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【読書記録】あなたが私を竹槍で突き殺す前に

あなたが私を竹槍で突き殺す前に
李龍徳 著
5.12 読了

まず、一回消えてもうやだーってなったので、校正とかしてないです笑

なんかこう、改めて文学の力を感じたというか、文学だから持ってこられる強さでぐいっと引き込まれた話でした。うまくまとめられないから、ひとりごとみたいに、ぽつぽつと。

読んでる最中にふぅ…と一息つかないときつい描写(肉体的もあったけど、メンタル面でとくに)が乗り越えれらない。すごかった。

登場人物が全員、そこにいる感覚。でもそれが正しい。彼らがいるとこに、俯瞰者として、時には同じ感情を持った主観の感覚。でもわたしには到底分かり得ない辛さがあるんだとおもう。

止められないって思った。止められない。彼らがしようとしていることは彼らにしかできないもので。それをした方がいい方向に進むのではと思ってしまう自分がすごく嫌だった。必要なことなんじゃないかって。
無力だなぁって。なんにもできないんだなぁって思った。やるせない。絶望もした。

いつだって、『在日』(この言葉はあまり好きじゃない)ってだけで、こんなにも憎しみの対象になってしまうのかと。不思議でしょうがない。いつまでその憎しみをぶつけていくのかがわたしにはわからない。おかしいって思う。

設定の『日本初の女性総理大臣は女性やLGBTQには手厚く、でも嫌韓であった』というのがとにかくすごくて。なんか近しい将来すごくありそうな話なんだよね。実際、あの人とかあの人がなったらそうなりそうなんだ。ほんとにそれは怖いことで。
右に右に国が傾いていくことで、『ピクニック気分でヘイト』をする人が増えてしまいそうな予感。
例えば、佐々木想監督の『鈴木さん』でも刷り込みが激しければヘイトな配信が人気になってしまうっていうのもやってたし。

この本を読んで思ったことを覚えていたい。
新大久保に行った時に思い出したい。
楽しい場所だけど、そこに暮らす人をしっかりと想いたい。

思い出野郎Aチーム聴きたくなったな。

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