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俺だけにしか需要のない創作語りをする

小説の閲覧がまっっっっっったく伸びない

2023年の5月、推しぬいを作った備忘録のために突発的にnoteに登録して早7か月とちょっと。
2024年1月現在で小説(SS)を4本ほど投稿したんだけどこれがまあ閲覧が伸びない。

そもそもフォロワー1桁の弱小ユーザーなうえ時流に合ったバズり題材を扱ってるわけでもないのでそりゃ閲覧数は基本どの記事も少ないけども。
だとしても伸びてない。

去年の9月に書いたイラストのアホ検証記事なんかは3か月ちょっとで500弱閲覧されてるのに小説系はどれも到底3桁いかないような閲覧数である。
ピクミン4の考察記事なんかは書いた当時流行りのゲームだったこともあり、おこがましくもちょっと自慢したいくらいには爆伸びした。

要は興味をひかれやすい題材の記事であれば弱小ユーザーでもそれなりに閲覧されるし微小ながらも毎日閲覧数は増え続けるのである、というのを前提に小説系の現時点での閲覧数を見てほしい。

少ね~~~~~~~~~

興味持たれてないにもほどがある。
ちなみにこれより閲覧低いのはつぶやきしかないのでマジでちゃんと書いた記事の中では小説系がワースト閲覧数の座をほしいままにしている

一旦話はそれるけど私は基本的に自分の創作物が大好きです。
そりゃ昔は過去の創作物なんて黒歴史すぎ!見たくない!なんて思ってた時期もあったけど今は愛しかない。
たとえ世間様から見てどんなに未熟で粗末なものであろうと自分に需要がありまくるし自分から生み出されたものは当然自分の性癖に刺さるものなのでイラストは何度も見返すし文章もたまに読み返しては「あ~~~~~~刺さる~~~~~~~~~」と悦に浸ってる。もはや自分オタクである

そんなわけで自創作愛の重さと世間の需要があまりにも釣り合ってないわけですが、いっそ開き直って「俺に需要あるからええやん」の精神で自創作語りをしようの会を開催します。

現在投稿されてる4本の小説についての自分語りが始まるので読んでやるよって方はよかったら小説の方も読んでみてね!!!!


共通世界観

マガジンタイトルにもある通り、いわゆる”異形頭”を題材に書いてます。
異形頭を知らない人向けにざっくり説明すると、映画館で映画を見るときに流れるNO MORE 映画泥棒の映像に出てくるカメラ男・パトランプ男のように「人間の頭部が通常の頭以外のオブジェクトに置き換わっている存在」を異形頭と呼びます。読んで字のごとくですね。

異形頭の定義も人によりけりなので上記の説明も人によっちゃ正しくないかもしれませんが、少なくとも私の書く小説内ではそんな感じです。

個人的な異形頭観として「人間からしたら異質・異様・不理解の存在」であってほしいと思っており、いわゆる怪異とか妖怪とか、SCP存在という風に考えつつ、細かい性質については割とおおらかというか、個体によりけりというのが個人的解釈です。

なので人間にとって有害かもしれないし無害かもしれない。友好的かもしれないし無関心かもしれない。身近にいるかもしれないけどある種の”境界”を超えないと出会えない存在、みたいなイメージ。

とまあ題材についてざっくり説明したところで各話の説明とか裏話とか次項からつらつら書いていきます。

1本目

雨宿りしてた人間が異形頭に出会う話。
たしかTwitterで日常用アカウント作って異形頭界隈の方々をフォローしたりなんたりで異形頭に関する創作熱が高まってた時期に書いたと思う。

物語的な文章を書いた経験がほぼなかったけど自分の中の異形頭観を吐き出したくて、人間と異形頭が出会う話が書きてえな~~~って感じだったので割と短めというか、さっくり読める長さになってる。
書く時も本当にサクサクっと書いて投稿した。

自分はこれを書いた時点で”異形頭”というものが既知の存在なので、もし出会ったら「異形頭だ!」ってなるかもしれないが、異形頭が未知の存在の人からしたら出会ったところで「???」ってなるだろうなと思いつつ、なんとなく人間とは異なる異質な存在と出会ってしまったな、というのを無意識下で感じ取ってる雰囲気を出したかったので、読み手にその感じが伝わってると嬉しい。

ちなみにこの「なんかよくわからないけど異質な存在と出会ってしまったと無意識下では察知してる」感じは、登場する異形頭が同一個体というのもあって4本目の小説にも継承してる。
”異形頭”が未知の存在である人の反応ってこんなもんだろうな~~~というのが今のところの考えです。

タイトルは本文を書き終わってから考えたもので、何かオサレな感じにしたいなーといろいろ考え、「雨」という特定の状況下で、異質的存在に招き入れられて境界(ドア)を越えるみたいな意味合いでこんな感じになりました。

一度境界を越えてしまったので、雨宿りしてた人は今後も異質存在に出会ってしまったり、このお店に辿り着いたりするのかな~と思ってます。

2本目

カフェで店員を観察する話で、1本目書いてからまた数週間後すぐ投稿した。
登場する異形頭は1本目と同じ個体。お店も一緒。

詳しくは読んでほしいんですが、何か仕掛けがある話が書きたいなっていうので書き始めた話。文章の中盤で「ん?あれ??」ってなって読んだ後にタイトル読み返して「あー!そういう意味ね!」ってなってほしい。なかなかピッタリなタイトルがつけられたと思います。

”観察記”なので文体は結構視点の主の性格に寄せて砕けた感じを意識して書いてて、文章の雰囲気は結構お気に入り。1本目の異形頭とお店について掘り下げができたのもよかった点。

序盤の店員を観察するくだりは結構サクサク書けてた気がする。
最初視点主は初めて来店した設定にしてたけど、後半の種明かしパートがなかなかしっくりこないというか、終わり時を見失ったので途中で常連という設定に変更。結果「異質な日常」感が表現しやすくなって良かったと思う。

舞台となってるお店の裏設定というか、書いてない部分についての説明として、「確かに実態として存在はしているけれど、通常行き着くことはなく、ある条件を満たすと辿り着く」みたいな感じの設定で、概念的にはbackroomsのnoclipが近いかもしれない。
作中では「視点主が道順を明確に覚えたうえで行き来しているわけではない」ということだけ明記してる。

ちなみにこの話を書くにあたってタコの生態についてめちゃくちゃ調べまくったんですが、なかなか面白い生態しているというか、「タコすげー!」ってなるのでタコの生態調べるのオススメです。

3本目

一番難産で一番お気に入りで一番閲覧数の低い話です。

前2本とは打って変わってホラー寄りの話が書きたくて2本目書き終わってすぐ9月初めには書き始めたものの、納得のいく表現とか結末までの流れが書けなくて1番書くのに時間がかかりました。
作中の描写的に涼しくなる前に投稿したかったんですけど、投稿したころにはすでに「昼間の暑さもそれほどでもないな……」って思うくらいには涼しくなってしまってた気がする。

自分の物語を書くための素養がいかに足りてないか思い知らされながら書き進めた話でもある。自主的に(教科書以外の)小説というものを読んだことがあるのが小学校高学年~中学生の間にほんの数冊読んだ程度なので圧倒的にインプットが足りず、ずーっと「語彙が……言い回しが……」と頭を悩ませながら書いてた。

文章の技術的?な面の話をすると、日本の夏の”逃げ場のない暑さ”を想起してほしかったというか、読みながら体感してほしくて”暑さ”に関して結構しつこいほど描写してるんだけど、これがまあ難しくて油断するとすぐ同じ言葉や言い回しになってしまう。書き終わった今となっては「多少表現がかぶるくらいよくね?」と思うが書いてる間はいかに表現がかぶらないかに腐心していた気がする。結果、読み手的にはちょっと意味わかんない表現とかあるかも。

あと暑さに関する描写と同じく風鈴に関する描写に関してもそうだった。
特に「風鈴の音」を表す表現がマジでまったく思いつかなすぎてchatGPTに「表現考えてくれー!」って頼んでみたりもしたけど結局納得する回答が出なくて、逆にいかにして風鈴の音の描写を少なくするかとか考え始めてた。

内容的にはどういう人物・異形頭を出したいか、どういう結末にしたいかだけはパッと決まって、端的に言えば「異形ショタに人生ぶち壊されるおっさんが書きたい」だった。
異形頭に限らず「蠱惑的な魅力を持つ幼体に魅了されて人生や性癖を狂わされる話」というのは私の性癖的にとてもよくぶっ刺さるのでこの話が書けて大満足です。

タイトルは書いてる途中で思いついた。
タイトルと登場する異形頭についての補足すると「人間を魅了して寄生する怪異」みたいなイメージです。風鈴の異形頭が人間を魅了して住処を得る=宿を借りるので「宿借り」

ちなみに本質はあくまで「人間を魅了する怪異」であって「風鈴頭の怪異」ではないので、視点主には「風鈴頭の少年」に見えてるけど実態がどうであるのか、他者に視認できるのかは謎、というような設定だったりします。
もしくは、そもそもが暑さとアルコールが見せた幻想であって異形頭なんていなかったのかもしれません。

4本目

イベント用に書き起こしたクリスマスが題材の作品。舞台、登場する異形頭は1・2本目と一緒。
内容は恋人に振られた人間が異形頭と出会ってささやかなクリスマスを過ごすという話になってます。

3本目投稿した時点で一旦異形頭の話で書きたいものはあらかた吐き出せたなーって感じでしばらく小説は書いてなかったんですが、"異形頭オンリー Advent Calendar 2023"という異形頭に関する作品を投稿しよう!っていうイベントに参加したくて久しぶりに筆を執った次第。

別にイベントのお題自体は異形頭に関するものなら何でもOKだったんだけど、開催期間が12/1~12/25でクリスマスの季節で、せっかくだからクリスマスとかサンタを題材にしたいなーというのだけ最初に決めて、大まかな内容は「クリスマス」とか「サンタ」で検索して題材探しをした。

悪い子のもとに訪れる「”ブラック”サンタクロース」っていう存在と、1・2本目で作り上げた異形頭像の「”黒い”四角頭」っていうのに共通点を見出して、1・2本目に登場した異形頭がブラックサンタクロースにまつわる贈り物をする、という方向で固まった。

ブラックサンタクロースについてはpixivの辞典かなんかを参考に、
・悪い子のもとに訪れるとされる
・悪い子に石炭やジャガイモをプレゼントしたり、部屋中にモツをまき散らしていく
・親目線では歓迎していた説あり(プレゼント内容が大人目線で使い勝手良いから)
あたりの情報を拾ってカフェでの描写に入れ込みました。

オチを決めてなかったので書いてる途中は「最後どうすっかな……」と思いながら書いてたんですが、筆自体はサクサク進んだのでオチもそのまま勢いでまとめました。
今読み返すとここ文章足りないなーとかもうちょい描写いれたかったなーとかも思うんですけど、文章量のわりにサクサク読めるあっさり風味になってるのでこれはこれでいいかなとも思います。3本目の描写がしつこめだったので特に。

あとこの話投稿するにあたって個人的にどうでもいい葛藤がありまして、書いた当時Twitterで相互フォローになってる方が直近結婚報告をしていまして、そんなおめでたい出来事があった方のTLに「恋人に振られてペアリングぶん投げる話」を流すのってどうなん???ってちょっと悩んだんですけど、最終的に「まあ読まれないだろ」と後ろ向きポジティブを発揮して投稿しました。
ツイートしたのが深夜0時とかなんで多分イベント参加者以外には検知されてないでしょう。

おわり

最後に誤解がないように書いておきますが、小説の閲覧数自体は別に少なくてもいい。たとえ少人数でも読んでくれたりハートくれた人が1人でもいるという事実がうれしいので。

それでも自創作について語りたい欲というのもどうしてもあるので「需要がないのは知ってるけど吐き出させてくれ」っていう感じで書き散らかした次第です。

なので小説に関しても「書きてぇ~~~」ってなったらまた書きます。

とりあえず「これ書いたときこうだったんだよー!」っていうのが吐き出せて満足。
以上、俺得自創作語りの会でした。


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