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『 イタリアンでイカ墨2024 』

  何だか朝、目が覚めたら
やたらとイカ墨パスタが食いたくて
バスに乗って隣町のイタリアンへ行ってきた。

ま、
バスに10分も乗っていれば着いてしまうほど近い。
若い頃はこの店にはロードレーサー🚴‍♂️で行ったものだ。
あれから40年近くしばしば食事に行っている。
そう、今ではバスで。

この店に行く大きな理由にカネロニがある。
これはよしえさんが大好きなのだが
最近のイタリアンではメニューに余り出て来ないのだ。
だから、こうしてときどきバスに乗ることになる。
そこは綾瀬市(神奈川県)だ。
電車の駅はないのだが地元民は
「新幹線が通ってる」
と、笑いながら言う。
そう、通りすぎるだけで駅はない。

そんな町外れの名店が『バフェット』だ。

最近はシェフがジジイになったので
ランチタイムしか営業しなくなってしまった。
だから、今日も
昼イタリアンを楽しみに出かけてきた。

ここはイカ墨パスタも美味い。
そういえば東京・高円寺の沖縄料理店『抱瓶(だちびん)』で
食ったイカ墨焼きそばが美味かったのをふいに思い出した。
うん、あれも美味かったな。

イカ墨はなかなかホントに美味い店には出会えない。
だが美味い店が確実にあるのだ。
だから、今日もバスに乗った。

小さな店のデカいテーブルに俺たちは座った。
いつもの席だ。
壁の黒板に今日のオススメがチョークで書いてある。
カジュアルなイタリアンの店ではお馴染みの風景だな。


コテキーニョと書いてある。
どんなものだか聞いてみると
「小麦で作った団子をコインのような形にしてある」
という。※1
何やらうまそうなのでまずそれを注文した。
続けて、地元野菜のサラダともちろんカネロニ。
そして、イカ墨はリゾットをお願いした。
ワインは白だ。
そう、俺はビール党で日本酒党と思われているが
イタリアンとフレンチでは当然ワインだ。
ビールと紹興酒は中華、日本酒は手打ち蕎麦。
うなぎや天ぷらはビール、トンカツもビールだな。
ウイスキーはほとんど飲まない。
焼酎は一時期しょっちゅう(焼酎)飲んでいたが
最近は飲んでないなあ。
ま、いいんだが。

サラダにはたっぷりのオリーブオイルがかけ回してある。
このオリーブオイルがまた美味い。
オリーブオイルはイタリアンの命だからな。
ここで手を抜く店は行かないほうがいい。

イタリアンでパンを注文するとオリーブオイルが付いてくるよね。
あれはオリーブオイルをチェックするために頼むんだよ。
それで店のランクが知れる。

この店には尻尾の長い綺麗な猫がのんびり歩いている。
時折、ニャ〜などと甘えた声で鳴いている。

名前は「ノア」という。
猫の居る店といえば豊橋の『ラジャ』も有名だ。
そう、あのカレーの名店だ。

今はイタリアン『バフェット』の話をしている。
この店は4車線の道路に面した場所にある。
道路の向こうは広大な畑とその先には富士山と大山(O-Yama)が見える。
道路がなかった頃は本当にのんびりとした風景だったんだろうな。

黒く見える山は大山、その左に真っ白な富士山がチラッと見える。スマホのカメラだとこんなですが、肉眼だと迫力がありますよ。

イカ墨のリゾットが来た。
黒や青っぽい食べ物は食欲を刺激しない。
そう言われるのにイカ墨はなぜ美味そうに見えるのだろう。
すでに美味さを知ってるからと言うことだろうか。
窓からの光がサッとさした。
いい感じじゃんねえ。

そして、
お待ちかねのチーズたっぷりのカネロニだ。
これらを食うためにバスに乗って
この辺境の地までやって来たのだ。
ラザニアはどこでもあるのに
なぜカネロニが消えてしまったのだろう。
美味いのになあ。


イタリア料理の醍醐味は家庭料理だと言われる。
この店はそんな料理がテーブルに出てくるのだ。
横浜・関内(KanNai)辺りの高級なイタリアンとは対極にある。
それだけにこういうレストランは
俺にとっては価値のある店なのだ。
テーブルクロスさえ無い。
イタリアへ行くと赤いチェックのテーブルクロスに出会うよね。
「おお、カジュアルで良かった」
この手の店は食堂だから美味くて安い。
白いテーブルクロスのレストランだと
グラスも食器も料理も一流。
だけど、高い。
そこが問題だよな。
誰かおごってくれ。

次に来たのがこれだ。
イタリアの国旗カラーになっている。
もうこれは見てるだけでも楽しい。
ほうれん草とニンジンで味と色を楽しませようとしている。
松の実やブロッコリーやチーズがともかく美味い。

これは次回もきっと注文するな。
そんな楽しい皿だ。

1時間がアッという間に過ぎた。
とても美味しく楽しい時間でした。
お腹もいっぱいだし。

ごちそうさま〜!!
Grazie per il pasto~~~!!!

  じゃあ、また来ますね。

  うめ。2024.March

※1帰宅して調べたらどうやら俺たちが食べた「コテキーニョ」は
「クロシェッティ/ CROXETTI / Corzetti」のことだったようだ。
コテキーニョは豚肉の腸詰め、肉料理だ。ハムだな。
ま、呼び間違えということだ。
美味かったので全く文句はない。が、しかし
やっぱりシェフも俺と同年代だからな。
あの頃から40年ほどジジイになったということだ。
情けな。

Netから転載。これがそれ。

横浜エアジンのライブ予定はここから見られます。
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バッハ祭り2024春も真っ盛りです。
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