Uma Tenma

スコットランドに住んでいる大阪のおっさん♬ ジャズ、グルメ、ビール、ワイン、ウイスキー…

Uma Tenma

スコットランドに住んでいる大阪のおっさん♬ ジャズ、グルメ、ビール、ワイン、ウイスキーがあればこの世は天国。ど田舎で自家製キムチを普及させ、キムチファンが激増。隣の放牧場の牛や羊達もその匂いを楽しんでいると勝手に思っている。

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パリの空の下、絶品ワインとおっちゃんたち

フランスの記録映画作家マークと、フランスを代表する新聞「ル・モンド」でコラムを書いていたオリヴィエの二人が、大阪のぼくを訪ねて来たのは、もうかなり昔、1980年のことだった。 ぼくのフランス人の親友アントワーヌが彼らに言ったらしい。 「日本に行ったら、大阪のウマと会うといい」 彼らは、大阪のぼくの実家に滞在し、かなり精力的にあちこち観て回ったようだけど、もちろんぼくも彼らをいろんなところへ案内した。 当時50歳前後だったオリヴィエは、ぼくの家で食事をする時でもネクタイを着

    • アイラモルトの謎

      スコットランドの西に浮かぶアイラ島、Islayと書いてアイラと発音します。 ウィスキー好きの方ならご存知のように、ハイランドのスペイサイドと並ぶウィスキーの聖地ですよね。 それほど大きくはないこの島に、ぼくは三度訪れたけど、初めて行った時は、女房と犬と連れ立って、島にある八つの蒸溜所すべてを訪ねました。 島の南の海辺に沿って並ぶようにある「ラフロイグ」「ラガブリン」「アードベッグ」そして島の中心ボウモアの街に隣接する「ボウモア」、さらに島の北部、海峡を挟んでジュラ島を対

      • チック・コリアの想い出

        チック・コリアが亡くなった。 彼を愛する世界中のファンが悲しんでいると思う。 彼は偉大なジャズピアニストだったですね。 はっきり覚えてないけど、今から10年ぐらい前だったと思う。グラスゴー・ジャズフェスティバルの最終日がチック・コリアのソロ公演だった。 スコットランドの田舎に住むぼくは、車でグラスゴーの会場を目指した。 ところが、グラスゴー市内に入って道に迷ってしまったんです。 グラスゴーの南にあるライブ会場に行くのに、あちこちウロウロしていた時、こりゃ、人に尋ねたほうが

        • ロサンゼルス、驚きの出会い

          1975年、初めてアメリカへ行った。大学留年中の分際で… ロサンゼルス空港に到着して気がついた。その日泊まるところを決めてなかったんです。 で、空港のインフォメーションのおねえさんに尋ねた。 「とにかく安く泊まれるところを教えてください」 そして宿泊予約もお願いした。 おねえさんが書いてくださったメモを持って広いバスターミナルへ行ったけど、どのバスに乗ったらいいのか途方にくれてしまった。 たまたま通りがかったおまわりさんにメモを見せたら、彼はぼくの腕をつかんで、乗るべき

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        • Umaのスコットランドこぼれ話
          2本
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        記事

          かぐや姫と桃太郎、そしておにぎり

          初めてアメリカへ行ったのは1975年の秋だった。 埼玉に住む旧知のダグラスにアメリカ行きを伝えた時、彼は、ぼくに強く言った…「ウィスコンシンにいるぼくの両親を訪ねてくれ。必ず、かならず…。日本人が来ればすごく喜ぶ。両親と会えば、ぼくが、なぜワシントン大学で日本文学を専攻し、そして、なぜ、今、こうして日本にいるか、その理由が分かる筈だ」後日、ダグラスの両親を訪ねたぼくは、その理由を痛いほど理解することとなった… ロサンゼルスで中古のフォルクスワーゲンを安く手に入れたぼくは、

          かぐや姫と桃太郎、そしておにぎり

          初めてのスコットランド…そして20年後の驚き

          ロンドン発の夜行列車は、朝8時にグラスゴー・セントラルステーションに到着した。 すぐ、キャロラインの実家に電話をした。でも誰も出ない。何度も電話をしたけど誰も出ないんです。少し不安になってきた。初めてやって来たスコットランド、今夜泊まるところがなかったらどうしよう? 駅の案内所でもらった地図を頼りに、グラスゴー大学近くの彼女の家まで歩いて行った。グラスゴー大学の教会の脇を通り、キャロラインの実家を見つけた時はとても嬉しかった。でもその時、二年後にぼくがこの教会で結婚式をあ

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