2-23
千寿たちは塔の中に入りました。
薔薇島 千寿「なんか寒そうな塔ですね…」
薔薇島 大和「あたり一面凍っているような…、そんな感じです」
薔薇島 千寿「この塔に黒幕がいる…?」
魔華国 陽那他「ん〜、ちょっと超能力使ってみるね!…」
陽那他さんは超能力を使って何かを探っているようです。
魔華国 陽那他「最上階に誰かいる…!!多分、今回の異変の黒幕!…2人いて…」
魔華国 月美弥「2人…!?」
魔華国 陽那他「うん。1人は船長の格好をした人、もう1人が…、…!!嘘…」
緑川 ディオ「え…?どうしたの?」
魔華国 陽那他「…封印が解かれてる…!?」
魔華国 月美弥「なんですって!?まさかあの…」
魔華国 陽那他「そう。そのまさか。私たちが2000年くらい前に封印した水の魔物、レーヴィ…!!!」
緑川 ディオ「!!!」
薔薇島 千寿「え、2000年前…!?」
な、なんということでしょう…!!
クレヴィングの幹部と悪い魔物がタッグを組んでいたとは…!?
緑川 ディオ「うん。その頃は俺の故郷もレーヴィに襲われた」
薔薇島 大和「確かディオさんの故郷って…」
緑川 ディオ「岩石国だよ。…俺の兄弟たちが人質にされたことがあった」
薔薇島 千寿「なんて酷いことを…!!!」
ディオさんは悲しそうにこれまでのことを話しました…。
緑川 ディオ「唯一人質にならなかった俺はレーヴィからこう言われた。『最高の獲物を持ってこい』と」
魔華国 月美弥「その獲物に選ばれたのが私たち魔華国姉妹」
薔薇島 大和「…、あなた方は最初は敵同士だったということですか」
緑川 ディオ「…そういうことになるね。…俺は獲物を持ってくるためにミロ、フォイア、ヴァッサを引き連れてユニゾンワールドで人間社会に紛れ込んで生活した」
魔華国 月美弥「…」
緑川 ディオ「…でも、月美弥たちを獲物にするのを失敗して…、観念して話したんだよ、なんで襲ったか」
魔華国 陽那他「まぁ、あれは驚いたけどね…、気の毒になったんだよね…」
月美弥さんたちは歩きながら悲しそうに話しています…。
魔華国 陽那他「結局は私たちが返り討ちにしてあげたんだけどね♪」
魔華国 月美弥「ディオたちの良心に付け込んで悪さをさせるのは許せなかったわ」
緑川 ディオ「…2人とも…」
薔薇島 大和「今回はそんな卑怯なことをする魔物が来てしまったんですね…」
魔華国 月美弥「…封印を解かれてしまうとは…」
魔華国 陽那他「このままじゃ厄介なことになっちゃうわ…」
薔薇島 千寿「洪水を起こしたのはきっとあの魔物に違いありませんね…!!」
薔薇島 大和「そんな人たちにはお灸を据えましょう!!」
魔華国 月美弥「そうね…!もうこんなことは…!!」
どんどん階段を上がり…?
魔華国 陽那他「もうあっさり来てしまったけど…」
魔華国 月美弥「扉を開ければ異変の黒幕がいるわね」
緑川 ディオ「2人とも、準備はいいかい?」
薔薇島 千寿「もちろんです」
薔薇島 大和「僕たちで懲らしめましょう」
魔華国 月美弥「ええ!」
それでは、扉を開けます!
いち、
に、
さん!!!