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不完全な自分を曝けだす勇気があるか?愛すべきBeing vulnerableな人間たち

こんにちは。うめ組です。

今日はちょっと、昨日みたYou Tubeの話を。

YouTubeで偶然目にした、以下のテッドトーク。もしまだ見たことがないよと言う人は、ぜひフルスクリーンモードにして、臨場感を感じながら見てもらいたい。

動画を見始めてすぐ気づくのは、彼女がどれだけ緊張しているかということ。

クリアな声、笑顔、間の取り方。そのすべてから、彼女がすごく緊張しているのが伝わってきます。ちょっとハラハラとした気持ちにさせられつつ、目が離せなくなってしまいました。

そして不思議なのは、動画を見続ける中で、その緊張も含めて彼女の魅力に変わっていること。動画を通して伝わってくるこの等身大の女性に惹きつけられてしまった人の多さは、190万回以上という視聴回数からも分かります。

「完璧であろうとすること」は悪いことか

学校や会社で行う、大勢の前でのプレゼンやスピーチ。みなさんは得意ですか?緊張してしまう人、まったく緊張しないという人もいると思います。

「人からどう見られているだろう?」
「堂々と、かっこよく振る舞えているだろうか?」
「きちんと相手に伝わっているだろうか?」

緊張してしまうタイプの人は、”人からネガティブな評価を得るのが怖い”と言う恐れを持っている人たちだと思います。

つまり、他人にもっと魅力的に思われたい、もっと素敵な自分でいたい、あるいは完璧でありたいと思っているということ。

ここで一つ問いかけたいのは、そう思うことを自身で悪いことだと思っているか?という話についてです。

人の目を気にしすぎてしまうことや、人から良く思われたいと思うことは、「自意識が強い人」「完璧主義」などと揶揄されることもあります。


以下は、動画のコメント欄で423Likeが付いていたコメント。

I admire her when she was so nervous and didn't know how to speak the word right, she was calm after that. This girl deserves to be loved. I still remember how some people judged her and I don't know why. Just because of her voice? Just because they are jealous? No! Stop the hate, she is worth loving for.

彼女は愛されるに値する人間だ。

このTedTalkを見終わった後、このコメントにとても同意しました。

そもそもですが、ベトナム人である現在大学生(Youtubeによると21歳)の彼女は、この動画でスピーチをしている姿からも分かるように、素晴らしく優秀で、美しく、何も知らない人からしたら「完璧」な女性です。

でも、実際は自身の中でさまざまな葛藤と闘っていたり、人からネガティブな評価を受けて落ち込んだり、そんな自分を恥じたり。彼女の愛すべきところは、努力家であることだけでなく、そんな弱い自分を曝けだせることにあるのだと思う。

彼女ほど優秀でなくても、社会における他人とのコミュニケーションの中で”恐れ”を持っていることや、つまるところ他人から"愛されたい"という願望を持っていることは、間違いなく人間の愛すべき性質なのだと思います。

Vulnerableであることがどれだけ人を惹きつけるか

緊張する側の人間は往々にして、緊張しないタイプの人を羨ましく思っています。私ももれなくそのひとりですが、それは彼らが自己肯定感や自信に満ち溢れ、イージーモードに見えるから。でも、人生ずっとイージーモードなんて人なかなかないですよね。自信に満ちているように見える人でも、人知れず悩みを持っていることは多い。

日本語訳してもあまりしっくりくるワードがないな、と思う英語が時々ありますが、"Vulnerable"という言葉もその一つ。

日本語訳を調べると「弱い、脆弱な」「攻撃を受けやすい」「傷つきやすい」などが出てきます。これを聞くと単純に、「弱い」という意味として捉えてしまいそうですが、Vulnerableと言う言葉にはそれだけでなく、「(弱さを)曝けだせること」といった意味合いが含まれることがあります。Being vurlnerableがその人の魅力になり得るというのはそういうことです。

人目を強く気にする日本人は特に、「弱さ」を悪と捉える風潮が強い気がします。人を不快にさせないよう強くあらねば、と思っている人が多く、弱さを見せる人間に対する風当たりも強い。

でも、人は本来弱い生き物です。そのことを受け入れた上で、人に対して優しくいられることが強さなのでは。

「緊張しないタイプ」に勝る「緊張してしまうタイプ」の強み。それは、弱い人の気持ちや、人の痛みが分かること。自身の弱さを本当の意味で受け入れた上で強くあろうと努力を続けられる人、そしてVulnerableであれる人たちというのは、多分とても強い人たちなのだと思う。

ありがとうございます。下着作りに活用させていただきます🎀✨