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1歳半健診。

うちの子、発達がゆっくり、かも?

こどもが生まれ、子育てをしていると、平均的な発達をしているか、ということを意識させられる場面がある。

こどもと同じように、ママも社会へ出ると多くの他人と出会う。
うちの子とよその子、わたしと、わたし以外のママ。
同じところを探し、違うところを見つけてしまう。

「普通」や「平均」という言葉に敏感になる最初のイベントは、1歳半健診(地域によっては1歳児健診)ではないだろうか・・・。

本来は、成長に応じた発達段階を踏んでいるかチェックし、疾患の早期発見や予防接種の使用状況を確認する場として、保健士さんや小児科・歯科医の先生が時間をつくって診てくれる場所。

私の場合、健診が近づくと、日々の生活の中で少しずつ感じていた違和感を何度も思い返し、プレッシャーに押しつぶされそうだった。
・いつも動き回っている(手をつなげない)
・ことばが遅い(わんわん、ぶーぶー、ママ、が言えない)
・積み木がつめない(並べることは得意)
・「普通」にお買い物ができない(スーパーに連れていくと、レジの順番が待てない)
「遅いのかな」、「大丈夫かな」、「比べてるわけじゃないんだよ」、「ごめん、心配だよ」
・・・たくさんの本を読んで、インターネット検索で夜を明かした。

1歳半健診は、私にとって高い高い壁だった。

泣いて問診に答えられなかったのは、ただ眠たいだけかもしれない。
古いむかしのイラストが分かりにくくて、わんわん、と言えなかっただけかもしれない。
積み木が上手につめなかったのは、おむつが濡れて集中できなかっただけかもしれない。
「いつもならできるのに」「たったこれだけの時間でなにがわかるの?」
「ママが敏感になりすぎていますって、当り前じゃないの?」

そんな不安を抱えているママの仲間が、そこにはたくさんいたことが、今ならわかる。
発達が遅い・早い、ということが重要なのではなく、その子に合った支援をどうしたらしてあげられるかが、とても大切なんだということが、今ならわかる。
でも、あの時は分からなかった。「普通」をこどもに求めていた。

1歳半健診に行きたくないなぁと悩んでる多くのママたち。
同じ仲間がきっとそこにはたくさんいる。
発達には個人差があって、その子の成長するスピードに合わせたあそびや、かかわり方をすることで、日々の生活をより楽しめるようになる。

どうしたらいいんだろう・・・と困っているママが、笑顔になれる場所。
1歳半健診は、そんな場所になるはずなのだから。





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