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ゆっくり降りるということ

毎朝満員電車で通勤です。
4月は毎年、3月から切り替わっただけなのに、混み方が激しく、
「混雑の影響で、5分遅れます。」なんてざらです。

昨日は複数の路線で電車運転見合わせや遅延が発生して
駅のホームや階段に人が溢れて、混雑のあまり入場規制がありました。
大幅遅延のため、急遽別の路線に振り替え輸送で、朝一のお客様との打合せにギリギリ間に合い間一髪。
遅延を見込んで早めに行ってもこんな感じです。

今日も電車は遅れて、止まる駅ごとに人がどんどん乗り込んできて、車内がどんどん殺伐となっていきました。
遅れが延びて、遅刻寸前や遅刻確定の人がどれだけいたでしょうか。
遅れるメールやメッセージ送っている乗客もいました。

もう、そうなってくると乗り降り自体がストレスフルになって、大騒ぎの出来事です。

都内の乗換え駅に到着。
すでに20分遅延していました。
いつもなら降りるために人をかき分ける人が、乗車を焦る人との間で潰されたり、押されたりして、いつ事故がおきてもおかしくない駅です。

駅に到着と同時に駅員のこえが響きます


「ゆうっっっくり、おりてくださーいい」


「乗る方並んでる、降りる方、ゆうっっっくり、おりてくださーいい」

「ゆうっっっくり、おりてくださーいい」

不思議なことに、降りる人たちの余裕が生まれて、圧もなく行動していました。

もし駅員さんが早口で「ゆっくり」と言っていたら、どうなったでしょうか。
乗客の行動は早口のリズムに乗ってしまい、押し合いへし合いで、乗り降り大混雑になったと思います。

アナログマーキング。

口調やトーン、大きさなど、声の属性を使い分けることは大事です。
焦ると失敗しそうな時は口に出して、「ゆっっくり」やろうね、と自分に言ってみてください。
反対にさっさとやって欲しい時は、ちょっと高めの音程でスピーディに「チャチャッと」や「早く」やろう、と言ってみてください。
耳から入った音は脳に伝わり、本当にそう行動するキッカケになります。

言葉の力は、ラッシュアワーの乗客を上手に誘導するパワーがあることを実感した、朝でした。

サポートいただいたならばコーチングやカウンセリングの対人支援の準備・活動に使わせていただきます。