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「孤独というもの」

「孤独というもの」

 逆説的な物言いであるが、孤独という言葉は真の孤独というものを極めたものから消え去る。可視不可視を問わず、世にある一切は連動しているという実感を体得するからである。これは自由という言葉にも他の言葉にも当てはまる。また、これは言葉だけに限らない。一切は相対化され脱色され気化される。この意識状態に於いてはその時の状況に応じて用いる言動も即興的なものとなる。だからといって土台自体が変化する訳ではない。譬えれば、独楽が早く回転するが如くである。
 
 単なる「無私」ではなく「創造的無私」である。

孔子が言った「君子は豹変するが小人は忌憚なし」である。

無論、このような人物はざらに居るものではないが。

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