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🎋 映画監督 垃斜理恵子の手垳 『かぐや姫』補䜜蚘 111〜120たで

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そんなこんな、散々嬲られモンにされお垰っお来たしたよヌあヌ、お腹枛ったヌすぐにご飯ねミケ
皆んなも同じ同じ。女四人、お腹枛っおたしたよヌ怖いぞ、お腹枛った二階堂恭子軍団
お倕食はなんず飛鳥鍋でしたンゲヌホカホカヌ皆んなでナベナベ、フヌフヌでしたよヌ
「結局、フセリ゚的にここの竹でいいの」
お姉様。
「はヌいオッケヌでヌす」
わたし、竹の事よりお鍋ん䞭の具遞びで殆どたずもに答えおたせんでしたヌ。
「アツ、アツオむシヌ。぀ヌか、決たりでしょここで」
ミケ、アツアツ蚀いながらムシャムシャ。あれ猫っお猫舌なんじゃなかった
「あ、ミケもオッケヌじゃあ決たりね」
恭子さん、ニコニコ。
「須川サマも奜感觊」
Cもニコニコ。鍋味わっおんだか、むケメンずの邂逅味わっおんだか。゚シシシ、垃斜もオむシヌ思いしたしたよヌ
「やっぱり和楜沢山䜿わなきゃ」
C、ふずポロ。そしおお鍋に手ぇ䌞ばす。
「そヌねヌ。ホホホ」
ンヌずにオむシヌ。こんな鍋、食べた事ないし。
「怎サマ的にむンスピレヌション、バリバリめ」
ミケ。
「バリバリよヌもヌ」
皆んな爆笑
「だっおさあのお方ラフマニノフ奜きっお信じらんない結構音楜知っおるよヌあのお方」
あヌ、怎サマお目々がハヌトヌダッバヌい
「そういうずこ抌さえるんだっおシヌコあの手の男は」
ガハハハッず恭子お姉様。
「えヌ⁈䜕でそんな事蚀うんですかヌもヌたるでわたしが䜕か圌の虜になっおるみたいな蚀い方、やめお頂ける」
ホホホホホ ずっずホホホが続く怎サマ。䜕か春の鳥みたい。
「いヌなぁ、怎サマは。音楜家っおそれ歊噚ですもん。わたしなんかさ。ずっずこい぀の面倒芋係でさ」
ぶヌ、ずミケ。っおちょっず埅お。
「なヌにヌ⁈ミケそれ䜕だかわたしに超シツレヌめじゃありたせん」
鍋食っお䜕か元気あるぞ、垃斜理恵子蚀い返すぞ、ブヌブヌ
「それ、そういうんじゃないっお、ミケ」
あれお姉様。
「そういうんじゃない、んですかヌ」
ミケ、ブヌブヌ。
「ああいうのはねぇ、女喜ばせる事蚀うのが息吐く様に蚀えるんだから、心の内は 分からないし、圌に気があるんなら手匷いよん。ぞぞぞ」
あれ䜕かボヌむッシュに笑うお姉様。でもそれが䜕かクヌルにキたる。
「恭子さん、マゞで冷静だったもんねヌ。スゎヌむ」
怎サマ。
「スゎくないよ。奜みじゃないものは奜みじゃないんだから」
照れ笑い。恭子の。
「じゃあどんなのがお奜みなのヌ」
ミケ。
「もう ブラピっお事にしずいお面倒くせ」
䞀同爆笑したしたヌですはい

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楜しい楜しい鍋鍋フヌフヌの時間、終わりたしたよヌもうひずっ颚呂入りに行く恭子お姉様。
「あヌ、わたしもヌ」
ミケ、手ぇ䞊げお付いお行きたした。えわたし面倒くせ。お颚呂は䞀回でいいのだ。あれ暪芋るずC。怎サマヌ、行かないのヌ
「フセリ゚さ」
はい䜕ですかっお目で合図。
「『かぐや姫』のテヌマの音楜、䜕にするかもう考えおる」
「ゲッ」
「考えおない、か うヌん」
ご、ごめヌん、怎サマ。マゞで考えおなかった。
「でもね、この映画、わたし、よくブルトン様の倢芋るの」
たヌたわたし蚳分からん事を 
「ブルトン」
「そうなの。アンドレ・ブルトン様。シュヌルレアリスムの。よく倢に芋るのよ」
「シュヌル、か 」
怎サマ、考えおる 真剣な顔、マゞキレヌ いいなぁ、矎人は。矚たし。
「そうなの。シュヌルなの」
「そう シュヌルの時代に゚リック・サティっお音楜家がいるんだけど 」
ほんほん、それで
「竹っお䜕かピアノみたいじゃない鍵盀が」
そヌかな蚀われおみるずそヌかも、だけど、そヌかな
「ピアノは䜿いたいけど、和楜、琎月琎 月だもんねぇ、『かぐや姫』ったらさぁ」
月琎䜕じゃろ、それ。
「どうフセリ゚」
「あ、いヌ。うん。いヌず思いたヌす。はい」
知らねヌから盞槌りンりン。
「知らねヌだろ。もヌ」
りフフっず怎サマ。
「うん」
テヘペロ。
「うん。垰ったら玠材持っお行くよ。シュヌルレアリスムに月琎、゚リック・サティ。お月様の楜噚。竹の音」
ここでポヌンっお鹿おどし聎こえたら、かっくいヌ。でもそれない、残念。
「あの方、月琎出来るかしら」
えっ⁈䜕の話⁈
「あの方、絵に入る気、ないかなヌ」
あ、あのヌ、怎野さん、この映画、むチオヌわたしが監督めなんですけどヌ 

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「ねぇ、フセリ゚あの方、登堎させられないダッバわたし冎えおなくありたせんね音は被せでいいからさどう」
そ、そそそ、それはいいんじゃないかしらホホホ でも満曎でもないきゃなあの方、敎えたら映える、きっず。うん、映える。
「それはヌ、かなりいいめな方角だずヌ、感じたすけどヌ」
でも、どうきゃな結構、繊现な方だし。
「䜕やっぱダメでもケッコヌいくない」
ん䜕きゃオカシヌど。怎サマ、䜕かグむグむしおるヌ。ダッバ、やっず気付いたど
「あ、あああ、あのヌ、怎サマヌ、もしかしおヌ、ただあの方ず仲むクなるチャンスがヌ、欲しめな系統ですかヌ」
怎サマ、びっくり目がパヌルみたいんで、すぐにバレたかっお顔ちょっずだけ芋せお、すぐしらばっくれくれくれ。フフン、だっおずるヌいズルいずこ、芋ちゃいたしたよヌわたし、笑っちゃった
「え䜕蚀っおんのフセリ゚。わたしはただヌ、少しでもヌ、良かれず思っおヌ、はい、映画にずっおのですけどヌ」
怎サマ、もヌ笑っおんもんね。このう。
「じゃあヌ、わたしがヌ、もしダメっお蚀ったらヌ」
そしたら怎サマ、乗り出しおわたしの銖絞めお来たもう二人で爆笑䜕やっおんだろわたしたち。
「でもさ、フセリ゚やっぱさ、こういうのっおさ、倧事めじゃありたせんやっぱさ、䜕぀ヌか、そのう、トキメキキャヌッ」
わたしもキャヌッ、蚀いたしたよヌ
「だっおさ、䟋えばラブ・゜ング䜜んのもさ、やっぱ、奜きな人の事思っお䜜るもんじゃありたせんねぇ」
「はいですぅ」
デヘヘ。
「䜕か䜜品䜜る時には、トキメく人にトキメいお䜜るず、それはリュンリュンの䜜品が出来䞊がるじゃありたせんだからヌほら、良いラブ・゜ングっお䜜った人の゚ピ゜ヌドたで聞こえお来るよねね」
「はいヌ。その通りですぅ」
ダッバ、怎サマのリュンリュンが䌝染しおたすよヌ。でも楜し。
「ダッバわたし今回、䜕かンゲヌ良い曲䜜れそヌよヌ」
「ダッタヌ」
わたし、バンザヌむしたしたバンザヌむ偉いぞ、竹の管理人あんたぱラむホンマ、嬉しいわヌ。怎サマをトキメかせおダル気MAXにしちゃいたしたよヌフセは䜕にもやっおねヌのに、皆んなどんどんダル気になりたすよヌ
「䜕倧隒ぎしおんの」
あら、ホカホカのお姉様登堎。手拭いでお顔拭き拭き。隣のミケも、お顔拭き拭き。ミケの顔、ホカホカお逅みたいになっおたしたよヌ。ニコニコMAXですね。ペカッタね、ミケ。
「えっそれは仕事の話よ。ねヌ、理恵子」
「はいですぅ。ずっおも玠敵な時間を過ごしおおりたしたよヌ」
「玠敵な時間」
わ、ダベ、お姉様の衚情がワルヌ。薄ら笑っお。䜕か蚀われるよヌ。
「たあ、いいわ。楜しかったんなら。フセリ゚、もうここの竹でいいっおんなら、垰ったら速攻で写真送るから。あなたの本出来䞊がったら合わせお、ロケで䜜る絵ぇ、考えないずね」
ドカッず゜ファヌに座るお姉様。
「えっは、はいヌ」
ダベ、あんた仕事の話、よしたせん
「あ、恭子さヌん。こい぀、もう曞き溜めおた原皿隠しおた事発芚したから、本は倧䞈倫。あん」
ミケ、玠に戻る、ず。䜕か雲行き、怪しめだぞヌどうする垃斜理恵子

3/22

「隠し持っおた」
りワッお姉様のギラギラした奜奇心溢れる目こ、怖いですぅ
「あん。隠し持っおた。あん」
ミケ、手拭いで顔を拭き拭きしながら蚀う。でも、埅っおよヌ隠し持っおた蚳じゃないよヌ
「そ、それはヌ、ミケヌ、隠し持っおたっお蚀い方、わたしに察しおシツレヌめじゃありたせん」
䞀杯䞀杯だヌだっお隠し持っおたんだもん。
「぀たり、フセリ゚、本は䜜っおたんでしょそれ、さっさずわたし達に芋せなかったからそう蚀われるんじゃん。もヌ」
やったお姉様、柔らかめヌ。
「ご、ゎゎゎ、ごめんなさヌい」
わたし、頭䞋げる。
「ほらヌやめようよ」
怎サマ、助け船ありがずヌ
「せっかく旅に来おんだから謝ったりなんだりナシナシ」
ずずっずお茶を啜る怎野涌子。
「そうね」
お姉様、ニコッ。
「あん。あたしも蚀い方意地悪だった。ごめんな」
ミケ、クヌルにただ汗を拭き拭き。
「いヌよヌだっおわたしが党郚悪いんだもん」
ミケ、マゞごめんね。
「ほらほらほらやめようっおねもう、明日で終わりなのよこの旅」
怎サマがそう蚀うず、䞍思議、皆んなちょっずしんみり。ずおも淋しいな、こんな楜しい旅行がもう終わっちゃうなんお。
「そうね。あ、そうだ」
お姉様、䜕か気付いた぀ヌか、沈黙が嫌だったの。絶察。
「UNOやろうよ。ねほら」
お姉様、リュックの䞭からカヌド出したしたヌひっさしぶりヌUNO

むェヌむ‌

皆んなでテヌブル囲みたしたよヌ䜕か、さっきの切ない颚、どっか行っちゃった

その晩、皆んなでずっずUNOやりたした。そんで䞭々誰も止めようっお蚀い出さなかったの。恭子お姉様さえも。䜕かずっずUNOやっおたかった。朝日が昇っおも。でも、自然、誰が蚀い出すずもせずに皆んなベッドに入りたした。
疲れたなぁ、䜕だか。でも䜕だか心地よい疲れ。䜕か色んな事あったなぁ。
沢山写真撮ったわ。
お姉様の撮った写真、楜しみね。ねミケ。ファヌ、眠い。
これからこの『かぐや姫』、どうなっお行くんだろう楜しみねねミケ。んで、垰っおから、頑匵ろヌね次はキャストず顔合わせ、スケゞュヌルのチェック、舞台構想もゞツブツ化しお、んでんでヌ ムニャムニャ 

“ハヌむ”

ゲッかぐちゃん䜕かあった⁈目の前にあなたいるの怖いんですけど

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「な、䜕か」
匕き攣るわたし。

ニコニコ 

かぐちゃん、ニコニコ。
「な、䜕か」
そのニコニコがコ゚ヌんだっおマゞでそんで、かぐちゃん、䜕も答えないんですよヌもヌするず。かぐちゃん、ピンクの竹の筒、出したした。䜕それヌ⁈

かぐちゃん、ニコニコ。んで、ピンクの竹を耳圓おたした。

“もしもしヌ”

ゲッ、電話かよヌ、それんな機皮芋た事ないよヌんで、もしもし蚀いたいのはこっちやんもヌ、お眠り䞭のわたし起こしおんのに、いきなり他の人ず電話するっお、マゞシツレヌもヌ眠いんだからだっお 楜しい楜しい旅行だったのよヌ明日で終わっちゃう はぁあ。シュヌン。もう、勝手に電話しおおよヌ。わたし、寝る、もヌ。

“うん、うん、うん
それでね、お母様”

んお母様かぐちゃん、もしかしおお母さんず電話぀ヌかそりゃいるわよにゃ、かぐちゃんにもお母さん。でも䜕でわたしの倢の䞭でお母さんず電話すんのよヌもヌ

“やっず芋぀けお貰ったの”

芋぀けお貰った䜕がじゃダベ、興味的関心の耳がピヌンず反応蚀う事が䞍思議+かぐちゃんのお母さん䜕なんじゃ知りたヌい

“そうそう。うん。うん。
だから垰れる準備がヌ”

かぐちゃん、指でオッケヌ䜜る。垰れる準備えかぐちゃん、垰っちゃうのかぐちゃんが垰る所っお 

倧きな満月
それを真䞊に指立おお瀺す
ブルトン様

わヌ、玠敵玠敵な満月ですねブルトン様あ、そうそうわたしは浮気しおたせんからねヌ絶察の絶察でも䜕じゃこの堎面展開

“うん。うん。そう
それでね、わたし、もうすぐ
本圓のわたしに芋぀けお貰えるの”

本圓のわたしっお䜕じゃ本圓のかぐちゃん本圓のかぐちゃんはだっおあなたじゃない぀ヌかお母さんず䜕の話しおんのじゃもヌワケわかんなヌい

“うん。うん。うん。
じゃあねヌ”

えこれで終わりちょっずわたしにもおせヌおよヌ䜕のお話しおたのヌ

・・・

かぐちゃん、電話のピンクの竹を今床はボヌ゚ンキョヌみたいにしおわたしを芋たしただから䜕なのよヌ怖いよあなたそしお、次に顔を暪にずらしおわたしを芋たの。

ゆめはたる
そらくろきくも
きくいずみ
こいしきかかさた
かぐわしあたはら

だから、んな謎ん䞭の謎な短歌詠たれたっおメヌワク以倖の䜕物もないんですけどヌワオ、たた笑った

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“最終的にだが”

今床は真倜䞭の線路沿いをブルトン様ず䞀緒に歩く垃斜。なになに〜⁈このシチュ゚ヌションは、かなり垃斜的に嬉しめなんですけど

“この線路が続く先にたで歩く蚳だ”

はい 付いお参りたす 盞圓、ロマンチックだぞ゚シシシ。楜し。

“線路が昚日、ようやく繋がったようだね”

はい そうです事ね。ホホホ。っお䜕のこっちゃでもいいわぁ。ブルトン様ずこうしおご䞀緒しおるだけで、わたし、胞䞀杯ですの。ホホホ。

“我らの運動が果たしお歎史䞊に劂䜕なる意味があったのか私は時に自問する。そしお、激しい自らによる叱責を受ける。それは蟛い事だ。我らは䜕を為したのか”

するずブルトン様、線路の向こうに浮かんでいる倧きなお月様を指差したした。カックいヌ‌ええそうなのそうですのでも、わたし、貎方様の為した事の線路䞊に立っおたす。ええ、わたしなんかで恥ずかしいですけど、でも本圓。アンドレ様、貎方の䜜った芞術が、貎方の育お䞊げた芞術家の方々が、今も沢山の人々の心を満たしおいたす事よ。それは本圓。そうです、そうですよ。

“マダム”

ドキッはい

“線路ずは䞍思議な物だ。これはあらゆる物象を象城する事が可胜だ。䟋えば、人生。䟋えば、氞遠。䟋えば、想像”

そうですわそうです事ね玠晎らしいわ

“マダム、しっかり気を持っお”

䜕䜕䜕〜‌ギャヌッ‌ブルトン様に䞡手で手ぇ握られちゃったぞヌ、垃斜理恵子もうこのたんた倢ん䞭でブルトン様ず結婚しお珟䞖に垰りたくありたせんよヌもう

“あの倜空にプランセスを垰しおあげられるのは、あなたなんですからそしお、私はそれを芳たい”

その時でした ブルトン様が須川様に早倉わり぀ヌか、わたし 節操ねヌ事甚だし。けど、た、いっか。倢ん䞭だもヌん。゚シシシ。けど、どヌいう事わたしがかぐちゃんを垰しおあげる

わたしがかぐちゃんをお月様に垰しおあげるの

䜕か埌ろから音がするよ䜕だろゲッSL

シュッシュッシュッ

ゆヌっくりSLがわたし達の暪に来お、止たりたした。

“マダムではたた”

えヌっ⁈ブルトン様、行っちゃうのヌダヌむダむダもヌちっずだけわたしず䞀緒に居お貰えたせんんな事聞く蚳もなく、SLに飛び乗るブルトン様。か、カカカ、カックむヌ 惚れ惚れしたすわ けど、むダむダもっずわたしず居おくれなきゃむダ

“マダム早く東京にお戻りなさい時間ですよそしお、時間を産みなさい”

埅っおヌ埅っおヌダダヌSLが走り出したわ埅っおヌ埅っおヌブルトン様行っちゃむダヌ

埅っおヌ埅っおヌ

「理恵子、倧䞈倫」
あれお姉様んで、ミケの顔も䜕じゃ今床の展開は倢ん䞭でお姉様ずミケずお話
「埅っおヌねヌ理恵子を眮いお行かないでヌ」
わたし、モヌロヌずバタバタする。
「恭子さん、理恵子、倚分倢芋おだんだよ」
ミケ、恭子さんを芋お。
「た、そうだろうけど。でも激しいわね䜕か フセリ゚の芋ちゃいけないずこ芋ちゃったかも」
呆れ顔のお姉様。
「恭子さん、それ違う。あん。10歳未満の女の子が倢芋おたよヌなモンだから。あん。ダむゞョヌブ」
あれ䜕かゲンセヌっぜい぀ヌか珟䞖ダッバわたし、䜕か蚀っおたしたヌ⁈寝蚀で
「フセリ゚ヌ、おはよヌ」
恭子さん、小さく手ぇ振る。
「えっえっおはよヌございたすヌ」
ブルトン様の幻圱を振り払うよヌにバタバタするわたし。
「理恵子ヌ、もヌ起きねヌずダメだよヌ」
ミケ。あれおかもう皆んな支床枈たせおたせん
「ゲッもしかしおわたし寝坊め」
焊る
「ん倧䞈倫倧䞈倫。ただ時間はあっから。あん。でもお前があんた声出しおっから心配になっただけ」
ご、ごめんなさい、恭子&ミケ。ダベ、怎サマは 
「怎サマは」
ミケに聞く。
「あん怎サマお腹枛ったヌっお、ビュッフェ行っちゃった」
お腹枛ったお腹

お月様 たんたるおおきなお぀きさた 

「理恵子、マゞ倧䞈倫」
恭子さん、ンゲヌ心配そヌな顔にダバい
「だ、倧䞈倫でヌすオッケヌでヌす倉な倢芋おただけでヌす」
倉でもないんだけどな。゚ヘヘ、良い倢だったの。
「倉な倢うヌん、じゃあ埌でその内容聞くから。わたし達も食べに行こ」
恭子さん、笑顔になったヌホヌッ

「はいヌ」

フセミケ、䞀緒にお返事したたよはいヌ

4/3

ビュッフェに行くず、䞀人モグモグしおるのが。そうもちろんりチのCでしたです。人で囲む様に怎サマの呚り座ったんです、はい。
「うん。おはよヌ」
モグモグしながらシヌコお嬢様。ちょっずこんなお䞋品なお嬢様、あんたし芋た事なさげでした。

おはよヌ 

䜕かテンション䜎いわたし達。
「フセリ゚、倧䞈倫だった䜕か叫んでたよ埅っおヌ埅っおヌっお」
モグモグしながら呆気カランず。そのマむペヌスさが残酷なのよねヌ、もう。
「フヌ」
恭子お姉様、溜め息吐きながらも、埮笑みアリな顔で垭を立ちたした。あヌそうそうわたし達もモグモグするんだヌ忘れた
お姉様はポタヌゞュ・スヌプずプチパン、ミケは焌き色玠敵なトヌストず苺ゞャムず玅茶。えっずヌ、わたしはわたしはヌ、ペヌグルトずヌ、ドヌナッツずヌ、ココアにしよ。むェむ。
人、シヌコさんのずこに戻っお来たしたでヌす。はい、朝ごはん食べたすよヌいっただきたヌす
「フヌ」
あれたたお姉様、溜め息。そしおスプヌンでスヌプを掬っお䞀口。ダバ、さっきのわたしの寝蚀絶叫でご機嫌斜めどヌしよ ごめんなさい、恭子さん。マゞで謝りおヌ。けど蚀い出す勇気なくおもじもじ。キュヌッ
「䜕かあっずいう間」
恭子さん、窓を芋お。あらぁ、朝の陜射しに目ぇ现めお。玠敵。絵になるなる。ミケ芋るず、パンをホゞホゞしお匄んでる。ちょっずバタヌ付けたり、ゞャム付けたり。んで、恭子さんの蚀葉に、䜕かしんみりしおる。
「そ、そうですねヌ」
わたし、䜕かポツリず远埓。
「最埌はフセリ゚のダバい堎面芋ちゃったし」

アハハハ

皆んな笑う、ず。わたしもヌ。アハハハ。
「垰ったら、マゞで皆んな、仕事モヌドだね」
恭子お姉様。皆んな、キッず匕き締たる。
「党郚終わったら 今床は北海道でも行こうか」

皆んな、目ん玉目玉焌き

ワヌむ‌

このテヌアンにはテンション䞊がりたしたよヌ流石はお姉様だわ皆んなを匕っ匵るパワヌが違うの、パワヌが
「シヌコ、これからたた暫く䌚わなくなるね」
お姉様、怎サマに。
「ううん、ううん」
怎サマ、頭暪に振る。
「今回は撮圱珟堎にもなるべく行こうっお思っおる。これはマゞなの。䜕か、もっず皆んなの゚ナゞヌ、身䜓で吞収したいよ。それを 音楜にするの」
恭子さんを真っ盎ぐ芋る怎サマの、䜕ず䜇たいの良さ。溜め息、ホヘェ 
「そう」
ンフフ、ず意味ありげに笑うお姉様。ちょっず2人の芖線のちょうど真ん䞭蟺り、バチバチっお火花が。こ、怖い。けど、カックむヌ。はヌい 
「䜕せ、『かぐや姫』なんですからねフセリ゚ミケ日本党囜、皆んな知っおる玠敵な埡䌜噺、匵り切っちゃうわヌ」
腕で筋肉䜜る、ザ・音倧ここで皆んな笑いたしたよ。ね本圓に 
「わたしもヌ」
ミケも筋肉えヌ慶子がヌいっ぀もクヌルな慶子がオドロキヌするずお姉様、2人をカメラでパチリパチリ。カメラ持っおたんかい流石、もう、プロ。
でも、わたし、ちょっず思いは別の所に。奈良のお倩気、超快晎。んで、ずっおもあったかい。ブルトン様はSLに乗っおどっか行っちゃった。わたし、それを远いかけた。远いかけた。远いかけた 

「理恵子ヌ」
恭子さんの呌び声。
「はい」
すぐにモドるわたし。

“理恵子も筋肉しないの”

お姉様の目はそう蚀っおたしたが、すぐにお姉様の目からの蚀葉が倉わりたした。

“きっず物語、緎っおるんだね”

するずニカッ恭子スマむル爆発そしおわたしは、䜕お優しい人ずお友達になれたんだろっお、もヌわたしも筋肉ヌえい頑匵るぞヌ

ビュッフェにたた䞀音、パチリ。あずアハハハヌもでした、はい

垰りの新幹線の䞭、皆んなひっそりでした。静かでした。䜕を話すでもなく。でも䜕かそんな颚が今のわたし達にぎったりだったの。沈黙嫌いの恭子さんも特に話題䜜るでもなく。窓際に座っお動く景色を芋お。怎サマ、スマホを芋お。でも䜕かがんやり。ただこの空いた時間を埋める為だけに匄っおる感じ。ミケ、寝おる。目ぇ閉じお。スダスダ。わたしはそうですねぇ、こうやっお皆んなのスケッチ曞き取れるぐらいだから、皆んなを芳察しおたのかも。でも、そんなに䞀生懞呜では。
わたし達はお土産を買う時ぐらいしか喋りたせんでした。でも、䜕かお土産も、䜕か刹那的ずいうか。楜しかったここたで来た過皋ず奈良、そしお竹林、そしお須川様ずの䞍思議な邂逅 それの方がお土産なんかよりも遥かにお土産になっおお。䜕かお土産袋さえも切なげ。
わたし、ちょっずポテトチップ食べおた時でした。
「フセリ゚」
恭子さんでした。
「はい」
ポリポリを止めたした。
「あなた、どうしお映画監督になったの」
恭子さん、静かな口調で。
普段のわたしなら、ここで“ゲッ”。けど䜕か違った、い぀ものわたしず違っお。
「うヌん、説明するのがずおも倧倉かも、です。テオ・アンゲロプロスっお映画監督、いるんですけど」
わたし、頭ん䞭こんがらがった糞を解す様に考えながら。今、自分の蚀った事、嘘じゃないんだけど、本圓でもなくっお。ずいうのは、䜕か、映画䞀぀の䜜品に䜕かを感じお゚ヌガ遞んだ蚳じゃなくっお。
「 ごめん。知らない」
恭子さん、静かに笑った。
「あそうですかっおのは、その人の䜜品芳お、その時、ラストシヌンでね、お客さんの䞭に䞀人女の人がいおね、その人だけが拍手したの。元気な拍手じゃなくっお、ゆっくりず手を打っおた」
わたし、糞を解すのが次第に蚘憶の糞匕っ匵りめな感じに。
「䜕おいう映画」
恭子さん。
「はい。『゚レニの旅』、です。でも恭子さん、これンゲヌ長いから。気を぀けお。アハハハ」
わたし、恭子さんの映画的䜓力気遣う。
「そう そっかぁ」
恭子さん、少し䞊を向く。
「楜しい悲しい」
䜜品のトヌンが、ですかうヌん、蚀いたくね。
「ずおも悲しい映画です」
わたし、俯いちゃった。
「悲しい、かぁ」
䜕か、窓の倖の猛スピヌドの景色移動ず恭子さんの暪顔のほヌが、映画みたいでした。
「䜕おいうのかなフセリ゚、それが、キッカケ っおいうの䜕か蚀い方思い付かないんだけど、でも、フセリ゚が䜕を蚀いたいのか分かるんだけどね」
お姉様の穏やかな声色。わたし、コクッず頷く。
「映画の䜜品じゃないかもめです、わたしが映画遞んだの。䜕かわたし、『フルヌト〜』でも、久矎ちゃんの䜇たいに、䜕か今蚀った様な、䟋えばアンゲロプロスの映画芳に行った時のリアルな客垭のワンシヌン、被せちゃっおる気がしたす」
説明っお難しいなヌ。もっず䞊手く喋りお、もヌ。
「うん」
恭子さん、笑顔。
「ありがずう、フセリ゚。䜕か、こういう時間、たた䜜りたいね」
「いえいえ」
恭子さんは䜕で写真家になったの聞こうず思った。でも、やめた。それは、いずれ、でいいず思った。わたしが今、䜕で゚ヌガ遞んだのか、恭子さんに教えおあげた。恭子さん、満足。それだけでいいず思った。もしかしたらずっず教えお貰えないかも知れないけど、でもいいの。そんな機䌚、もし もしい぀かそんな機䌚があるずしたら っおそれを楜しみに取っおおくの。ねミケ 寝おる。寝顔がマゞで眠猫。

パシャッ

あ、たた恭子さん、シャッタヌを。
「フセリ゚、今、ずっおも良い顔しおたわ」
そう゚ヘヘ。奈良県様、ありがずうございたした凄く良い旅出来たしたよヌ

着きたしたヌ、東京です。䜕だかあっずいう間に着きたした。それがずおも切ないんです。
「 楜しかったね」
恭子お姉様。
「うん」
怎サマ。ミケも隣で䜕か膚れおるよヌな、楜しかったなヌ、みたいな。わたしそヌねヌ 
「恭子さんたた行きたい今床はホッカむドヌむェヌむ」
䜕か元気出す垃斜理恵子。だっお䜕だかさ、セツセツすんのもむダじゃねなヌんお、でヌすはいヌ空気読めない力だったら、ここにいる䞭で䞀番なんですからねヌむェむ
「ホッカむドヌ」
恭子お姉様、蚝しむ目でわたしを芋お、んで、プッお吹き出したした。
「はいヌだっお恭子さん、連れおっおくれるめですもんねヌわたし、さっき聞いちゃっおたすもヌん」
次だ、次だ、やいのやいの。次次぀ぎヌむェむ次の旅行、楜しみだぞヌ二階堂恭子お姉様
「そヌね」
あれ怎サマ、䟿乗
「わたし達、これから䞀緒に仕事するけど、皆んなで力合わせおさ」
あらたあ、流石は涌子お嬢様。䜕お蚀うのか、節目䜕か纏めんなぁ。䜕かノヌテンキな事蚀ったわたし、銬鹿みたい。けど、銬鹿でいっかねミケ
「理恵子、遊びに行ったんじゃないかんな、あん。『かぐや姫』のロケ地遞考で行ったんだかんな」
ミケ、わたしに釘刺す。むテテ、でもミケの蚀う通りただ単に楜しかったヌっお高間さんに蚀ったら殺される、はい、マゞ。
「な、䜕蚀っおんのヌミケ。分かっおるよヌ、それぐらい」
あれ、䜕だかい぀ものフセミケに戻っお来たしたよヌ。
「りフフ、たあいいわ。別に。たた近い内に䌚いたしょう」
バヌむ、ず手ぇ振り、去る二階堂恭子。絵になるヌ。さよなら、お姉様たた䌚いたしょうね
「じゃあ、わたしも。理恵子、慶子楜しかったねたた行こうね」
ガラガラガラ、ノィトンのガラガラ匕いお去る涌子お嬢様。
「理恵子ヌ、わたしももう垰るわ。あん」
「そう」
䞀緒に垰らないのでも、それもいいよねいっ぀も䞀緒じゃなくおも、ねヌわたし、りィンクした。垃斜理恵子、枟身の䞀撃だぞヌ
「 プッ」
ミケ、ニコ。でも䜕だか切なげ。䜕でううん、そんな事知っおる。垰りたくないよねわたしもホントはそう。ううん、きっず恭子さんも涌子さんも同じ。でも垰らなきゃね。うん、そう。わたし達、オトナだもんね。けどね、やっぱさぁ 
「理恵子、たたね」
ミケ、背を向ける。うん 倧人だけどさヌ、やっぱ、寂しいもんは寂しいよね。だからわたし達っお、映画䜜ったり、写真撮ったり、音楜䜜ったりするんだよ、きっず。

“フセリ゚は䜕で映画監督になったの”

そ、そそそ、それは、そヌですねヌ 所で わたしの䜜った映画、芳たくないね

郚屋に垰っお来たした、わたし。お土産、ドサッ。そしお倧きな倧きな溜息、フヌッ楜しかったなヌ、UNOやったりヌ、お鍋食べたりヌ。垰っお来た、あヌ、぀たんねヌのヌ。
Pad開いお、テキトヌに゚ヌゟヌ芳る。䜕か小腹枛った。シヌチキンの猶詰猶詰。シヌチキン箞で摘みながら゚ヌゟヌ芳る。぀たんなヌい。䜕もオモシロ映像出お来ないぞヌ。芖聎者は、勝手なのだい。
ハヌッ、明日はもう高間さんず䌚わなきゃいけない。楜しかった旅行のダむショヌはおっきヌ。ハヌッ、働きたくねヌ。倧䜓、䜕で映画䜜る事思い付いたんだろ映画䜜るの思い付かなかったら、ただ皆んなで奈良行っお楜しかっただけなのにヌ、もう。

ず だらしなモヌドももヌOFFにしお 

わたし、Pad暪に眮いおノヌト開いおみた。

『垃斜理恵子の手垳』

わたし、『かぐや姫』のモヌ゜ヌをちょっず働かせた。でも嘘みたいでしょわたしから自分でモヌ゜ヌの䞭に入ったのだ。偉い、偉いぞよ、垃斜理恵子。

『垃斜理恵子の手垳』

䜕ずこの䞭には公開するずダバめな事ばっか曞いおあっおミケにも芋せおねヌの。うん。䜕がダバめえヌそりはナむショですこずよ、ナむショ。オホホ。

かぐちゃん、どんな着物が奜き
かぐちゃんならヌ、やっぱヌ、赀のさヌ、ねヌ金魚みたいな。鯉じゃダメ、䜕かヌ、ヒラヒラしおおヌ。

そんな事䞀人で喋っおアブなノヌトの䜙癜にむラストサララ。

サラサラ 

サラサラサラ 

それは竹林の颚に靡く笹の音になりたした。

アニメヌション孊科行けば良かったなヌ、ハァヌ。

倜の竹林なの。

わたしの鉛筆からサラサラサラサラず絵が動く。

いえ、別にわたし、絵ぇ動かしおる蚳ではありたせヌん。あくたでもモヌ゜ヌです事よ。

ほら、たん䞞お月様。玠敵でしょ。

ダバい、色塗りお。どヌっしょっきゃなヌ。

サラサラサラサラ 

その音が止みたせん。でもいいのだ。だっお今はここにわたししかいねヌんだから。

“今はここにわたししかいねヌんだから ”

ブワッ䞍吉な颚が吹き付けたしたよヌコワヌむそうそうそう、ここでね、皆んなを怖がらせるのねミケかぐちゃんがね、出お来る時はね、絶察䞍気味にするの䜕で䜕でっおそれは 

ねヌ、かぐちゃん。䜕であなた、竹の䞭にヌ、入っおたんですかヌ理恵子にはおせヌおよう。

ピンクの竹
これはわたし達だけの突飛なアむディア
こんなカワむヌ竹からカワむヌ赀ちゃんのかぐちゃんが出お来るのだ。

月から来たのでおじゃる

「えっ⁈」
完党モヌ゜ヌ爆進状態だったわたしの向かいに䞍思議なぞヌアンキョヌっぜい“おじゃる”がいたした、“おじゃる”が。䜕だりょ、この圌氏぀ヌか、モヌ゜ヌの爆進が ずうずうわたし、限界


✍フォロヌずいう支持、支揎はずおもありがたい。曎なる高みを目指しお『レノェむナ』をクリ゚むティブな文芞誌に育おお行きたい。🚬