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封印された記憶につながる。

ヒーリングは、自分を癒すこと。
また、ヒーリングとは、自分の内面に溜まったネガティブな感情のエネルギーを解放すること。

ヒーリングを行うとき、避けては通れないのは子どもの頃に受けた傷です。
今は何事もなく日常生活を送っている方でも、子どもの頃は大変な体験をしている方はいます。子どもの頃に、家庭環境であったり、人間関係でストレスが高い状態にあった方でも、その記憶をすっかり忘れて今楽しく生きていることもあります。

しかし、思いがけない出来事によって、自分自身がずっと長く封印していた過去の嫌な記憶を思い出すことがあります。
それは、仕事での人間関係であったり、お金にまつわることであったり、自分や大切な人の健康状態に関することがきっかけになることがあります。

ある出来事をきっかけに感じた嫌な感覚、忘れていた過去の絶望や悲しみ、社会や大人に対する怒り、また自分の力の無さとしての無力感などがあるかもしれません。もし、そんな感情が出てきても特に気にならなければ、元の日常生活に戻って楽しく過ごせばいいのですが、どうしても払拭しきれないときがあります。それが、長期間に及べば、若かりしころ、または、子どもの頃の匂いとともにその記憶が蘇ってくるかもしれません。

こうした状態になっていたら、それは自分自身の過去の傷を癒すタイミングが来たと言えると思います。嫌だった体験、記憶、その時の感情は記憶の奥深くに沈めてしまっていたのに、それが再び浮き上がってくるのは、もう一度その時の自分自身に光を当てる機会が来ているのだと思います。

当時はなすすべもなく、周りの人々や、環境もしくは社会や組織という大きなシステムにとらわれて身動きができず、ただただ時間が過ぎるのを待つしかなかったかもしれません。それでもなんとかその時を生き延びて、今生活しているとしたら、今の自分はその時の自分よりも大きくなっています。

今の自分から、辛かった時の自分に、優しい言葉をかけてみます。
その時に自分が欲しかった言葉や、して欲しかったことを、今の自分からその時の自分に向けて与えてあげてみます。もしかしたら、ただ話を聞いて欲しかっただけかもしれません。あるいは、話を聞いてくれなくてもただただ誰かに隣にいて欲しかっただけかもしれません。

当時のことを思い出すと、少し息苦しさや呼吸のしにくさを感じたら、大きく深呼吸をしてみます。自分の中から何かが出てきそうになったら、深呼吸をして、吐く息とともに、その溜まったエネルギーが出ていくように思ってみます。

感情が出てきたら、その感情を感じてみます。
涙が出てきたらそのままにしておきます。
当時、そのときの自分はベストを尽くしていたことを認めてあげてみます。

胸の痛みと苦しさが和らいだり、呼吸がしやすくなったり、体から力が抜けていたら、自分のことを癒せているはずです。


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