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親育てってこういうこと? 人の良い面が見えるようになった

 2023年を振り返る季節。なんか最近よくわからないのだが、人の良いところが見えるようになり、自分で不思議に思っている。

 いや、私も性格極悪人ではないので、いつも人のあら探しをしているわけではないのだが、それでも以前は人のネガティブな面が目についていた。
 例えば道行く人を眺めて人間観察してるだけでも、まじで自分のことを差し置いて失礼極まりないのだが、

・ださい服着てるな
・だらしないな
・太ってるな
・ガリガリやな
・メイク変やで
・髪ボサボサやな
・疲れた顔してるな etc

 大事なことなので2回言うが、まじで自分のことを差し置いて失礼極まりないのだが、こんな心の声が聞こえることが多かった。私自身特におしゃれでもなくガリガリですっぴん+αのメイクしかできず髪のケア何もしてないのに、よく言えるよな。性格悪いね。


 しかしここしばらく、周りの人を見渡しても上述のような心の声が聞こえることはなくなった。逆に

・おしゃれしてるな
・健康的やな
・メイク上手やな
・髪きれいやな
・良い顔してるな

 といったポジティブな面が目につくようになった。さらに、どの人を見てもこの人はこの人の生活を一生懸命頑張ってるんだろうな、と思うようになった。


 前はなんとなく自分が生きてきた道が正しいような気がして、自分と異なる選択をした人は「私とは違う人」と考えていたのかもしれない。
 今は、人それぞれの人生があって、それが全部正解だということを、より深く理解した気がする。

 今までも私はマイノリティや弱者に対してサポーティブだった。寄附や支援をたくさんしてきた。どんな人生も正解だと思っていた。でも道ゆく人を人間観察しているだけでもネガティブな面が目についていたというのは、頭で理解してるが心底理解していたわけではなかったのだと思う。しかし今はポジティブな面が見える。




 なぜ私にこんな変化が起こったのか……。考えると、エン様(子どものあだ名)がもたらしてくれたとしか思えない。

 どんな人にもエン様のように可愛いぽてぽての赤ちゃん時代があった。生きるのに一生懸命で、何度転んでも立ち上がり、新しい世界で人間になろうと本能的に努力している。
 汚らしいおっさんでさえ、赤ちゃんの時は尊い存在だった。そこからたくさんの経験を経て、今の姿になっている。苦労もしただろう。悲しいこともあっただろう。
 汚らしいおっさんを見かけたとしても、そういうバックグラウンドまで考えが及ぶようになって、否定的ではなく肯定的な感情が出てくるようになったのではないか。


 また、エン様を通じてたくさんのママ友さんができた。ママ友は文字通り十人十色で、年齢も職業も居住地も経歴も考え方もバラバラ。
 子どもへの接し方も皆バラバラ。私からすると「そんな言い方するの……?」「もっとこうしてあげればいいのに……」と思うこともちょいちょいある。例えば

・うんち出たの、くさいくさい! と言う人
・こっちのおもちゃの方が安いから買おう、と言う人
・早く早く、と子どもを急かす人
・子どもが泣いてても抱っこしない人
・子どもが明らかに嫌がってるのに別の遊びをさせようとする人(これは弊夫も当てはまる)



 最初は私が正しいかのように思っていたけど、私の親経験値が1年少し溜まって、どんな接し方でも正解なのだと思うようになった。皆が子どもを大切に思っているのには違いない(一部によろしくない親もいるだろうがそういうケースは脇に置いておく)。
 うんちの臭いはたしかに臭いものだし、お金を大切に使うのは大事だし、時間をうまく使うのも大事だし、抱っこできないほど既に腕パンパンかもしれないし、他の遊びをして喜ぶ子どもの顔が見たいだけかもしれない。

 断片的な一シーンを見ただけで背景まで知ることはできない。その人にはその人の生き方がある。前はそこまで考えが及ばなかったけど、多少洞察力がついたかもしれない。


 「子育ては親育て」というキーワードがどこからともなく聞こえてきた。元々意図されているのは、親も最初は親初心者だから、子育ての経験を通して親として成長していくということだと思う。
 でもそれだけじゃなくて、子育ては親が一人の人間としてアップグレードする機会なのかもしれない
 ずっと独身か子無しだったら31歳で同じ器の広さを持てていた気がしない。ヨレヨレの服を着て髪もまとまっていない女性を見たら、前なら「きちんとすればいいのに」と思っていた。今は「仕事に子育てに忙殺されてるのかな、一生懸命でえらいな」と心の底から素直に思えるようになった。

 2023年、人の良い面が見えるようになり、背景まで思いを馳せられるようになった。今年私が一番成長した部分だと思う。

 来年も子育てを通じて、私自身が人間的にアップグレードできるといいな。「こうなりたい」と目標を立てるものじゃないから、2024年が終わる頃に私がどう感じるのか今から楽しみ。

生田神社のファミリア絵馬。無事子育てができるよう、エン様の健康を祈った。


 ここからは余談。2023年最初のnoteで、自分の理想の親像を書いていた。今年の自己評価をしたいと思う。

①ごきげんでいる
 →概ね○ きつい時もあった。エン様が1歳過ぎてだいぶ楽勝モードになった。
②こぎれいでいる
 →○ ファッションや美容に力を入れたわけではないが、こぎれいレベルは維持したと思う
③社会の役に立っている
 →△ 時短で復職して、限定的な仕事しかできなくてもどかしかった
④お金がない、と言わない
 →○ 何かが高価だから諦めた、ということはなかったが、お金の使い方が下手なのでうまく使っていきたい
⑤常に子ども側に立つ
 →○ 常にエン様ファーストで過ごしたところ、最強ママっ子爆誕。


 今年のnote投稿はこちらで終わりです。本年もたくさん読んでいただきありがとうございました! 最後に♡押して行ってくださると喜びます!

 皆様良いお年をお迎えください。来年もどうぞよろしくお願いいたします。

≪終わり≫

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