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愛着形成を狙った1歳0ヶ月の過ごし方

 エン様が1歳になった。ふにゃふにゃの、食事も排泄も移動も全て他個体に依存した非力な赤ちゃんが、1年で立派になった。自分で食べ物をつかみ取り、コップで水を飲み、ハイハイで大冒険し、つかまり立ちし、つたい歩きする。目を見張る成長で、親の心が追いつかない。

 ニコッと笑う透き通った喜び。大人にはもうわからなくなってしまった感情を、エン様は知っている。すごいよ、すごいよ。世の中のママパパさんは皆こんな幸せを経験していたの?! と思うほど、幸せな日々。ふにふにの太もも、ぺたっと寄せてくる頭、ぎゅっと握ってくる(つねってくる)おてて、全て覚えていたい。

 そんなエン様の最近の様子を記録しておこうと思う。

⚫︎繰り返し、繰り返し

 育児書によく赤ちゃんは同じ動作を繰り返すと書いてある。因果を学んでいる、とか言われている。エン様もキチガイかと思うほど同じ動作を繰り返すようになった。

・くるくるチャイム

 トイサブで届いたもの。ハマると延々ボール入れてる。チーン、チーン、チーン、チーン、チーン。

・無限ティッシュ

 少し前にリトミックスカーフなるものをママ友さんに教えてもらって、ティッシュの空き箱に入れていた。このおもちゃ自体は数ヶ月前に作ったのだけど、最近ヒットし始めて延々引っ張り出す。

・仕掛け絵本

 『コロちゃんはどこ?』を何回も何回も何回もやらされる。読むことよりめくることが目的なので、読めない。

・瓶に入れた紐
 空き瓶にいろいろ入れているのだが、特に紐をするするするーっと引き出していくのがお気に入り。

・かばん
 ショルダーバッグを自分でもかぶって、取って、を繰り返している。

・財布、母子手帳ケース
 財布は小銭を出して、直して、を繰り返している。でも床に落ちた小銭は拾いにくいので数枚しか直してくれない。
 母子手帳ケースには保険証やマイナンバーカード、診察券が入ってるのに全部出す。さすがに困ってエン様の手の届かないところに隠した。

・絵本全部出す

 この箱に入ってるの全部出す。絵本はめくるのが目的になっていて、読めない。

⚫︎手先の巧緻性

 ワイルド離乳食のおかげで手先器用な方だと思うけど、最近は指一本を使ってできることが増えた。

・ころりんぽい

ママ友さんに教えてもらった絵本。最初はあまりできなかったけど、日を追うごとにどんどんころりんぽいできるようになってきた。これは良い絵本。

・プチプチ
 指の力が弱いうちはできなかったけど、最近できるようになりプチプチやってる。パレット型の方がゴムが固くて、まだ少し難しそう。

⚫︎乗り物系

 電車や車のおもちゃを手で押して転がせるようになった。前は親が動かしたのを追いかけたり、電車自体をガチャガチャ振ったりしていたけど、電車らしい遊び方ができるようになった。

⚫︎粗大運動

・つたい歩き

そんな狭いとこ入らんでも

 ソファやベッドに沿ってよちよちと歩いている。

・アンパンマンカー

義実家より

 私は……ランボルギーニとかアルファロメオとかがよかった……しかし義実家から納車されたのは……。

 乗せるとひたすらバックしてる。右足の方が強いらしく、カーブしていくからすぐぶつかって親の助けを必要とする。
 ずりばいも最初はバックと回転をしていて、そのうち前進できるようになったので、アンパンマンカーも同じ経過を辿りそう。

⚫︎コミュニケーション

 人間になってきた、と感じる瞬間。コミュニケーションを取れるようになってきた。物を受け渡しするとぺこっと頭を下げる。

 指さし祭りで、あれやこれやと指さしている。しかし指さしているものがわからないことが多々ある。これ? と渡しても「ちがうちがう!」と抵抗される。
 しばらく困ったのだが、最近コツを見つけた。指の先にあるものではなく、目線の先にあるものを要求しているようだ。大人だったら明確に欲しいものを指差せるけど、まだ手の動きが要求と一致していないようでズレたところを指している場合が多い。

 先日は夕食中に何かを指差していて、これ? あれ? といろいろ渡してもちがうちがうと怒られた。結局指差していたのは私のトマトだった。あなたもトマト半個分食べたんですけどね、私のトマトも奪うんですか。結局私のトマトを渡して「これ?」と聞くと、うんうんと頷いて黙々と食べ始めた。私もトマト食べたかったのに。

 もう一つ、かばんのエピソード。エン様はかばんの紐を自分にかけるのにハマっている。かばんを持ってきて「ん! ん!」と言うので紐をかけてあげたら、ちがうちがう! じゃあ私がかけたらいいのかと思い自分にかけても、ちがうちがう! 「えー、どうしたらいいの、エン様がしたいことわからない」と困り顔で言うものの、おかまいなしにまたかばんを持ってきて「ん! ん!」ダメ元で紐をかけても、ちがうちがう! ムキ―!
 あ、かばん開けてほしいのか。ファスナーを開けると、そうそう、中身見たかったの。と言わんばかりにおとなしくかばんを漁り始めた。
 そしてしばらく経ち、また同じ件を繰り返す。今度はファスナーを開けたり閉めたりしても違う。えー、困った……。
 今度は抱っこの要求だった。赤ちゃん難しい。

⚫︎生活

・はみがき
 いつも同じ動画を流し、歯を磨いている。動画を流すと喜んでバタバタやった後、後ろに倒れてくるようになった。しかし歯磨きは嫌がる。特に上の歯は全然磨けない……。
 歯についてはいろんな新旧いろんな学説が飛び交って歯医者さん含めコンセンサス取れていない感じがするので、真面目に勉強してみたい。

・服を選ぶ
 「選択」というのは生きていくうえで一番大事なことだと思っている。そう思うようになったのはこの本のおかげ。

選択の科学 コロンビア大学ビジネススクール特別講義 (文春文庫) https://amzn.asia/d/3PZ2Zey

 エン様は既にどのおもちゃで遊ぶか選んだり、何を食べるか選んだりしているけど、他にも選択する機会を増やしてあげたいなと思っていたので「服を選ぶ」というのを取り入れてみた。
 両方見比べて、んー、こっち! と手を伸ばすエン様、かわいい。

⚫︎言葉

 それは8月12日のことだった。はっきりと「ママ」と言った。「マママママー」とか「マンマンマー」とか、近い喃語は発していたけど、私の目を見て、私の注意を引くために、「ママ」と言った。
 私の一人称は「わたし」だし、夫も私のことをママとは呼ばないし、ママという単語に頻回に触れているわけではないと思うけど、ママという言葉を獲得した瞬間。すごい瞬間を見た。

 エン様が生まれた日から、エン様は一生懸命周りの音を聴き、周りの様子を観察して、自分が生まれた環境がどんなところなのか探ってきた。エン様は日本語にしか触れていないので(英語はしなぷしゅのコーナーくらい)、日本語のよく聞こえてくる音を学び、自分でもいろんな音を出してみて、周りで聞こえる音と近づけていっている。

 そしてどうやらこのいつも遊んでくれる人は「マママママー」とか「マンマンマー」とか何を言っても反応してくれるけど、「ママ」というらしい。短く切って言ってみよう。「ママ」。あ、反応してくれた。

 と、エン様が思ったかどうかはわからないけど、エン様は本能的に努力して脳内のシナプスを一生懸命つなげて、「ママ」にたどり着いた。高度な言語を操るのはヒトだけで、その芽を見たと思うと、本当に感動的な瞬間だった。

 その後は離れたところにいても「ママ」と呼ばれ、「はーい!」と返事をすることを繰り返し、ママという単語が強化されていっている。

 パパのことも、「パパ」と呼ぶようになった。パとバの間のような音を出していたのが、いつの間にかパになった。「パパ」と言うのは夫が抱っこしている時だけなので、パパとママの区別はきちんとしているみたい。

 次に来そうな単語は、バナナ。今は「ナナナ」と言っている。毎朝バナナ食べているのと、絵本『くだもの』のバナナのページが大好きなので、バナナは認識している模様。「バナナ」と言える日はいつかな。

 ナナナの亜種で、よく「ナンナンダー」と言っている。完全に「何なんだー」でおもしろい。


 こんな感じで、日々ふれあいながらエン様と過ごしている。平日は一緒に遊べるのが2時間程度。
 時々保育園に預ける時に泣くことがあって、やっぱりおうちが一番よなぁ、と思いつつ私は仕事したいのでエン様には頑張って出勤してもらっている。

仕事がひと段落したごほうびに、保育園帰りデート。エン様はおせんべい。


 最後までお読みいただきありがとうございました! 私とエン様の過ごし方が何かの参考になればと思います。
 
≪終わり≫



 最近成長が著しくて、こちらの気持ちが追いつかない。でもこれからもっと速いスピードでエン様は成長していくのだろう。私の記憶力ではどんどん忘れていってしまう。できるだけ書き残しておきたい。


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《終わり》



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