フランスの「女性」に対する考え方はどのようなものだったのか?「日本とフランスの女性の扱われ方、立場の違いを探る(2)」
前回は、フランスと日本との女性に対する考え方の決定的な違いを、岡本太郎さんが感じたことを例にあげて説明しました。
岡本太郎さんがオリジナルを探していく中で、その鋭い感覚でフランスと日本の女性に対する考え方が完全に違うことを理解して、それを芸術として表現したのはほんとうにすごいなといつも感心する点です。
当時は、日本しかしらない芸術家たちにまったく理解されていませんでしたが、実際、その岡本太郎さんが気が付いた違いはその後もフランスと日本の違いとしてずっと残っていったのです。
その結果、欧米の言う「女性の地位の高さ」の考え方が、日本では違和感を覚えるのも当然なことと言えるでしょう。
では、フランスの女性に対する考え方はどういうものだったのでしょうか?
今回は、その点を探っていきたいと思います。
ちなみに、欧米でも同じ概念があるかもしれませんが、当方ではフランスを軸として書いているので、すべてフランスとして表現させていただきます。
大昔に固定されたフランスの女性の扱い方
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