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落ち込んでいる未来の私へ。


拝啓 

日記を書き始めたのは小学5年生のころからだったよね?

始めたころは「学校疲れた」「体育の授業でマラソンをやった」とか一行程度のもので、日記と読んでいいか分からなかったよね。中学に入ってからはもう少し長く書き始めて、友達の話や部活のこと、好きな人の話まで赤裸々に書いていたよね。恥ずかしくてたまらないんだけど、おかげで私の思春期の記憶は、読めばつい昨日のことのように思い出せるよ。良いことも、悪いことも。

2年前、新社会人の忙しいなかで書いた日記は、中学生のころのような恥ずかしさはないけど、かさぶたになった傷口をつつくような、そんな感覚になる。でもね、2017年の私が感じたことは大切にして欲しい。ここにまとめたから一緒に読んでくれないかな。これを読んだら少しだけ勇気が湧いてくると思うんだよね、未来の私ならきっと分かると思う。

3/13.mon:

いよいよ始まる社会人生活。まずは1週間研修がんばるぞ

4/3.mon:

やっぱり会社は売上か~。の前にそれぞれの幸せがあってこそ成り立ってるんじゃないのかなぁ。この考えは甘いのかな。

5/21.sun:

初めての現場だった!楽しかったなぁ、とはいえ反省点活かしてがんばりたいね。

5/31.wed:

今月は無駄に残ってしまった日がチラホラ。19時には終われるように、遅くても20時には会社でる!

7/30.sun:

憧れていた職業に就けて、好きな仕事ができて周りもいい人ばかりなのに、毎週月曜日が近づくと吐き気するし、見ちゃいけないと思いつつ、SNSで楽しそうにしている人を見ると辛くなる。ここまで頑張ってる意味あるのかなって。

みんなが頑張れているのに、自分だけできてない気がして仕方ない。誰と遊んでいいかも分からない。とにかくがむしゃらに生きて、駆け抜けてるけど、ちょっと心がつらいのかな…… ”がんばらなくていい”って精神大事なんだけど、頑張ってないと気がもたない。なんでこんなんなんだろ、しゃんとしなきゃ

8/14.mon:

写真を見たとき、あ、これが全てなんだなって思った。すべての辻褄が合うから。冷たい返事の理由があまりにも分かりやすすぎて笑っちゃう。どうしてって聞きたいけど、時間が空いて会わなくなったことで、君のことうまく思いだせなくなった自分に驚いてる。あれほど一緒に過ごしていたのにね。時間は残酷だけど、すごい辛いわけじゃないから、優しいのかもね。

幸せは答えがあるもんじゃないし、結婚なのか仕事の成功なのか。どれも比較できないから困るよね。生き急いでるのかな~、そんなつもりないけどなぁ。でも一度きりの人生、後悔してばかりは嫌だし、やりたいことをやりたい。浅はかな人生設計で、人生プランだと思うけど、でも夢は持たなきゃ叶えられない。何をしてても時間は進む。私のことなんか待ってくんない。神サマはきっと仕事がんばれよ!って背中を押してくれてるんだよね?

「ありがとう」も「幸せになってね」も言えなくてごめんね。8月の青すぎる空は今はちょっと疲れちゃうな。

9/24.sun:

明日は代休ってことで久々の2連休です。いや連休というか普通の土日休みなんですけどね。先月(?)から始めた一度に長文日記を今日もつらつらと。

まずはあれかな、誕生日かな。とは言っても、人生のなかで最もそんな気分がなかった日でした。打ち合わせしてて分からなすぎて半泣きだったし。笑8月末から本当に仕事に行きたくなくて、ひたすら泣いた日があって。精神科に一度行こうと思ってたけど、イベントの移動中の朝(日曜日)に意を決して上司に相談したいって連絡した。

4時間半ぐらい話してた。今の仕事のこと、今後のこと。たった半年しか働いてない私に対して、ここまで考えてくれるんだなって本当にうれしかった。おかげさまで今は上司のために仕事しよって思えてる(笑)

相談してから気持ちが軽くなって仕事できるようになったかな。1年目なのに責任感とか1人でなんとかしなきゃって無駄に考えすぎてたね。でも転職、本気で考えよう。やりたいことやれなきゃ、どんなにホワイトな企業でも私は納得できないと思う。


仕事と恋愛は似てるって言葉はあながち嘘じゃない。どちらかが釣り合うように背伸びした状態を続けていれば疲れてくる。どれだけ相手のことを好きでも、バランスが悪くなると途端にガタガタと崩れ落ちてしまう。嫌いじゃなかったけど、好きになれきれなかった。本音に気づいてしまった以上、もう一緒に過ごすのはお互いしんどい。

「好きな人ができた」と別れを告げるように会社を去ること決めた。とことん自己分析して第一志望として考えていた業界は、憧れにすぎなかった。

今考えれば、あと2ヶ月働いていれば失業保険がもらえたのにバカだなぁとつくづく思う。当時はそんなこと気にならなくて、自分を取り戻そうと、しっかり生きようと必死だった。社会人1年目の後悔はなりたくない自分になったことだったけど、これも今となっては良い教訓になっている。通勤のバスのなかで泣いた日々もぽっかりと穴が空いてしまった心も、今の自分を作ってると思えば少しだけ愛せる気がする。今日まで無事に生きててくれてありがとうね。

2019年。社会人3年目の私は大好きなものに毎日向き合っている。悔しくなることもあるけど、その悔しさすらも嫌じゃない。本当の好きを見つけると、苦しい気持ちよりも好奇心とか探求心が勝つみたい。最後に愛は勝つ、今の仕事にぴったりの言葉だと思う。気持ちを込めた分だけ、文章に滲み出るから。かっこつけた言葉で飾らなくていい。等身大の自分で、ありのままを恐れないで。そしてできるだけ自分を愛してあげて。

これからの活躍と成長を過去の私も応援しているよ。未来の私が「悪くなかったな」と思える過去を作るから。あと今の私が言えることは一つ。

社会人1年目の私へ。たくさん悩んで、全力で生きてくれてありがとう。

                      敬具

読んでいただきありがとうございました◎ いただいたサポートは、自分の「好き」を見つけるために使いたいと思います。