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デッドエンドの思い出

本日、よしもとばななさんの「デッドエンドの思い出」という本を読了しました

時の流れというのはとても大きなもので、私という存在が生まれるにいたるまでのすべてです

それを私の歴史と呼ぶのでしょうか

曽祖父母の時代があり
祖父母の時代があり
両親の時代があり
現在、私が生きている時代があります

過去はすべて時の流れとやらに呑み込まれていきます
きっと、私もいつか飲み込まれてしまいます

いつか呑み込まれてしまうであろう
私の人生の時間たちは
良くもあり悪くもありどうってことはないのでしょう

なんだろう、不思議だなぁ
時間の流れも
人との出会いも別れも
タイミングだったり

自分で選んで主体的に進んでいるのに
まきおこることには受け身しかとれない

なんだか、ちょっと面白い

いずれ呑み込まれてしまう私の人生
私の不在が誰かにとっての違和感になって
その違和感が私という思い出の鋳型なのかなぁ

ひとときの悪さが何度も何度もあると思います

けれどもなんでか捨てたものでないんだ
なんて湯船につかってじんわり
体が温まってほぐれるような
そんな1冊でした


皆様はどんなデッドエンドがありましたか?
皆様にとって悪い出来事が悪いままに終わりませんように

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