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「至福の夢」

「至福の夢」2008-10-25


至福の夢と言うには儚きものである。

寝言は寝て言え、というが、今回の夢も似たようなものであろう。

で、その内容の余韻がある内になどと、戯言を書く自分がいる。

私が或る若者に「和して動じない集団」の理想を語っている。

夢の中である。私も途中から夢の中で語っている事に気づいた。

起きて時計を見るとまだ午前三時前である。

もう少し続きを観ようと思った。

至福に似た感情に浸された自分がいる。
何とも言えぬ心持になった。

私は起きて実現不可能な如き夢のような夢を観た事を書いている。

或る人物の遺稿に「名も、金も、権力、命もいらぬ」そのような人物とだけ対話可能である、と。

小林秀雄が光琳と宗達の共同作業の作品を前に対して抱いた感慨でもあった。

私はこの理想の青写真を現実化しようと生きてきた。

無論、今も基本中の基本であるが、現実ではドンキホーテのようなものである。

だが、遠い未来には実現するであろうこの理想を私は夢で語っていた。

私の現実は夢のような夢でもある。だが単なる夢ではない。

私などという言葉すら不用な事柄に属する我々本来の事実である。ただ言葉では語りにくいだけだ。

だが、現状の光景は是非も無くのどかに過ぎていく。

弱肉強食と生物的生に侵食され、鈍磨されていく光景、が。

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