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ぎょうさんなパフェ


「おうちで、見て、食べる、パフェ」

第15回目として、紹介したいのは、

無碍山房 Salon de Muge(サロンドムゲ)」さんである。



京都の老舗懐石料理店「菊乃井」さんが

手がけるカフェである(喫茶営業は14:00pm~18:00pm)。


「菊乃井」さんといえば、

1912年から創業、京都東山に本店を構える名店だ。

現在は、ミシュラン三つ星を獲得、

夜懐石は20000~50000円はする、

名実ともに評価の高い高級料理店である。


もちろん、わたしのようなペーペーに、

そのような高級料亭は手が届かない・・・


しかし!カフェであれば、

懐石のプロ「菊乃井」ワールドを

堪能できるのではないか!


そう意気込んで、

オープンすぐに訪れた。


まず、場所がすばらしい。

京都は祇園からすぐ近く。

円山公園を通り過ぎ、

坂を上ると見えてくる。


店内に入れば、

苔の生えた美しく、

落ち着いた庭園が目に入る。

その庭園とまさに向かい合わせのカウンターに案内された。


迷わず注文したのは、「無碍山房濃い抹茶パフェ」。

メニューの説明を見ると、

「最高の宇治抹茶だけをぎょうさん入れました」

と、書いてある。


期待が高まる。



名前のとおりだ。

実にその通りだった。

抹茶がとてつもなく濃いのだ。

しかし、決していやな苦みがない。


スポンジは柚子風味となっている。

これが非常に濃い抹茶とよく合う。


生暖かい白玉のもちもち感と濃厚な抹茶が絡まり合い、

冷温の差がまた楽しませてくれる。


美しい庭を見ながら

おいしく濃いパフェを食べられるなんて、

贅沢すぎる。



「ぎょうさん」というのはうそではなかった。


濃く、爽やかな、抹茶のうまみ。





よく「おすすめのパフェは?」と聞かれるが、

わたしは、その質問には答えられない。



ただ、もし「抹茶の魅力が濃いパフェは?」と聞かれたら、

無碍山房濃い抹茶パフェ」と答えよう。





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