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話すって離す(手放す)ってこと~帝王切開のお話会に参加して~

先日、帝王切開カウンセラー細田恭子さんのお話会に参加してきた。

助産師のhanaさんの投稿がきっかけで細田さんを知り、
細田さんの本を買おうと思っていた矢先、来福されることがわかり、これは絶対に会いに行かなくては!と思った。
お話会ってどんなことするんだろう、何をするかもよくわからなかったけど、これは行かなきゃ!私のための会だ!と直感で思った。

私は、初めての参加で他の方達とも全くの初対面。
だけど、細田さんは会ってすぐに
よく頑張ったね
と声をかけてくれた。もうそれだけで泣きそう。(嬉し泣きね)

参加者さんは、みんな帝王切開での出産。
でも、誰1人同じ出産はないし、抱えてる思いも違うし、心の傷も(体の傷も!)同じではない。
お話会では、どんな出産だったのか、その時どんな思いを抱えていたのか、今も持ち続けている気持ちなどを話した。

私は、ずっと出産のことを話したかった。
理解してくれる人に聞いてほしかった。

あの場は、本当に暖かくて全てを包み込んでくれて、いつまでも話せてしまう不思議な空間だった。
少人数でクローズドだからこそ正直に安心して話せる。
あちら側には入れなかったとずっと思ってきたけど、こちら側にはこんなに素敵な仲間がいた。

今回、人に自分のことを話すって本当にパワフルなことだと強く感じた。
話すって離す(手放す)ってことでもある。
どんな出産本よりも経験者の生きた話の方が胸に響いてくる。


癒せない気持ちを抱えてなかなか前に進みたくても進めない時もある。みんな大なり小なり思いを抱えている。自分だけじゃない。でも、みんなの経験を聞くことで、まずは、頑張った自分をたくさん褒めてあげてゆっくり歩けるようになるきっかけになる。

これから、また次のお産を考えている人もいる。その人の為に自分の経験を話すことが何か役に立つかもしれない。
この病院はこんなことができたよ、この病院はここまでしかできなかったよ、などこんな情報はクローズドだからこそできること。

自分の気持ちを癒すために参加したのだけど、こうやって次の人にも繋げていくことができるなら微力であっても何か行動したい。

私は、1度の経腟分娩、1度の帝王切開、2度の流産を経験した。医療従事者でなくても私だからできることがあるはず。



助産師のhanaさんの投稿で書かれていた言葉がとても胸に残ったので紹介したい。

お産の発信をして躊躇することがある。私は助産院に勤務していて、自分自身も助産院で出産。私が助産院での「経膣分娩」の様子をご紹介することが、誰かの心を傷つけることになるかもしれないと、心の隅でいつも感じていた。

助産師hanaさんのnoteより

こんな風に思っている人がいるなんて。理解して寄り添ってくれようと手を差し伸べてくれている感じがした。とても暖かくて優しい。



そして、hanaさんも紹介されていた細田さんの本
『帝王切開で出産したママに贈る30のエール』


この本、帝王切開で出産された方は一度読んでみてほしい。
泣くよ。こりゃ、泣くよ。
でもね、その泣きは、読んでるタイミングで違ってくるはず。
悲しかったことを思い出しての涙、
いやー私本当に頑張ったよねの涙、
そうそうそう!そうなのよ!の涙。
私はしっかり自分の思いに浸りたかったから、家族がいない一人になれる時間を作って読んだよ。(なんの報告)

帝王切開で産んでなかったから、この本を手に取ることもなかったかもしれないし、お話会に参加することもなかった。
赤ちゃんが逆子になるのは意味のあることと言われても、その意味を見つけられず、意味ってなんや!と悪態つきそうになったり、無理に自分を納得させようとしていたけど、ここにその意味の1つがあったんだとわかった。

このお話会をきっかけに、私はこれからやりたいと思うことができ、自分の世界が拡がっていくのを感じている。だから、今の気持ちをしっかり覚えておくためにもここに記しておく。



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