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専業主婦になりたい友人に対するモヤモヤ -ジェンダーロールと個人の自由の狭間で-

私には専業主婦になりたいと言う友人がいる。

その話を聞くたびにモヤモヤした気持ちになる。なぜなら専業主婦とは既存のジェンダーロールに則した立場であり、性規範を再生産することにつながるからだ。

しかし彼女が専業主婦になる権利は当然あるわけであり、私はジェンダーロールの再生産と友人の権利の二つの間でモヤモヤしていたのである。

そんな時、ジェンダー論の担当教授の言葉ががモヤモヤを解消してくれた。

要約すると、「彼女一人だけが専業主婦になることは何も問題ではない。しかし現在、多くの女性がそれを望んでいるということは社会が何らかの圧力をかけているからである。それを変えるためには個人の選択に直接介入するのではなく、その選択をさせている圧力そのものを消し去る必要がある」ということである。

つまり彼女たちが選択したことを否定するのではなく、そもそも専業主婦になるという選択に集中しない社会を作る必要があるということだ。

こうすることで個人の自由と、社会全体の利益は両立するのではないだろうか。

しかし私にはまだ、具体的な手段が思いつかない。いつか見つけられますように。