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これは謝罪なのか? 森脇選手(浦和レッズ)の謝罪を徹底検証_20170514ヴィクトリアマイル


私はGWの5/4にサッカーJリーグ浦和vs.鹿島の試合を映像で観戦していた。

そこで、事件は起きた。


ボールの奪い合いから選手同士が小競り合いとなると、浦和の森脇選手が鹿島のレオシルバ選手や小笠原選手と言い争いをした。すると小笠原選手が森脇選手に対ししばらくの間かなり激高していた。

試合後に小笠原選手が、同僚のレオシルバ選手に対して森脇選手が「口が臭えよ」と発言したとメディアに主張した。

さらに「過去の対戦でも同僚の外国人選手(カイオ選手やダヴィ選手)に対し、同じようなことが繰り返されていて、もうちょっと、自分の中では限界」と。

そして核心を突く発言が続く。

「チームメートとも話をして、言葉の暴力であり、差別と捉えられてもおかしくないと思う」とメディアにコメントした。

「さらには言葉だけではなく、鼻をつまむようなゼスチャーがあった。映像で確認してほしい」とメディアに検証を求めていた。

この発言を受け、鹿島アントラーズもクラブとしてオフィシャルにマッチコミッショナーへ報告した。


しかし森脇選手は「僕の顔にたくさんのツバが散ってきたので、小笠原選手のツバも散ってきたのでこういう発言をした」と言い切っていた。


そして先日、森脇選手と小笠原選手の両者がJリーグの規律委員会から聴取を受けた。

その結果、Jリーグは侮辱的発言をした浦和森脇良太に、2試合の出場停止処分を科すと発表した。

しかしこれは、侮辱的発言ではあったものの差別的発言であった確証は認められなかったということだ。


そしてこの裁定を受けて、浦和レッズから森脇選手の公式コメントはこうだ。

森脇良太
裁定が出て、不適切な発言があったとして、2試合の出場停止となったと伺いました。実際に自分の発言が、子供じみたもので適切ではなかったと思いますし、深く反省しています。僕や浦和レッズを応援してくださっているみなさんに、ものすごく悲しい思いをさせてしまったと思いますし、サッカーを好きで他のクラブを応援してくださっている方、また鹿島アントラーズを応援する方にも不快な思いをさせてしまいました。そして、試合の中で熱くなっていた中で、小笠原選手にも不快な思いをさせてしまいましたし、結果的にレオ シルバ選手にも同様の思いをさせてしまいました。本当に申し訳なく思っていますし、今後、二度とこうした行動はしないようにしていきます。僕は、本当にファミリーのような雰囲気を持つ浦和レッズというクラブが好きですし、あれだけのスタジアムの雰囲気を作ってくれるファン・サポーターの人たちには感謝しかありません。レッズに来て、あとは選手が結果を出すだけの状況なのに、僕自身が、こうした行為で、迷惑をかけてしまったことは本当に申し訳ない気持ちです。二度とこうしたことがないように努めます。ご迷惑をおかけし、本当に申しわけありませんでした」


この謝罪文を検証する。

4つの点に注目した。


・1つ目

まず、謝罪すべきは小笠原選手へであり(本当はレオシルバ選手だ)、鹿島アントラーズへだ。なのにまず自分や浦和レッズのファンに謝罪しているところが、最悪な謝罪文の典型である。

自身の保身が最初なのだ。

後半も浦和レッズへの感謝を述べているが、場違いである。

自己弁護と必死の正当化を自覚しているからこその自身の居場所の確保である。


・2つ目

次に、「裁定が出て、不適切な発言があったとして、」という処分が下ってから謝罪をしている点が不誠実だ。

レオシルバ選手も「裁定が下された後に謝られてもそれは無意味な謝罪ではないか。彼とは今後も深く関わりたいとは思わない。彼は彼で生きていけばいい」とコメントしている。

全く正論だ。

普通こういう問題があった時は加害者である当事者はすでに謝罪しているものだ。試合後すぐでなくとも翌日でも謝罪できたはずだ。そして身を正して、裁定を待つのが普通だ。

面と向かってでなくとも公式ではなくとも謝罪の意思は示すことができる。

それが森脇選手にはまったくなかった。

これを翻訳すると、仮に処分なしだったら謝罪するつもりはなかったのだろう。

それが試合後のこちらのコメントでも明白である。

「事が大きくなっていることにショックを受けている。なぜ小笠原選手がメディアに公表したのか、彼の人間性にショックを受けている」

まるで自分が被害者かのように小笠原選手の人格をも否定している。

これは不誠実極まりなく、許しがたい。


・3つ目

そして、「結果的にレオシルバ選手にも・・・」とレオシルバ選手へは二次的なものとして、差別を隠ぺいするのに必死だ。下図でもあきらかだが、彼はうそをついている。

レオシルバ選手は鹿島の前にはアルビレックス新潟に4年間所属し、日本語をかなり勉強している。だからほかの外国人選手は森脇選手の暴言を理解できなくても彼なら理解できたのだ。それがレオシルバ選手の一切許さないコメントに表れている。


・4つ目

さらに「子供じみたもの」という言葉がほかのメディアにも散見される。

これを翻訳すると、些細なこと、誰もが発する安易なことに収束させたいのが伝わる。

自分で事の大きさ、つまり差別を自覚しているからこその必死な誘導である。

この言葉が連発すればするほど彼の腹黒さが露呈する。


彼のレオシルバ選手に対しての「口が臭えよ」と発したのは明白であり、小笠原選手のコメント「鼻をつまむようなゼスチャー」は以下の画像で明白だ。


(赤ユニフォーム46番が森脇選手。白ユニ40番が小笠原選手。小笠原選手が抑えているのがレオシルバ選手。森脇選手を抑えているのが那須選手)


上図の後、レオシルバ選手が激高し、それを抑えた小笠原選手が代わりに抗議していたのがよくわかる。


よって、この処分、判定は甘すぎる。


極言すると、調査する気がないと思わざるを得ない。

はやく幕引きしたいのだ。


差別的発言かどうかを真剣に検証しようと思ったら、なぜ当事者であるレオシルバ選手にも事情聴取しないのか。

さらにこの試合を担当していた審判員にもなぜ聴取しないのか。

極めつけは、森脇選手を必死に制御しようとしていた同僚の那須選手が事の本質を知っているはずで、なぜ彼にも聴取しないのか。甚だ疑問である。


彼の表情こそが誰が悪いのかを物語っている。


そして、Jリーグだけでなく浦和レッズ自身がこの問題をウヤムヤにしようとしているのがわかる。事の真相を知っている那須選手に本格的に聞き取りをしていない。

いやしていたにもかかわらず、浦和レッズが隠ぺいしようとしているのではないか。

5月4日(木・祝)のJ1リーグ第10節浦和レッズ対鹿島アントラーズにおいて、弊クラブ所属選手の森脇良太と鹿島アントラーズ小笠原満男選手の間で発生しましたトラブルにつきまして、鹿島アントラーズのみなさま、浦和レッズに関わるみなさま、Jリーグを応援し、支えてくださるみなさまに、ご迷惑をおかけしましたことを、お詫びいたします。規律委員会での聴取を経て、不適切な発言があったとして、本日9日、森脇良太に2試合の出場停止処分が下されました。クラブとして、今後、同様の問題が起きないよう、本人への啓発を強めるなど努めて参ります。みなさまにご迷惑をおかけしたことを、重ねてお詫びいたします。            
浦和レッドダイヤモンズ代表 淵田敬三

まったく真摯な対応をしているとは思えない。

レオシルバ選手の名前を記載しないところが意図的だ。差別なんてないと言いたいのだ。

事が起きるたびに「今後、同様の問題が起きないよう」なんて寝言は寝てから言え!


浦和は2014年に人種差別を想起させる横断幕を掲げたことで、Jリーグ初の無観客試合という重い処分を受けたクラブでもある。所属選手は他のクラブ以上に差別と誤解を招くような軽率な言動は慎むべきで、クラブも日頃から訓告すべきだ。


浦和レッズの元親会社は三菱自動車だ。

元親会社同様に隠ぺい体質がはびこっている。

そして浦和の収入をあてにしているのがJリーグである。

浦和、Jリーグが事なかれ主義に徹している構造がここにある。


だから、本来は自分のクラブの選手が泥をかぶってメディアに公表し、それを声を大にしてバックアップしていかなければならない鹿島アントラーズでさえ、これ以上大きな問題にしたくないと収束を希望しているのだ。Jリーグの一員だからだ。


悲しむ同僚外国人を見てきた朴訥とした小笠原選手の差別、権力に対する覚悟ある勇気を見殺しにするのか!

鹿島アントラーズの今後の動向に注目したい。


そしてレオシルバ選手の「彼とは今後も深く関わりたいとは思わない」という発言。

スポーツマンなら試合後水に流すことが多いけれど、そうではなかったレオシルバ選手の発言がすべてだ。


これは謝罪でもなければ、幕引きでもない。


最後に、動画を紹介(2分42秒)。

AFCチャンピオンズリーグで浦和vs. 上海上港(中国)で相手上海のブラジル人オスカル選手がPK失敗したところへ真っ先に駆け寄って挑発する選手が森脇選手。

これに気がついた同僚のゴールキーパー西川選手が森脇選手をはねつけている。西川選手も事の真相を知る人物だ。

私はスポーツマンシップのかけらもないこういうシーンはあまり見たことがない。

これでもあなたはスポーツマンですか?外国人への差別はないと言うのですか?森脇選手。




さて、本日はヴィクトリアマイル。

人気薄の①アットザシーサイドでアッと言わせる。

浦和レッズは風当たりの強いチームだが、鹿島スタジアムはシーサイドでとても風が強いスタジアムだ。



そもそも口が臭いかどうか本当に医学的に調査してみればよい。

本当だったら多少なりとも森脇選手に情状の余地があるのだが・・・



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