咽喉頭異常感症(うつ病の記録②)

うつになり精神科に通院した。
その間も美容院へ散髪に行ったり、面接用のスーツを新たに購入した。
仕事は短い時間のアルバイトをとりあえずやろうと思った。
履歴書を送って2件不採用、面接へ行き1件不採用だった。
アルバイトも落とされるようになった。

精神科に通い、薬のおかげで気分が良くなっていく感じはあった。
ただ、医師へ何か行動したことを報告しなければいけない。というプレッシャーを感じてしまっていた。
自分は何も行動していない。仕事も見つからない。と報告することが辛くなってしまっていた。

精神科に行くのをやめてしまった。
気分はまあ、良くなってきたし、貯金もまだあるからしばらく休もう。という風に考えていたと思う。
また、引きこもりに戻ってしまった。

ずるずると沼に沈んでいく感覚。
散髪した髪も髭も伸びていく。
食事も吐きそうになるくらい食べる。
夜中まで起きている。
ソファに座り、真夜中4時。
TVで監視カメラから映された夜の街の映像を見ている。

1年前に仕事をしていた時からなんとなく喉に違和感はあった。
スマホでゲームしているから、いわゆるスマホ首というものか?と考えていた。
枕をしないで寝るようになっていた。
そして、精神科の通院をやめてから、その喉の違和感がひどくなっていった。

寝るときに喉が詰まり、呼吸がし辛い。
眠れたと思っても1時間で目が覚めてしまう。
そして、肺に違和感があり咳が出る。
癌になってしまった。と思った。
肺がんか喉頭がん。
「ヤバイ。ヤバイ。ヤバイ。」
パニックになった。死が迫ってくる感覚が毎秒襲ってくる。怖い。
動悸が速くなる。
浅い呼吸を何度も繰り返す。
「死にたくない。」と思った。

地元の大きい病院の総合内科へ。
また、母に連れて行ってもらった。
そこで体重を測ったら93キロだった。
自分は長い間、体重は65キロだった。28キロも太っていた。
心拍数が異常に高いと言われ2回測った。
血液検査とエコー検査をした。

肝臓の数値も高く、脂肪肝と診断された。
癌の可能性は低い。
心拍数については不明。(自分ではわかる。死の恐怖だ。)
心拍数を抑える薬をもらい、その日は帰宅。
なんだ、喉の検査も肺の検査もしていないじゃないか。
それで何がわかるんだ。と思ってしまった。

次が2週間後。
待てなかった。
相変わらず、喉の詰まりと咳が出る。
寝られない。
恐怖を感じるようになる。
TVでの事故映像や水の映像。
シャワーが怖い。
うがいでむせてしまう。
水を飲む時、吐き出してしまう。

3日後、同じ病院の耳鼻咽喉科を受診する。
喉を診てもらった。
異常なし。と言われた。
じゃあ、この喉の詰まりはなんだ?

2週間後、総合内科でレントゲンで肺を診てもらった。
異常なし。と言われた。
じゃあ、この咳はなんだ?

喉の詰まりは咽喉頭異常感症(ヒステリー球)
病気などの異常がない、ストレスなどによる喉の違和感、詰まり。

咳は逆流性食道炎
胃酸が食道に逆流し炎症を起こす病気。

ということがわかった。



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