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メルカリ初の車椅子社員である私にしかできないこと。 障がい者に、もっと働く面白さを。

こんにちは。umiko(@umikokun /海野 優子)といいます。

ステージ4の原発不明癌から奇跡的に復活し、現在メルカリという会社の「障がい者雇用枠」で働いています。

病気の影響で左足が動かず、車椅子での生活を余儀なくされています。2歳の娘と一緒にディズニーランドのイッツ・ア・スモールワールドに乗るのが夢で、そのために毎日リハビリを頑張っています。障がい者手帳の等級は、左下肢機能全廃・身体障害3級です。

mercari R4Dを卒業しました。

闘病と育児を経て、2019年9月に職場復帰させてもらったメルカリの研究開発組織R4Dを卒業し、今年の9月からアクセシビリティ向上のためのデータ生成をおこなうAnnotationチームという部署に異動しました。

いわゆる「障がい者雇用枠※」と呼ばれる部署で、障害者手帳の保持者のみが所属している部署になります。ここには私のような身体障がい者に加えて、聴覚に障がいのあるメンバー、発達障がいを持ちながら働くメンバーもいます。

※「障がい者雇用枠」とは、障がいのある人が能力や適性に応じてお仕事ができるようにするための採用枠のこと。民間企業の場合、従業員数のうち2.2%(=法定雇用率)の障がい者を雇う義務があると法律で定められています。

私の場合、良くも悪くもこのような障がい者向けの部署がメルカリ内に存在していることすら知りませんでした。知らなかったため、当たり前ですが選択肢にもありません。当たり前のように、元いた部署に、同じ役割で、現場復帰をしてしまいました。

障がい者が、フツーに働くことの大変さ。

人生で初めて、1年間、障がい者として通常の現場で働いてみた結果・・・これがもう本当に、想像を絶する大変さでした。ものすごーーく大変でした。というかツラかった。。。しかも私の場合、まだ2歳の娘の育児のために時短勤務であったこと、3週間に1回丸一日がかりの治療まで付きまとうワケですから……。辛くて、悔しくて、夫の前で涙を流したこともあります。(どんな大変さだったのか?具体的な話は長くなるのでまた別の機会に。)

今まで当たり前にできていたことができなくなって、こんなに大変なんだなぁと改めて障がいを持ちながら働くことの難しさを実感しました。

メルカリ初の車椅子社員にしかできないこと。

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意外なことに、私はメルカリ初の車椅子社員でした(※メルカリアスリーツの方を除く)。1,800人ほどの従業員がいて、私が初めてなんてちょっと驚きですよね。完全なるマイノリティです。まさか自分がそんな珍しい部類の人間になるなんて夢にも思っていませんでしたが……。

でも何故か、車椅子の私にしかできないことがあるような気がしてなりませんでした。ちょっとポジティブに視点を変えて見れば、せっかく障がい者になったのだから(というか、せっかく障がい者の気持ちに近づけたのだから)、何かアクションを起こすことができないかと考えるようになり、今の部署への異動を決めました。

まだ現時点では個人の活動に近しいですが、メルカリ内でも有志を募り、障がい者の理想的なライフワークスタイルの実現に向けて、少しずつできるところから取り組んでいけたらと考えています。

そこで、まずは障がい者を雇う企業さまを始め、働く障がい者の支援団体さま、個人的興味で活動されている方など、障がい者雇用を取り巻く潜在的な課題やニーズについて、一緒にお話をする機会がいただけたらと考えています。

数字目標だけに目が行きがちな法定雇用率の問題、また、障がいという難しい個性を企業はどう捉えていくべきなのか、あるいはもっと根本的な、健常者と障がい者との間に存在する見えない壁問題など……様々な観点でお話してみたいです。

そして、私のような仕事大好き人間が、障がいのあるなしに関わらず、楽しく前向きに仕事ができる雇用環境をどうやって実現していくか、難しい課題を一緒に解決していく仲間ができたら嬉しいです!

友達が関連したことやってるよ!とか、ご家族にそういう人がいるよ!って方がいらっしゃいましたら、ぜひご紹介ください。

お気軽に以下アカウントまでDMくださいmm それでは、お会いできるのを楽しみにしています。

ご連絡先:facebook→Yuko Umino / twitter→@umikokun

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