウンドの人向けコーナーでは無闇に高い値段がついていたので、オンラインで買ったパナソニックの海外規格品(SR-SAT102)です。蒸し物やケーキ作りにも使える優れもの。

ちなみに、日本で使える炊飯器はそのままでは電圧差があるので使えないので要注意だよ。知人で、それを無視して日本から送ったものをアメリカで無理やり使おうとしたら爆発して煙が出たという人がいました。

というわけで今日の推しは、炊飯器です。

この嬉しみは文章では伝わらない気がします。ので、詩をつくりました。

その名も高き、炊飯器
家電の中の家電だよ

素晴らしきかな、炊飯器
ストウブ・ラバーもうならせる

日本のほまれ、炊飯器!
海外移住に、炊飯器!


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