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お弁当について①

私は、ほぼ毎日お弁当を作っているので、その様子をinstagramに投稿している。

instagramって本当にあっという間に流行ったなと感じる。

6年も前に登録した時は、社会現象になるまで流行ると思っていなかった。

そして私も、その社会現象に振り回される人になるとも思っていなかった。

それどころか、うまく波に乗れていなくてハテナがいっぱい。

そもそも、流行りに乗る必要ってあるのかな?でも、せっかくなら華やかな話題について知りたいし、ついていきたい。と思ってしまうから、今でもinstagramはスマホの画面ど真ん中に居座っている。

写真は好きだけれど、統一感を出すのが苦手なので、「お弁当」という習慣を切り口にinstagramを再スタートした。あれから一年経ったが、成長が見えない。それどころかだんだん、「投稿しないとなぁ。」なんて思っている時がある。

何故なのか。行き詰まる時は必ず原因があるはずなので、それを整理していく。変化するきっかけになったらいいと思う。

お弁当投稿を始めたきっかけ

食べることが好きだ。しかし、外食は滅多にしない。外食をした時に体験する「わぁ〜このお店はずれだ」「美味しいのにサービスが残念だなぁ」が嫌いだからだ。

では自炊はもともと好きだったか?と言われるとそうでもない。

実家にいた頃は全く料理はしなかった。母や祖母の料理で育った。料理に目覚めたきっかけはいくつかある。しかも、ほとんど嫌な思い出。

1、姉に言われたひとこと

私が小学生だった頃、毎年親族が集まってBBQをしていた時期があった。子供たちがみんなで、野菜を切ってお皿を用意して、と手伝いをするのも楽しみの一つだった。そんな中、野菜を切っていた私に姉が言ったのだ。「この人参ななめだよ、下手だなぁ」と。

すっかり気分を害した当時の私はそこから手伝わなくなった、気がする。たったそれだけなのに。と今では思う。でもずっと忘れられなかったし、悔しくて、次の年の自由研究で郷土料理を作ってレポートを書いた。

2、職場の先輩たちとの関係

就職してすぐ、私はメニューを開発する部署に配属された。花形部署だと言ってもらえた。だが私には地獄だった。23にもなって料理をしてこなかったことを心の底から後悔した。人事に「キャベツの千切りできる?」と聞かれた時に、それしかできません。と答えるべきだった。本当にキャベツの千切り程度しかできなかったから。

おかげで世間知らずの新入社員が料理も知らないまま料理をする部署に飛び込むことになった。毎日がめまぐるしかった。家では人参の皮は剥かずに使っちゃうけど、一般的にはどうしてるんだろう?とか、外食系のバイトまともにしたことないから用語も常識もわからないとか、本当に大変だった。それでも、なんとかやる気を保てていた。1年で降ろされたが。

3、私ができることってなに?の答えが料理だった。

仕事ですっかり料理漬けになったおかげで、癖がついた。異動があり、悔しいと思いながらも別の部署でも一生懸命働いた。その頃、主人と付き合い始めた。遠距離恋愛をしていたので、たまに家に来てくれる主人にしてあげられることってなんだろう?と考えて思いついたのが料理だった。

食事だけでなく、お菓子も作った。初めて作るものばかりだった。それを、主人は喜んでくれた。褒めてくれた。


そして一年前の春

結婚して、仕事を辞めた。通うことができたら続けていただろうか?わからない。親や友人が近くにいない土地での新しい生活に、不安もあったが希望もあった。私は意外と楽天的なんだ。

ただ、正社員の仕事に就く選択はなかった。主人の仕事は異動があるからね。でもそれで全然構わなかった。パートでもいいといってくれた主人に感謝している。

そして始めたのが、お弁当。時間もあるし、節約にもなる。何より主人が食べてくれるというのが嬉しい。誰かのために作る料理は本当に頑張れる。飽きてしまわないように、と見返すことができるように、ということでちょうど眠っていたinstagramを再スタートすることになったのだ。


つづく

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