見出し画像

マレーシア8日間



マレーシア8日間

再び「ETS」でイポーからバターワースへ。43リンギット。
バターワースの駅と船の乗り場は隣接していて、そのまま船でジョージタウンへ渡った。船は30分に1本出ているようだった。運賃は2リンギットだが、支払いはカード決済のみとなっていた。

ジョージタウン

ジョージタウンにも1泊。船を降りると無料の循環バスが通っていた。
例によって観光税のせいで宿泊した宿はそこそこ高かったが、困ったことに快適な宿だった。到着時刻が遅かったためたいして街歩きもできなかったが、楽しそうな街並みだ。これならイポーには寄らずここで2泊するべきだったと思った。明日の夜行でバンコク行のタイ国鉄のチケットをすでに取ってしまっている。残念ながら延泊はできない。

目が覚めると身体からブツブツが引いていた。まだ完璧ではないが回復傾向にあることが分かり安心した。
バターワースから「KTMコミューター」でパダンベサールまで行き、国境を越えてタイ国鉄に乗り換える。どのくらいの時間が必要なのか分からなかったので早めに移動した。パダンベサールに早く着くならそっちで時間を潰せばいいと思っていた。

KTMコミューター

ところが、パダンベサールには何もなかった。というか、駅にイミグレーションがあるようで、そこからどこにも行けなかった。駅から出たところで周りには本当に何もない。バンコク行の電車が来たところで初めてゲートが開いてホームに移動できる。それを待つしかなかった。
こんなことなら午前中はジョージタウンの観光に充てて、もっとギリギリにここに来ればよかった、と思ったところで後の祭り。そんなこと知らなかったのだから仕方がない。


最後になるだろうマレーシア料理を駅の中にある唯一のレストランで食べた。
結局8日しかいなかったマレーシア。最後に食べたラクサも美味しかったが、全体的にわたしはあまりこの国の料理が好きではないようだ。すべての料理に魚粉でも入っているのではないかというほど魚出汁……魚味がする。
来る前のマレーシア料理のイメージは、「タイ料理と然程変わらないだろう」だった。しかし実際は全然別もの。わたしはタイ料理が特に好きなのでその差は歴然としていた。

マレーシアの好きなところは犬が少なく、猫が多いところ。イスラム圏なので犬に厳しく猫に優しい。安心して夜の街も歩けた。
「Kopi」と呼ぶコーヒーは甘くて好きだった。安いので気兼ねなく飲める。食事をするところではどこでも必ず、「飲みものは?」と訊かれた。「Kopi」と答えるのが常になっていた。


駅の中で国境越え

駅の中でSIMカードが売られていた。タイのSIMだ。支払いはリンギットでもバーツでも可だったが、わたしはギリギリの通貨しか残してこなかったで買うことはできなかった。ここにはATMもないしクレジットカードも使えない。
食事は取ったので手元に残ったお金でポテトチップスを買った。これで明日の昼まで凌ぐことになる。パダンベサールからバンコクまでは19時間を予定している。

時間が来てゲートが開いた。階段を降りていくとまずマレーシア側のイミグレーションがあった。そこで出国手続きをした。ここを越えていく旅行者はかなりいた。
それを終えるとタイ側のイミグレーションで今度は入国手続きをする。これまでいくつも陸路国境越えをしてきたが、このパターンは初めてだった。入国スタンプをもらってそのまま電車に乗り込んだ。

タイ国鉄


読んでいただけて嬉しいです。ありがとうございます。 面白いものが書けるように頑張ります。 読んでくれる人がいることが励みです。活力です。 これからもよろしくお願いします。 もし、サポートしていただけるようでしたら 今後の旅の資金に充てさせていただきます。