見出し画像

38. 北京で(番外編その1:中国の同僚とのよもやま話)

ボクが子供のころ(半世紀近く前のことですが)は中国のニュースと言うとNHKで周恩来(しゅう・おんらい)首相がなんて言ったとか、毛沢東(もう・たくとう)主席がどうしたとかいう話で、今にして思えば(四人組とか)その実態も良く分かっていなかったことを思うと様変わりですね。

昔はNHKのニュースで中国関連の話の時には必ずと言っていいほどこの方が登場されました

ま、最も先方は相変わらず出したい情報とそうでないものは区別したいのでしょうが。
 
当時アジア圏で外資系に勤務する人たちは、我々日本支社以外は皆いわゆるエリートに属する人たちで、中国支社も北京大卒ばかり。
 
そんな中国人(エリート系)の同僚は、我々からすると同じアジアの同胞とはちょっと考え方が異なり、むしろアメリカ人に近い感じがしました。
良くも悪くも上昇志向で自己中心的な印象でしたね。
ま、もっともこの感想は、残念ながらそうではない当方の若干卑屈な見方も入ってるとは思いますけどね。

一度ツアーの最中にキャンパスを通りかかったことがありました

英語と中国語はほぼ必ず主語を取り、自分“I”から始まることが多いからなんじゃないかと言われたことがあり、そんなこともあるのかなぁ、と思いましたけど。
 
そんなアジアの同僚の間の会話は英語です。
それぞれが母国語を基本にしており、中国の同僚の場合イントネーションは中国語なので、音の高低に特徴があり、しかも流暢でやたらと早口で話すので、最も聞き取りにくいのでした。
まあ、向こうは向こうで同じ様なクレームがあるのでしょうがね。
 
因みに中国は広いので、方言と言うよりは幾つかのの言語(北京語:マンダリン、上海語、広東語等)、に分かれるそうで、同僚の北京のヒトと香港のヒトが話している時に一体何語で話しているのかときいたら、香港人が、
“I usually talk Cantonese, but I am talking Mandarin for him.”
(普段は広東語のこっちがマンダリンに合わせてるンだよ。)
と言ってました。
 
まあ、縦長の日本でも同様のことはあり、昔TVで鹿児島と青森のBA様同士が話すというのを見たことが有るのですが、一切話が通じてませんでしたね。
ま、お互いそれには構わずに話し続けてましたけど。
 
TVではどんなローカル局でもアナウンサーはいわゆる「標準語」で話し、それは中国でも同じ(TVではマンダリン)なので、地方の人が標準語に合わせることができるということなのでしょう。
まあ、この場合は「バイリンガル」とはならないのでしょうが。
 
国は違いますが、ボクの今の同僚から聞いた話では「イタリア語とスペイン語はかなり近い」らしいですし、大体表記はアルファベットなので、「バイリンガル」と言ってもヨーロッパのそれと、我々アジアの民族からの外国語へのハードルの高さは全く違うなぁ、と思うのでした。
 
イタリア語、スペイン語、フランス語はラテン語に端を発しており(aやoを強めたり省いたりで変化)お互いにある程度理解できるとのこと。
スペインのお隣のポルトガル語は違うらしい、ってのがよくわからないところですが。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?