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小さいってそれだけでかわいい

ワンオペの休日

しながわ水族館でイルカの赤ちゃんの公開が始まったというので、海の生き物好きのヨーヨー(5歳)とあーちゃん(2歳)を連れて行くことにした。

うちから水族館までは電車だと一時間近くかかり、乗り継ぎも多いし歩く距離も長いしで心理的に遠いのだが、直線距離だと案外近いと思い立ち、自転車で行ってみた。

30分で行けると思ったら、往路は住宅街の中で微妙な分岐を間違えまくって40分かかってしまった。線路を3つも超えるし、坂道は多いし。電チャとはいえ、前後あわせて30キロ近いキッズを運んでの道のりは、簡単とは程遠く、開館前に余裕をもって到着の予定が、なんだかんだで10:30頃に。

水族館は混んでいた。イルカの赤ちゃん効果に違いない。

チケットを買うところですごい行列だったが、「オンラインチケットをお持ちの方は直接窓口にお進みくださーい」とのアナウンスが叫ばれていたのでその場で携帯で調べたら、オンラインチケットがサクッと買えた。

すぐに行列を抜けて行こうとすると、ヨーヨーが「ダメだよ、順番にならばなきゃ」という。園児、お行儀が良い。「チケット持ってる人はまっすぐいっていいんだよ」と説明してバイパスしたのだけど、そうしない人たちというのは携帯でオンライン決済することに慣れていないんだろうか?

イルカの赤ちゃんは既に1メートルくらいの大きさになっていたが、お母さんイルカと一緒に立派に泳ぎまわり、時々おっぱい飲んだりしている様子がよく見えた。色も姿も泳ぎっぷりも大人のイルカと変わらないんだけど、子供の動物って、小さいという、それだけで眼福なのはなぜでしょう。ショーは見なくても、しっかりそこで眺める時間をとれたので満足。ヨーヨーもあーちゃんも一生懸命、眺めていた。

それから他の展示も眺めて11時過ぎにはカフェテリアに行こうとしたんだけれど、凄い行列だったんで、自転車で近くのファミレスに移動。「ここで食べたい!」と泣きべそになるヨーヨーをなだめるために、お土産屋さんでシールブックを(あーちゃんには、イルカの風船を)買うはめに。

ご飯を食べた後、自転車の前かごであーちゃんはお昼寝に突入したけれども、ヨーヨーはまだ遊びたいというのでそのまま洗足池に向かう。彼はボートに乗るのが好きなのだ。今度は迷わず、最短距離を行く。

あーちゃんが目覚めるまで、公園の前の喫茶店でお茶をして過ごす。ヨーヨーがシールブックに夢中でキッズ・クレープをあまり食べなかったので、想定外ながら間食をするはめに。

それから、スワンボートに乗った。

「僕は見張るよ!今度はあっちに鯉がいる!行くよ!」と指令ばっかり出すヨーヨー、ハンドルの前に陣取ってひたすらぐるぐる回しまくることに熱中するあーちゃん(ボートデビュー!)、となると、漕ぐのはわたしだけ。30分間、あちらへこちらへと酷使された。

そんなこんなでトータルで2時間近く乗り物を漕いだ一日になった。

夜、お風呂上りに、ヨーヨーが「今日見た水族館の生き物のマネ」といって、イルカ、カメ、カニ、イワシ、ゴンズイ、エイ、サメ、クマノミ、イソギンチャク、ウツボ、クラゲ等のパントマイムを次々と披露してくれた。

それが「なるほど、そうくるか!」という自由な着眼点と動きでなかなかセンスが良くて、あーちゃんも大はしゃぎで真似っこしていたのが、疲れも吹っ飛ぶ可愛さだった。動画取ればよかった。小さい人たちがとても楽しかったならば、頑張って出かけたかいがあったというものだ。

「絞る」という目下の課題に対していい運動にもなるので、またどっか、自転車で冒険に行こう。

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