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ほろっときた瞬間

日曜の20時過ぎ、先週か今週かのグレーゾーン。

土日週休二日で働いて久しいためか、月曜から金曜までの振り返って「反省」気分になってみたり、土日のイベントにまだ浸っている時間だったり、今週の仕事の予定を考えてため息ついたり、それでも月曜から頑張ろうと自分を鼓舞してみたりする時間。
ちょっと過去の自分に励まされて、月曜からの「未来」を描いてみたりする。

先週、ひょんなことから連れ合いの事務所に初めて足をふみいれた。

始業前の事務所ということもあり、だれもいないフロアでいつも使っている机を教えてくれた。
昭和な会社でよくあった、グリーンとクリアのデスクマットが付いた机だった。

そこに、はさんであったものは・・・・
子供が5歳のころに毎月保育園で書いて、保母さんが投函してくれて、家に届いた絵葉書。

「パパ ブランコ のれたよ」

「パパ こんどあそんでね」

「パパ いつもだいすき」

でこぼこの文字。ときどき鏡文字。
一生懸命書いていることや、字を書く喜びが詰まったような文字。

はがきを見た瞬間、学齢前の喜び楽しさいっぱいに過ごしていた様子が蘇り、うるっ、ほろっと涙腺が刺激されてしまった。

はがきを書いたときの子供と学校に行けなくなった時間を経験した子供と、子供自身の本質価値や素晴らしさは何ひとつ変わっていないのに、楽しいことばかりを思えた世の中がつらいことばかりと思うのに変わるのは、何が起きたのだろうか。

5歳のころの幸せな気持ちいっぱいだった時から、子供は学校という場で過ごす中で様々な感情を知り、他人との関わり方や自分のこころを見つめなおした。

「何のために生きているんだろうか」とか、「このままだとどうなってしまうんだろうか」との自問自答や苦悩もしてきて、自分の強さにも弱さにも向かい合ってきたのだろうということを思い出し、なんとも切なくなったからか。

同時に、あの身も心も小さかった子供がよくここまで頑張ってきて、成長していることの感動と感激が一瞬にして訪れたからだろうか。

デスクマットの葉書はいつの間にか連れ合いが我が家から持って行ったので長い間葉書が届いていたことも忘れていた。
ちょうど10年越しのタイムカプセルをひらいたような日になった。


こちらも10年くらい前子供が色紙に書いた小さい絵。
未だに、この絵を描いてくれた時の気持ちを想像して、カードホルダーに入れて持ち歩いてしまうのだ。

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