見出し画像

映画感想文「メジャーリーグ」

映画「メジャーリーグ」について

1989年公開、アメリカ映画。
MLBに実在する、クリーブランド・インディアンスをモデルにしたサクセス・ストーリー。
34年も優勝から遠ざかっている弱小球団で、寄せ集めのケンカばかりするどうしようもないメンツが、徐々に団結して優勝を目指すという単純明快なもの。

ちなみに実際のインディアンスも、この当時は弱小球団だった。
しかしこの映画のヒットも追い風になってか、1994年に中部地区に編成されると、翌1995年に41年ぶりのリーグ優勝を果たす。
また1995年から1999年まで連続で地区優勝をしており黄金期をむかえ、それを証明するかのように、1995年から2001年まで、ホームゲームで455試合連続のチケット完売という記録をつくるほどの人気球団になった。
その後この記録はレッドソックスに抜かれてしまったが、「455」はチームの永久欠番となっている。
ただ残念ながら、ワールド・チャンピオンは1948年以降果たせていない。

ちなみに「インディアンス」というチーム名は、早ければ2021年のシーズン終了後に変更になるかもしれないらしい。
「インディアン」を全面に打ち出すことに人種差別といった意見があるようで、2019年チーム・キャラクターであるインディアンの「ワフー酋長」を帽子のデザインから外すことになったことも僕にはショッキングだったが、帽子どころか名称すら使えなくなるほどの大きな話だったとは知らなかった。
1915年にインディアンスと命名されてから100年以上続くチーム名が来年にも最後になる可能性があるようだ。

そういう経緯もあってのテレビ放送なのかもしれない。

この映画を観た理由

BSテレ東で放送してたのを偶然観た。
20年ほど前、東京で一人暮らしをしてたときに、確かケーブルテレビの「J-COM」に加入しており、そこではじめて観た記憶がある。
当時はビデオテープにダビングして、お気に入りの映画として大事に保管してた。
観るのはそれ以来。

ココに刺さった

正直、改めて観ても変わった印象はなく、むしろこんなに淡々と進んでたっけ、といった印象。
中心キャラの一人であるリッキー・ボーンがメガネをかけるシーンも、「え? そういうこと?w」ってズッコケ感があった記憶だが、今観てみるとかなりタンパクに「はい、メガネ」くらいのシーンだった。
思い出は美化されるというやつだろうか。

この映画を観終えた後

この映画の影響で、僕はインディアンスが好きになった。

2000年頃、メジャーにハマっていた時期があり、マリナーズを応援する傍ら、イチローや佐々木が居るからマリーナズ好きみたいな安易なにわかと思われたくないという自意識過剰な警戒心から、インディアンスも応援するスタイルをとった。

ショート・ストップにオマー・ビスケル、セカンドにはロベルト・アロマーというメジャー屈指の二遊間が、最初のエキサイティング・ポイント。
特に僕はビスケルが好きで、背番号13のTシャツを買って、草野球はじめたときにビスケル・モデルのグラブを買って使っていた。

画像1

ジム・トーミ、マニー・ラミレスといった強打者も所属していたし、CC・サバシアもデビューはインディアンスだ。
そして何と言っても、「ワフー酋長」のアメリカっぽいタッチのキャラクター・デザインも大好きだった。
でもまさか、このインディアンが問題のタネになるとはね。

ので、先にも紹介した通り、チーム名が変わることは非常にショッキングで残念だ。
あのキャラクターや名称のどこが蔑視にあたるのか、よくわからない。
少数民族ならではの主張があるのだろうし、日本人にはなかなかピンとこないこともあるのだろうけど。

画像2

ちなみに続編「メジャーリーグ2」には、とんねるずの石橋貴明も出演しており、当時33歳だった石橋は日本のバラエティ番組で見るテンションのまんまの破天荒さだったことが印象に残っている。
「メジャーリーグ2」は、1月27日(水)19時55分から放送予定。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?