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派遣とフリーランスのメリット・デメリットを徹底比較⑨

前回に引き続き、派遣社員のデメリットについてお伝えします!

実際には、派遣先を短期間で次々と変えるのは難しい

これは、一般的な派遣のイメージと、ちょっと違うかもしれません。なんとなく、派遣の働き方って「もっと条件がいい派遣先が見つかったらそっちに移る」みたいなイメージがあるかもしれませんが、そのケースは実際、ほぼほぼないと思います。

派遣社員は契約期間が限られているとはいっても、「あっちの求人のほうが時給がいいから」などとコロコロ人が抜けてしまったら、派遣先も派遣元も、また人を探す、仕事を教える、などの手間がかかって大変ですよね。短期の案件でない限り、だいたい1年以上は働いてくれることを見込んでるんじゃないかな、と思います。(もちろん、派遣先企業によりますが)

それに、特別な事情なくすぐ辞めて「次の派遣先を紹介してください」みたいな派遣スタッフって、扱いに困ると思うんですよね。というか、そもそもそういうことを繰り返す人が、派遣会社からスムーズに、よい仕事を紹介してもらえるのかも疑問です。

区切りよく辞めやすいというのは間違いありませんが、派遣会社・派遣先企業ともに、一定期間は働いてほしいと考えていると思うので、「A社で半年働いて、B社で3ヶ月働いて、C社で1年働いて、D社で…」みたいなことは、難しいと思います。

「派遣」という響きだけで、ネガティブな印象を持たれてしまうことがある

なんなんでしょう、「派遣」という言葉のネガティブイメージって。「派遣切りに遭う」「派遣でしか働けない」「派遣でなんとか食いつなぐ」みたいな感じで使われたり。勝手なマイナスイメージ多くないですか(笑)?

働いている人を見てみれば、自分らしく仕事ができている人、事情や都合に合わせて働けて助かるという人、ライフスタイルに合うという人もいて、全然、人それぞれだと思うのですが。働き方の選択肢が増えた今は、もはや「正社員になれなかった派遣の人」とかでもなくなっていますよね。

これからの時代って、雇用形態とか表に見えることよりも「その働き方に個人が満足しているか」がより大事になってくると思っていて、働き方改革やリモートワーク、時代の流れや意識の変化も合わせて、従来のよくない印象が払拭されていけばいいな、と思います。

急な決定や変更などに振り回されることも(派遣先、派遣元いずれも)

派遣社員の場合、派遣先の企業からも派遣元からも「意見を聞かれる」とか「相談される」とか「話し合う」とかよりも、「こうなりました」「こう決まりました。よろしくお願いします」「今までこうだったけど、今後はこうなります」とか、事後連絡的なことが多いように感じます。「あ、そうなったんだ」みたいな。あとは連絡なく、そう決まってたことを後から知るとか。

逆にいえば、決めてもらえるので精神的負担が少ないとも取れますが、「一言くらい言ってくれてもいいのにな」と思うことはあります。

「え、なんで言ってくれなかったの?」とか「聞いてない!」みたいになりやすい人は、派遣社員として働くと、そういった面で地味にストレスを感じるかもしれません。

キャリアやスキルアップに関しては、自分で考えていかなければいけない

正社員の場合、黙っていても会社の研修があったりとか、上司との面談があったりとかして、自分のキャリアやスキルアップについて考えたり、学んだりする機会がありますよね。

派遣社員の場合は、そういった機会は実質、ほぼないと思っておいたほうがいいと思います。派遣会社からしても、派遣スタッフは大事なスタッフの一員ではあるものの、いつ辞めるかわからない存在。逆に正社員は、原則として無期雇用なので、(本来は)ずっとその会社で働くことが前提の存在。そう考えると、自然なことではあります。

そのため派遣社員は、キャリアアップ、スキルアップの機会は、自分で考えていく必要があります。逆に、自分でどんどん考えて行動していける人は、特にデメリットとは感じないかもしれません。

正直、(もちろん人によると思いますが)会社がお金を出して行かせてくれた研修より、自腹で学んだことのほうが身になったりもしますよね。デメリットとして書きましたが、会社に頼り切りではなく、自ら動いていける人ならば、特に問題ないのではないでしょうか。

以上が、私が派遣社員として働いてみて感じたデメリットです。とはいえ、派遣×フリーランスとして働いてみて、派遣社員としての仕事にとてもメリットを感じているのも事実。こちらの記事にくわしく書いていますので、興味のある方はぜひご覧ください!



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