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「ABSO-METAL」 〜価値×時間=幸せのメダル〜】観劇の感想

銀岩塩 Vol.4 Fusionical stage ABSO-METALを観劇した。土曜の昼公演へ行った。
1月に神ノ牙JINGA転生を観に行き、すっかり銀岩塩の作る舞台に魅せられてしまったのだ。チョロい。

感想は一言で言うならSF学園モノ。

JINGA転生が牙狼を下地にしたダークファンタジーであり、テレビシリーズの神ノ牙の方が救いのないENDだったため「こっちもそんな感じか?」と構えていたが、ラノベ的能力バトルあり、学園ラブコメあり、アクションありな王道少年漫画のような作品だった。

あらすじ

舞台となる学園セントアモーディ学園では、その人間の全ての要素、例えば声の美しさ、腕力、体力、果てはペン回しのスキルなんてものまで全ての要素がアブソメタルというメタルで構成される。そこでは生徒会ナンバーズ、そして生徒会長のナイゼルが圧倒的な量のアブソメタルを保有し絶対的権力を持っている。

そこに主人公、ルカが転入してくる。ルカは転校初日から騒動に巻き込まれその中で幼馴染のヴィヴィアンをはじめ様々な友人を得ていく。 アブソメタルはスキルの可視化だけではなく、アブソメタルドライブというブレスレットを使いそれを消費することで能力の発現をすることが出来る。例えば高速移動や腕力の更なる強化など。

繰り広げられるアブソメタルの奪い合い。
ルカはなぜ学園に転入したのか?
ナイゼルの目的とは?人間がたった一つ持つアブソメタルには変えられないものとは?

キャスト

特筆したいキャストを何人か
正木郁:ルカ
正木くん演じるルカ、主人公なのだが、可愛いのである。甘いマスクと動けるアクションとその演技力、たしかに虜になる女性の気持ちも分かる。前作でもルカという名で出演していたがここまで動けるのならもっと見せ場が多かったら…と思ってしまうほどに。
クール系主人公かな?と思いきや幼馴染のヴィヴィアンLove系主人公である。ヴィヴィアンの声を録音して心を落ちつかせたいときはそれを聴いているのだ。変態だ。



井上正大:ナイゼル
井上さん演じる生徒会長ナイゼルも前作ほど出番は多くないものの、ジオウの士、神ノ牙のジンガで見せた出てくるだけで圧倒的なオーラを放っていた。特にあの十刃のようなナンバーズこと生徒会メンバーが着ている白のコートがあそこまで似合う人間がいていいのだろうか?といった感じ。

やまだ:ヤバイ仮面
ヤバイ仮面こと生徒会のナンバー6、やまだ。その見た目からしていや誰だお前!といった感じなのだが、アニメや漫画でも異様な姿のキャラが一人いたりするしそういった枠なんだと思う。しかしやまだとは……。ヤバイ仮面という存在のことは前から知っていたのだが、実際に観るとそのクオリティに「イヤ……ヤバイな」と声が洩れ出てしまった。


演出

そして、前作よりも更にパワーアップしたバトルと演出だ。このシーンだけでもお釣りが来るほどに脳汁溢れる演出だった。神ノ牙では舞台ステージの手前に薄いスクリーンを設置することで変身エフェクトがまるでそこに実際に現れるような演出を起こしバトルシーンではスクリーン上に斬撃のエフェクトと演者が寸分狂いなく動くことでエフェクトが実際に目の前で起きてるような感覚だったがそれがよりパワーアップした。
vol3.をLive entertainmentと称し、舞台、ミュージカル、ダンス、アクション、諸々全部載せな作品を創り上げたが、今回はFusionical stageと言うだけあってそれのいろんな要素が上手い具合に融合し、アブソメタルというSF的な世界のピースを組み立ててあげたのである

やってくれたな!とすっかりその世界に魅せられてしまった。第2章、またルカ達に会いたい!絶対行くぞ!と決意をした。

この正木くんのツイートのようにこの作品には大いな可能性を感じた。無論舞台だから面白いのだというのは分かってはいるが漫画などメディアミックスしてもウケると思う。これは大いなるEpisode 1なのだ。


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