見出し画像

愛をこめて花束を

職場に方言バイリンガルの男性がいる
移住歴は、愛媛(?四国の他県だったかも)→広島→大阪(イマココ)だそう
愛媛弁(てあるのかな)→母国語
広島弁→第二外国語
大阪弁→習得できてない

こんな感じだ

広島要素が多いが、私の友達のバリバリの広島っ子と比べるとちょっと違う

ここでは方言云々というお話ではなく
クセ強め方言バイリンガル男子のほっこりエピソードをひとつ

***

前任者が退職し、入れ替わりで私が入社したので後で聞いた話だ

その方の退職の餞別にお花を渡そうということになり、
同じチームだった方言バイリンガルがお花を買いに行くことになった

これはウケ狙いでも何でもなく純粋に買ってきたのが

仏壇のお花

だったらしい

お別れには違いないがそっちじゃない…

皆仰天して、当然だけど別の社員がすぐ普通の花束を買い直してきたそうだ

「これ仏さんの花やんか。何で買ってきたん?!」
と聞かれた方言バイリンガル

「安かったけん…」

そりゃ安いだろうよ
多分1束500円くらい
菊だけだもの
サイズ違い、色違いの菊だけだもの

それに会社の金なのに値段気にするって
気にするところそこじゃないでしょうに

でも憎めない
「安かったけん…」
これでなんだか「しゃあないなぁ」って空気になったのが想像できる

方言は昔から好きだ
母が岡山出身だったので「~けん」というのが耳慣れていたから

違う土地に住んでも故郷の言葉を使っているのがいい
簡単には染まらないぜ、という芯の強さがあるように思う

男子たるもの
今この言い回しは不適切かもしれないが

仕事を愛す
家族を愛す
故郷を愛す

こうあってほしいなと昭和人間は思う





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?