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【ネタバレ回】われわれ映画部がユーザさんの配信リクエストにどう向き合っているかについて。

元旦から映画『THE FIRST SLAM DUNK』を観にいき、安西先生タプタプステッカーをゲットしたものの、気づいたらカバンのなかでちいさい安西先生(のシール)がおひとり迷子になっていました。カバンの中のどこかに小さい安西先生がひっそりと張り付いていると思うと可愛すぎるので探さないようにしています。映画部の宮嶋です。

今日はわたくしども映画部の業務の一部について、ちょっぴりネタバレな内容でお届けします。

「待ってくれてる人がいた!」

さてさて、話は遡って、年末のお話。

Twitterの私のタイムラインに、たくさんのフォロワーを持つアカウントさんが投稿してくださった、このようなつぶやきが流れてきました。

コメントやリツィートをちらりとのぞかせて頂いたら、なんと!思った以上にたくさんの方が喜んでくださっているではありませんか…嬉しい…。

アカウント主さま、この作品たちに気づいて発信してくださってありがとうございます。この作品を私どもに託してくださった権利者さま、ありがとうございます。

そしてこの作品を知っていて、配信を喜んでくださった映画ファンの皆さま、ありがとうございます!泣いちゃう!!

…といいつつ実は、監督や俳優軸でぬるぬるとミーハーな映画街道を歩んできたわたくし、この作品群を配信させて頂くまでスイスの名匠フレディ・M・ムーラー監督を存じ上げておりませんでした(ゴメンナサイ…)。

それなのになぜ調達交渉に着手したか、といいますと。ユーザーの皆さまからの配信リクエストを頂いたからに他なりません。リクエストくださったユーザー様、ありがとうございます!


実は大量に頂いています!リクエスト

「…ん?配信リクエスト?」と思われたユーザーの皆さま。

あまり情報が浸透していないかもしれないのですが(それはそれでひとつの課題として認識しつつ)、わたくしどもはこのようなフォーマットで配信リクエストをお受けしているのです。

こちら、意外なほど多くのリクエストを頂戴しています。

どのくらいか、というのは正確にはお伝え出来ないのですが、映画作品だけでも、定期的にエイヤッと精査作業をしている映画部の面々が、半泣きになりながら、でもやっぱりありがたいなぁと思いながら、目をシバシバさせつつExcelでの作業にあけくれるくらいの数です。(…すみません、ちょっと頑張りをアピールしちゃいました!)

つまり、まずは「映画作品のリクエストくださったことがあるユーザーの皆さま、きちんと映画部で受けとめておりますので、ご安心を!」ということです。ありがとうございます!

そんなこんなで実際、われわれ映画部では、リクエストいただいた作品に対し、配信実績がある場合は再度交渉の可能性を探り、配信実績がない場合は1作品1作品の座組を調べて権利を保有されているであろう会社を探し出して聞き込みを行い、日本国内での配信権の有無を確認し、権利がクリアである場合は調達交渉を行う…というフローを定期的に回しています。

…とはいえ、頂いたリクエスト作品をぜんぶ配信します!ということになっていないのも正直なところ。

でも、できるだけ配信したい私たち

有名なのにどの配信プラットホームにも出ていない作品にはそれなりの理由があるものなのです。たとえば権利者のご意向だったり、配信権という概念が存在しない時代の作品の場合は権利整理が付かなかったり、海外作品の場合は日本での権利が切れていたり、理由はいろいろです。権利上クリアになっても残念ながら条件があわないこともあります(素材要因だったり、その他諸条件が合致しなかったり)。

そういう「配信に出ない理由がある」ことを知っている作品にも、万が一の可能性にかけて、一応再度アタックしてみているのが私たちの愚直なところです(すみません自画自賛しました)。

われわれU-NEXTはレンタルと見放題を両軸で展開するプラットホームなので、レンタル作品はとにかく早い段階で配信できるよう努めていますし、見放題作品はとにかく「あるべき作品をしっかり揃えておく」こと、作品ラインナップを豊富にすることを目指しています。

少しでも映画ファンの皆さまのニーズにお応えできるよう、そして巨大レンタル店のようなワクワク感を持っていただけたら嬉しいなぁと思い、今日も目をシバシバさせながら作業をしております。

ユーザーの皆さんとの循環が素敵だと思う

それに、何といっても勉強になるんですよね~、今回のフレディ・M・ムーラー監督のように。映画ファンの皆さまからのリクエストという形で、映画への知見を広げて頂いているような部分があります。

それが「作品を配信する」という形でユーザーの皆さんのもとにお返しできて、たくさんのかたに新しい映画との出会いをご提供できる。その幸せな交歓がとても嬉しいです。ユーザーの皆さまも一緒にU-NEXT映画ジャンルを育てているような気持ちになって頂けると嬉しいなと思っています(実体的にそういう側面はとても大きいのです!)。

もし「あれ?そういえばあの映画は配信できないかな?」と思う作品があれば、ぜひフォーマットからお寄せくださいね。「コアだけどめちゃくちゃアツいファンがいる作品なんだけど、映画部のヤツら、権利のありかを探しだせるかなぁ?」というチャレンジングな映画だとさらに大歓迎です!


正しく探されやすいリクエストTIPS

ちなみに、映画って同名異作やら似て非なるタイトルやらトラップが多いので、ちょっとだけTIPSと、最後のひとつはさりげなく、あらかじめのお詫びですw

  • ジャンル記入欄を正確にしていただけると確実!(「映画ってなってるけど、調べたらこれドラマでした…」あるあるです)

  • 映画情報サイトなどで正式名称を調べてコピペすると確実!(正式名称じゃないと、似て非なる作品を探しにいっちゃうことがあります)

  • 製作年を書き添えて頂けると確実!(同じ題名で洋画と邦画があるとか、3回リメイクされてるとか、結構あるんですよね)

  • ごめんなさい、権利者様を探すところから着手するので、結構お時間かかります。大らかな気持ちでお待ちいただけると嬉しいです!


ちなみにちなみに先述のフレディ・M・ムーラー監督作

1985年のロカルノ国際映画祭グランプリ作品『山の焚火』を観てみたのですが、スイスの山岳地帯の雄大な自然と、その中で家畜とともに悠然と暮らしているようにみえて実は社会から隔絶されている一家の姉と弟の関係性。それは自然の大きさに対してあまりにも閉鎖的で、卑近にも、厳粛な営みのようにも見えて、映画の向こう側に、映画でしか観られない何かがあるような、そんな映画でした。

山小屋で楽しく過ごす姉とろうあの弟。そして悲劇が訪れる…
作品詳細ページ:https://video.unext.jp/title/SID0076841

ご興味あればぜひ観てみてくださいね!


おまけ:Twitterで嬉しかったつぶやき

2年前の私たちの広告を見つけてもらえて、時を経て楽しんでいただけて、とても嬉しかったというお話です。SNSってすごい!(ツィートも看板も、タテ読みしてくださいね)

今年もいい映画に出会えますように!