世の中に恋愛マニュアルは星の数ほど、あります。書店に行けば常にそういった類の本の新刊が出ているし、ウェブ上にもいろいろあります。一番有名なものは「ルールズ」でしょうか（古いけど）。これも一応ハイスペックのいい男を狙う人のための本ということになっていますが、内容は本当にどうしようもないものです。例えばこんな感じ。「メールはすぐに返信しないで1日以上空けてから」「デートは土曜日の夜以外は断る」などなど。普通に考えたらこんなこと多忙な男に通用するわけありません。後の章で詳しく説明しようと思いますが、モテる男はなかなか手に入らない女に燃える…なんていうのは全くの嘘で、いくらでも選び放題だから、そこまで好きかどうかもわからないうちにそんな小細工されたらあっという間に撤退します。面倒すぎます。冷静に考えたらそうでしょ？遊び人だったジョージ・クルーニーが今の奥様に本気になったのは、なかなかデートをOKしてくれなかったから、なんていうエピソードをうのみにしてはいけません。相手はジョージ・クルーニーじゃないし、ここはハリウッドじゃないのです。

あとよくあるのが「銀座の売れっ子ホステスが教える～」的なマニュアル。これは、私も銀座ホステスだったことがあるのでわかるのですがでたらめです。まず銀座クラブのお客さんは本当に特殊です。暇を持て余しているお金持ちのおじいちゃんか、接待経費が使えるサラリーマン。今時の成功している実業家はクラブやキャバクラなんてほとんど行かないし、行ったとしても見ている相手は女の子じゃなくて接待の相手です。ホステスを恋愛対象としてみることなんかほとんどありません（一晩限りの相手としてなら見ることはあるかもしれません）。

そしてこれもよくあるのは「自分の周りのモテる女子の行動」を観察して書いた本。でもそれって、本当に著者の見解は正しいのか？疑問です。だってそのモテる友達とやらは、本当にその表面的な行動が原因でうまくいっているのかわからないじゃないですか。誰も見ていないところでもっととんでもないことをしているのかもしれないし。
あと「モテキャラの著名人」が書いた本。有名どころだと神〇恵さんとか。でも私は、本人が名前や顔を出して書いているマニュアルに真実はないと思っています。イメージ商売ですから本当に腹黒いことは絶対かけないし、「綺麗なイメージを崩さない範囲内」でしか、書けないからです。

本当に役に立ちそうなマニュアルが書けるとしたら、実際にモテる男の彼女か奥さんに収まっている女性かもしれませんが、彼女たちがそうそう自分の手の内をさらすはずもなく、それをするメリットもありませんよね。
そういうわけで、実際役に立つ真実を書いたマニュアルは案外ないものなのです。

なぜ私がそんなに恋愛マニュアルに詳しいかって、それはもちろん恋愛に役立てようとありとあらゆるマニュアルを読んだから！そしてその中から取捨選択、トライ＆エラーを長年繰り返して現実的な真理に迫っていったというわけです。