見出し画像

人に言いにくい価値観

私は旅行とグルメに興味が無い。

無神経だった20代には旅行の予約をしたとウキウキ話す同僚に「行ったら帰ってこなきゃいけないのに何で行くの?」と真剣に質問していた。今居る場所よりベターな場所で過ごすためだとしたら、じゃあそっちに引っ越せばいいのに...と思ってしまう。家族を持って、収入のことを考えると人はそう身軽に動けるわけではない、とようやく最近は理解したが。

私自身が人と価値観が違うことで、我が子の経験を奪ってはならない、というのは肝に命じているので子供が喜ぶのなら旅行は連れて行く。コロナがもっと落ち着いてからになるが。でも、どの子も移動時間が長いのは嫌らしい、どこでもドアがあればいいのだろうね。

食事に関しても、私自身は毎日同じ物を食べ続けて生きていけるタイプだ。どこどこの○○を食べたい!という欲求が全く無い。子供の頃から食に興味が無かったが、今思うと不思議なのは思春期に過食、拒食を繰り返していたこと。七年ほど頭の中は食べ物やカロリーのことでいっぱいで通院を要するほどだった。食に興味が薄くなる=メンタルが安定している、というのが私のバロメーターだ。

でも。料理には興味がある。料理本もおそらく100冊近くある。人のためには美味しく作れる人間になりたいんだよなぁ...

私の本棚を眺めながら「この本のも食べたことない。これも... これも...」と夫が呟いていた。すまぬ。育児があと数年で落ち着くからもう少し待っていてほしい。

旅行も料理も、自分だけの人生なら関係無いものだったけど、家族を持つとこうまで見え方が変化するものだとはね。


この記事が参加している募集

子どもに教えられたこと

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?