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こうじゃなきゃいけないとかって思いたくないし、周りの人たちもそうあって欲しくないって思うオーストラリアでワーホリ中の人

馬に乗りたい、午年だから。天高く馬肥ゆる秋でありたい。午年だから。
うまどしとかいて、「午年」で変換されます。
うしどしは、「丑年」と変換されます。
漢字って難しい。
無名人イン旅ューという企画が成功しまして、今後は海外に行ってイン旅ューというものを増やしていきたい。どんどん、インタビューというものの可能性を広げていきたいと思います。
ワーホリは肉体ごと移動するけど、オンラインインタビューは心だけ移動するみたいな感じで、やっぱちょっとした異文化体験ができる。けっこうね。例えば日本人同士だって、10歳年の違う人と話せば、けっこう異文化体験できるものだ。
うんうん。
でも、やっぱ、イン旅ューだよなあ、と思っています。はい!
ということで無名人インタビュー今日もよろしくお願いいたします!!!!!
【まえがき:qbc・栗林康弘(無名人インタビュー主催)】

今回ご参加いただいたのは Nancy さんです!

年齢:20代後半
性別:女性
職業:以前は 旅行・ホテル関係


なんでも、まずはやってみたい、って自然に思うようになってたのかもしれない。

🐳くじら:今、何をしている人でしょうか?

Nancy:ワーキングホリデービザで、シドニーにいます。

🐳くじら:オーストラリアに来て今どれくらい経ちましたか。

Nancy:2月1日に着いたので、もう25日とかですね。ビザが1年あるので2025年の2月までは居れるのと、延長すればもっと居れるかなっていう感じです。

🐳くじら:語学学校はどんな感じですか。

Nancy:結構楽しいですね。ワーホリって別に学校行かずに働くだけでもいいんですけど、友達作りとか 情報交換、まずは土地感掴むために 行ってみる事にしました。

他の留学生との仲も縮まって、ごはん食べに行ったり仲良くしています。南米の子とかモンゴルの子とか、いろんな文化の子がいるので。日本人もいるんですけど、でも同じ日本でも違う地域の子だったり、年齢も10代から40代くらいまで色んな方がいるので、喋っていて楽しいですね。

🐳くじら:オーストラリアのワーホリに来られたきっかけというか、理由みたいなのは、ありますか。

Nancy:今29なんですけど、ワーホリ自体は20代前半ぐらいとか大学生とかから興味はあったんですね。でも仕事始めてからは、働いているし今更…という感じがちょっとあって。

でもまた転職する前に1回また海外行ってみるか、みたいなのと、オーストラリアは時給が高いとか働きやすいみたいな話を聞いて、リフレッシュも兼ねて、コロナでしばらく日本から出ていなかったので、とりあえず行ってみようかなって感じです。

🐳くじら:オーストラリアに来て約1ヶ月ということですが、気持ち的にはどんな感じですか。

Nancy:そうですね、ビザ取ったときはわくわくがあって、でも荷物を詰め終わってあとは行くだけみたいな段階の時、フライトの直前が不安になったんですけど、入国しちゃってからは楽しいし、ポジティブな気持ちの方が今は強いですね。

来る前は下手にネットで情報を調べすぎちゃって、家がない仕事ないとかマイナスな体験談を読んだりして、大丈夫かなっていう気になっちゃったんですけど。でも来てみたら、在住の方や他の留学生にも気軽に聞ける環境があるし、トライしてみようって気持ちです。

🐳くじら:どんな仕事に就きたいなとか、ありますか。

Nancy:元々ここに来るきっかけというか、ホスピタリティから離れるんですけど、いまは留学生のサポートの仕事がしたくて。

大学のときにアメリカに留学したりとか、海外で過ごした経験がすごい自分にプラスになったので。日本人に限らず 留学している学生をサポートする仕事はやりがいがあるだろうなって、思ってます。

今、通ってる語学学校で週2回、インターンシップさせてもらってるんですけど、
留学してる人をサポートする仕事、語学学校の受付とか留学エージェントって言うんですかね。

あと大学の留学サポートの仕事を狙っています。それを今コネクション作りながら探しています。

🐳くじら:わかりました。ご自身の性格について、なんと言われることが多いですか。

Nancy:周りからは行動力があるっていうか、決めたらすぐやるよねっていうのはよく言われるし、自分でもそれは意識はしてます。

あとは楽観的って言われますが、自分ではそうでもないような気もしてるんですけど。あとは結構アクティブ、ポジティブだねとか、海外すごい行ってるよねとかそういうふうに言われました。

🐳くじら:行動力とかっていうのは、海外のイメージから来た言葉ですかね。

Nancy:あー、でも友達からこれいいよって言われたら、とりあえずやってみるのは意識していて、

友達が誘ってくれたら「いいね、いつか行きたい」よりは、すぐスケジュールに入れて 日にちを決めちゃうようにしてます。

行動力があるねって言ってもらえるのは結構嬉しいというか、決めたらすぐやる、自分でそうしようと思ってることなので。

だから今回のワーホリも私の年齢的にみんな結婚したり子どもを産んだりする歳なので、それも勇気あるねとか、ここから仕事を探すの?とかって言われるんですけど。

でも私の場合は仕事をやめて決めたのが良かったです。
ワーホリするために仕事を辞めたんじゃないので。
仕事はやめていて 元々0の状態で、よーしやってみるか、っていう感じなので。

🐳くじら:積極的に行動するようにして意識しているっていう、その理由とかはありますか。

Nancy:たぶん家族の影響が大きくて、両親はわたしと逆のタイプで、新しいことに対してそんなに積極的にならない方で。これいいよって言われても2人とも「えー、そうじゃないんじゃない」とか「それはその人だからできるんじゃない」みたいなあまり何でも入りこまない性格で。
そこは昔から反面教師的なところがあって。

なので、わたしは思い込みで判断したり やる前に食わず嫌いするより、なんでも、まずはやってみたい、って自然に思うようになってたのかもしれない。

あと一人っ子なので結構褒められて育って、新しいことに対して抵抗を感じない、いいよいいよってやってもらったと思ったので、その影響もあるかもしれないです。

🐳くじら:ご自分では、ご自身の性格についてどう思われてますか。

Nancy:やる時とやれない時のアップダウンが激しいというか。何でもやってみようみたいな、すごい社交的になれるモードのときがあって、今多分それなんですけど。

🐳くじら:はい。

Nancy:やりすぎてブレーキ効かなくなってくるとだんだん疲れてきて、なんにも出来なくなっちゃう、そういうことがあるので、そこは気をつけようとは思ってます。

バランスを取る、何でもやりすぎないようにというか、誘いは受けたいんですけどスケジュールを詰めすぎる傾向があるので、自分をゆっくりさせる時間を意識して作って、安定的なメンタルでいきたいなと思っています。

🐳くじら:1人でするよりも、誰かと過ごされてる時間が多い方ですか。

Nancy:最近は来たばっかなので、友達も作りたいし色んな場所に顔を出すようにしてるんですけど、ひとり旅も好きだし、ふらっと映画をみたり 散歩したり、どっちも好きですね。

でも意識して自分の時間を作らないと、色んなイベントや集まりに誘ってもらって、全部 yesと言ってると休む時間なくなっちゃうので。

どっちも取りたいですね、一人になって自分でゆっくり考えたり、友達といたら自分の気持ちをシェアできる時間にもなるので。

🐳くじら:オーストラリアでやってみたいこととかありますか。

Nancy:一番はさっき言った、留学関係の仕事にトライするっていうキャリアの部分ですけど、それ以外はメルボルンとかブリスベン、ゴールドコースト、バイロンベイ、パースとか、いろんな都市があるので、そこに旅行に行きたいですね。

今やりたいことリストを作っています。いろんな場所にも行きたいし、イベントも今度シドニーでMardi GrasっていうLGBTQのパレードみたいなのがあるみたいなので、それも見に行こうと思っています。

🐳くじら:なんていうパレードですか。

Nancy:LGBTQIA+ のための祭典です。いろんな方がドレスアップしてパレードするのを見ること自体は  無料らしいので雰囲気を味わいたいなとか。

あとビーチで土日に、各店でマーケットとかやってて、今こっちは夏で開放的な良い時期なので、たくさん出かけたいなと思っています。

馴れ馴れしいっていうよりはフレンドリーって意味で、人との距離が近い。スペイン語で母国のお母さんに愛してるよとかって電話してたり、日本ではあんまりない文化だから、それってすごいなって思って。そういうところで自分が海外の方と触れ合うことで結構性格が変わってきた、という感じはします。

🐳くじら:ありがとうございます。次はご自身の過去のお話について伺っていこうと思います。子供のときどんな子でしたか。

Nancy:人見知りで、すごい受身でした。友達に誘ってもらったら行くけど、自分からどっか行こうってグイグイ行くタイプじゃなかったですね。

🐳くじら:性格は変わっていったっていう感じですか。

Nancy:どうなんですかね。でも前よりはいろんな新しい方と喋るのに慣れて、どんどんそれができるようになっていったって感じだと思うんですけど、そのきっかけは中学です。短期ですけど2週間、オーストラリアに留学に行ったっていうのが、ちょっと自分の中で変わるきっかけになりました。

そっからですかね。でも昔からの友人からは変わってないよねって言われるんですけど、自分から積極的に 行動するようになったっていう面では、留学を通して 現地の子達から 良い影響をもらったのかなとは思います。

🐳くじら:オーストラリアに中学生の頃行った体験で、特にどういうことが印象的だったとか、これが自分の中で変わるきっかけだったとかありますか。

Nancy:小さい頃は 旅行で家族にグアムに連れてってもらったりとか、そういうことはしてたんですけど、自分だけで家族と離れて他の学生の子たちと違う国に行くっていうのは中学の時が 全く初めてだったので。

言語も生活習慣も違う場所にポンと入れられて、オーストラリア人の家族と一緒に生活するっていう部分で、どうしても社交的にならざるを得ないというか、どんどん喋っていかないと、という。優しいファミリーだったので会話も入れてくれたんですけど、なんでも英語で答えないといけないとか、そういうチャレンジも自分の中では楽しかったですね。

英語をもっと喋れるようになったら、こうやって海外で会った人たちともっと会話できるんだっていうのを、現地で体感して、それから自発的に英語を勉強したり海外行きたいと思うようになりました。もともとは英語も海外も興味なかった方なんですけど。

あと現地の中学校の授業にも一緒に入れてもらったりする中で、私みたいな新しい子が違う国から来ても 廊下ですれ違った子が話しかけてくれて  名前 何ていうのー?とか 気軽にハイタッチしてくれたり

初対面でもフレンドリーな感じ、ボディータッチも多くて。その校内の雰囲気が
日本から来た私には初めてで。それにインスパイアされた部分もあって。

それが馴れ馴れしいっていうよりはフレンドリーって意味で、人との距離が近い。

あとは今ワーホリで出会う スペイン語圏の子とかも、自分のお母さんに、愛してるよとかって電話で言ったり。
それって日本ではあんまりない文化だから、すごいな、なんかいいなって思って。

そういうところで自分が海外の方と触れ合うことで、少しずつフレンドリーだったり、気さくな雰囲気になってきた、という感じはします。

🐳くじら:馴れ馴れしいというより近いっていう言葉になるほど、と思いました。そもそも設定してる距離感が違うような感じがしますね。

Nancy:そうですよね。ヨーロッパにこの間行ったときにイタリアでもその文化だったんで、ハグはもちろん、初めて会った人に 挨拶でかるくキスしたり。
日本にはないカルチャーだから、異文化を体験するのがおもしろいです。

🐳くじら:語学学校に通われてるということですが、それぞれの人の文化に影響されて、ちょっと変わったなみたいな部分ってありますか。

Nancy:今のクラスは9人で、たまたま日本人3人と、南米3人とモンゴル3人なんですよ。南米のコロンビアとアルゼンチンの子たちはもうめちゃくちゃ授業で発言っていうか、聞くより意見を言う方が多くて。

やっぱアジア圏の人は発言が少ない傾向があって、先生が中心で喋って 生徒側が聞いてるっていう教育がもともとあるからだと思うんですけど。

南米の子たちがクラス9人中3人いるっていうのは影響が大きくて、先生が何か言ったらその子たちがバーッと「そういえば、自分の場合はこうでー」って 勝手に 話しだして、先生もその話題について 喋り出してみたいな。

先生が一方的に喋るよりはみんながインクルーシブ、全員が会話するみたいな環境を作ってくれてるので、私達日本人もその流れに沿って発言しやすい雰囲気がありますね。

だから意見を言ったりするっていうのが、積極的にしやすいというか、日本だとそれが難しい時もあったんですけど。意見ある?って言われなくて   南米の子がどんどん喋っていくから、私も思いついたら気軽に 発言しやすい、みたいな雰囲気になります。

アウトプットの機会はすごい多いので、楽しいですね。どんな話題でも、国が違うと興味もちがうので 話すのが楽しくて、南米の人たちが好きな音楽とかを紹介してそれで踊り出したりとか(笑)。

🐳くじら:ちょっと過去の話に戻るんですけど、高校、大学でご自身の中で印象的だった出来事とかはありますか。

Nancy:中学の短期留学で、海外の授業風景、生徒みんなが積極的に発言するような文化に 触れてから、日本の高校に進学したときに、ずっと先生が一方的に喋ってる感じだったので、それがつまんないじゃないけど、もっと生徒も発言できるような雰囲気があったらいいのになと思いながら。

でも自分自身は別に積極的な性格じゃないんで、私も ただ聞いてノート取るだけ、みたいな感じだったんですけど。日本では授業中に寝てる生徒もいたんですが、オーストラリアの学校では寝てたら、他の生徒が起こしてくれたりしました。

みんなが熱心に 何かに 取り組んでる環境にいれるのは楽しかったです。

大学はまた アメリカに1年弱ぐらい行ったので、そのときはすごく、やっぱり多国籍な環境で学んだり ディスカッションベースの授業が楽しいなって思って。

みんなが発言するから自分も積極的になれるし、他の子の意見も聞けるし。
発言し合うから、生徒同士仲良くなりやすいのもいい環境だなーと思います。

🐳くじら:アメリカの大学では何を勉強されたんですか。

Nancy:日本の大学は経営学の専攻だったんですけど、留学中は ホスピタリティー、心理学とかいろんな授業を取っていました。

🐳くじら:海外だと意見を言う機会が多くあったとのことですが、いざアメリカに出て、発言してっていう空気の中で、すぐに馴染んでいきましたか?それともちょっと最初恥ずかしいなとか、慣れてないなという感じでしたか。

Nancy:最初はやっぱりスクリプトとか、何を喋るっていうものがないと  緊張してましたけど、ディスカッション中心、アウトプットの多い授業のなかで、だんだん慣れていきました。

原稿とかがなくても  なにか質問を投げかけられたときに、経験で自分だったらこう思うな、とかっていうのをポンと言えるようになっていったって感じですね。

でも最初はやっぱり緊張するし、何喋ってるかわからないし、こんなこと言っていいのかなとか思ってたんです。でも日本の文化や当たり前を喋ると他の国の子が興味もって聞いてくれたり、こんなレベルのことでも発言すればいいのかみたいな。

医療制度のこととか。日本だと国民皆保険で3割負担とかじゃないですか。
それがアメリカだと個人で 保険入らないといけないらしくて。

そういう医療が安いのが羨ましいとか、オーストラリアでも、日本のパスポートってどこでも行けていいよねとか、それこそ南米の子に言われたりとか。

🐳くじら:へえ。

Nancy:あと以前の留学中に、 アメリカから カナダにバス旅行で 行くってなったときに、日本のパスポートだと 3か月以内ならビザなしでそのまま行けたんですけど、

別でビザを申請しないと、そうやって 気軽に他の国境を越えれない子もいて、
そこで初めてあたりまえじゃないんだ、って知ったり。

それもすごい私は印象的で。生まれた国のおかげで 私たちに与えられてる権利が、その子たちはなかった。

このワーキングホリデーもそうですけど、コロンビアの子とかはワーホリ制度がないから学生ビザで来なきゃいけなくて、フルタイムで働けるの羨ましいとか言われたり。

それはやっぱり日本っていう国自体がすごく他の国から安全だし良い国って思われてるのかなっていうふうに思います。

🐳くじら:確かに当たり前すぎて言われないと気づきませんね。

Nancy:ですよね。海外に出てみて普通に喋るとそうなんだ、みたいな。
治安の良さもそうだし、私は 元々ホテルで働いてたっていうのもあって、
レストランとかで食べた後  机とかさっと拭いちゃう癖ががあって、

他の国の子に「え!?」ってびっくりされたり。
ゴミももちろん、日本人は当たり前ですけど放置せずに 自分で捨てたり、
食べた食器も 返却しにいくし、周りの環境を綺麗に保つみたいな癖が、
日本人ってすごい礼儀正しいよね、みたいに言われて。

小学生でも掃除の時間に、自分で片付けをしたりとかするじゃないですか。
そういう話をしたらびっくりされて、掃除の時間があるの!?みたいな感じで。

🐳くじら:海外だと職員の方が掃除するって聞いたことあります。

Nancy:自分のことは自分でちゃんとやるとか、チームワークとか周りに配慮するみたいな日本の文化は、すごく他の国の子からポジティブに褒めてもらえることがあって。

この間もサッカー見に行ったときに、一般の日本人がスタジアムのゴミ拾ってびっくりしたよーとかって言ってて、こういう文化も当たり前じゃないんだなって。

🐳くじら:ちょっとご家族のお話を伺ってみたいなと思うんですけど、ご家族はどんな方達ですか。

Nancy:家族は祖父母も含めて、両親とわたしで 5人ですね。兄弟はいないので。
おじいちゃんは今91でおばあちゃんは86なんですけど全然元気で、2人で地域のグランドゴルフ参加したりとか、地域の老人会で行くバスツアーはみたいなので  酔って帰って来たりとかしてました。ちょっと心配ですけど、飲み過ぎすぎないように。

🐳くじら:父方か母方どちらのことですか。

Nancy:母方ですね。父の両親はどちらも私の小さい時に亡くなっていて、ほとんど顔も全然知らないぐらいの感じ。

母方の親戚は  亡くなっても90後半とか、めちゃ長寿っていう感じで。
私はどっちの遺伝子でくるのか わからないですけど(笑)。

🐳くじら:お父様お母様はどんな方ですか。

Nancy:父は寡黙な感じで、それこそ 私とは  ま逆の性格ですね。
仕事も高校卒業して 始めた社員の仕事を何十年、定年までやり続ける、みたいな。

1個のことをやるってなったらそれを継続して、それ以外のことはあんま目を向けないみたいなタイプなので、私からしたら、ちょっとつまらないとか思っちゃうんですけど。

それも多分私に反面教師的な影響があって、お父さんがもっと社交的だったりいろんなとこ行くような人だったら、もっと楽しいのになとか思うところがあって。じゃあ自分がそうなりたいな、みたいなのがあったかもしれない。

母は旅行好きで、海外も行くし、行動的には自分で1人でハイキング行ったりとか、そういうとこあるんですけど、考え方がすこし柔軟じゃないときがあって。
自分が好きなことはすぐ行動するんですけど、それ以外の価値観に対してあんまりオープンでないような感じはしますね。

🐳くじら:うん。

Nancy:父親は結構、平等っていうか何に対してもあんまり強い意見は言わないっていうか、それぞれ好きにすればいいんじゃないぐらいの感じのタイプで、私も好きにやらせてもらってるし。

🐳くじら:強制されたり、否定されたりっていうことはされなかった?

Nancy:されなかったですね。なので自分の好きにやれば、っていうのがある意味 難しかったですね。友達は結構、親にこれやったらいいんじゃないかって言われてる子もいて、例えば親が医療系で看護の道を選んだとか。

私の場合は親に決められた方向性っていうのもないし、自分で選べば っていう感じなんで、選択肢が多すぎて。キャリアにしても、兄弟もいないから  参考にする人もいないし、全部自分で選んできた感じですね。

🐳くじら:お話聞いててすごく自立されてるなと。家庭環境としても外の世界に出ていきやすいというか、自分で切り開いていくような、そんな印象を受けました。

Nancy:家庭からの刺激みたいなのは無いので、自分でやらないといけない。兄弟がいない分  友達いっぱい作った方が楽しいと思うよ、とは言われてたので、それは意識していろんな子と喋るようにはなったと思います。

基本のベースは  いつもオープンマインドでいたいっていうか、いろんな価値観の人と触れ合って  自分が絶対こうじゃなきゃっていうふうに思わないようにしたいなとは思ってます。

🐳くじら:わかりました。では、未来の質問に入っていこうと思います。
5年後10年後、あるいは死ぬときまでを想像していただいて、ご自身の未来について、どういったイメージをお持ちですか。

Nancy:5年後、34とか、そうですね。いま30手前で 日本の友達は 結婚して子ども産んでる時期なので、自然と影響は受けてて。

もともと結婚願望は強い方でなかったし、海外だと 結婚してないカップルや
同性で付き合ってる人とかも、よく見るんですけど。

籍入れる入れないはどちらでもいいんですけど、自分と価値観の合うパートナーがいて、その人と一緒に過ごしたりしたら楽しいだろうなって思います。もちろん旅行ももっとしたいし。そうですね、旅行はずっとしたいです。

🐳くじら:海外に行きたいっていう意味ですか。

Nancy:そうですね。ビザの延長もやろうと思えばできるし、長く海外に居れるんですけど。やっぱり年齢が上がると、体力や気力的に 新しいことや環境に 足を踏み出しにくくなってはくるんですけど、それでも海外には行き続けたいでですね。

ご夫婦で日本一周したり、海外で住まれてる方も沢山いるので  参考にして今後も年齢とかに縛られず どこでも行きたいですね。

🐳くじら:ビザを延長したり、あと多分他の国にも行けると思いますけど、それそういうことは考えてらっしゃいますか。

Nancy:ニュージーランドとかデンマークも迷ったんですけど、結局働くってなったときにオーストラリアの方が英語圏で、移民が多くて外国籍の人にも仕事が比較的あるっていうので来ました。

でもヨーロッパも、言語だけが問題ですけど、デンマークとかは第二言語でも 英語話せる方が多いので それもありかなとは思いつつ。でも住むってなったらやっぱり暖かいところがいいので、それでオーストラリアにしたんですけど。

旅行だったらフランスとか、エストニアとか。最近ヨーロッパの方ともよく会いますし、その地域も行ってみたいと思いますね。

🐳くじら:もっと漠然とした  先の未来全体に対してどんなイメージがありますか。

Nancy:今までもあんまりプランして考えるタイプじゃなくて、流れに任せてきたタイプなので、きっと今後も、そのとき気が変わったら全然違う方向に行ってるかもしれないんですけど。

でも基本は、自分が楽しんでいられることが大事なので、そのときの直感で自分が居心地がいいなっていう場所に居れたらいいなと思っています。

それが国とか関係なく、日本がそのとき心地がいいと思ったら日本にいたいし。
私の場合絶対これがいいっていうものがないから選択肢が多すぎて、それで迷うんですけど。

基本のベースはいつもオープンマインドでいたいっていうか、いろんな価値観の人と触れ合って  自分が絶対こうじゃなきゃっていうふうに思わないようにしたいなとは思ってます。

🐳くじら:ありがとうございます。理想の人とかありますか。

Nancy:やっぱり笑いの感じが合う人で、旅行が好きな人。あとはあんま怒らない人ですかね。私が割と何でも、渋滞とかあっても、音楽きいたり待ち時間も楽しめばいいって感じのタイプなので、そこでちょっとイライラするような感じだと合わないかな。せっかちじゃない人がいいですね。

🐳くじら:確かに一緒に旅行するとなるとペースは大事ですね。

Nancy:友達からもそういう話を聞くので。それこそ やっぱり一緒にいるとき、出かけるときに気が合わないとしんどいと思うので。それこそオーストラリアだといろんな国の人がいるから全然チャンスはあるんですけど、それはまだまだ(笑)。

🐳くじら:もしもの未来質問なんですが、もし中学生のとき、オーストラリアに行っていなかったらどういう人生になっていたと思いますか。

Nancy:全然、考え方がすごく違ったと思います。元々の幼少期の感じで受身だったし、自分の意見を言うのは結構苦手なタイプで、海外に積極的に行こうっていうのも 留学がきっかけなんで。

多分海外にあんまり行かないっていうか、ずっと生まれたところで育ってそのままそこに住んでたような気がします。

留学の経験で英語の大切さもそうだし、こうやっていろんな国の人と会話できることがすごい自分の視野を広げてくれるんだなってそこで学んだので。

それまでは日本人なら日本語が話せればいいから、なんで英語勉強しなきゃいけないんだろうって本当に思ってたので。

だからこの経験はすごく大きかったし、今回これでまたオーストラリアに戻ってきたのも、またゼロに戻ってというか初心に戻っていろんな文化に触れて、自分のまた違う視野が広がったらいいなって思ったからなので。

🐳くじら:中学生以降の経験とか、性格自体が結構違っちゃったかもっという感じですか。

Nancy:そうですね。短期留学のきっかけで、大学で長期留学に行きたいって思ったので。それがなかったらまず大学でアメリカに留学行くっていうことの選択もしてなかったし、そのときに出会った友達とかにも未だにすごいいろんな良い影響を受けてて、その子たちとも出会えてなかっただろうしとか。

日本に一時住んでたアメリカの友達とかもこの間 電話したりとか、そういう大事なつながりですね。やっぱそのオーストラリアの留学がなかったらその先に繋がってるそういうものが全部なかったと思うので。それは母親が見つけてくれた短期留学だったので 感謝してます。

🐳くじら:ちょっと個人的に気になってることで、いろんな国の方とお話するときに心がけていることというか、新しい知らない文化とか考えを持っているであろう人と話すときに気をつけたり心がけていることってありますか。

Nancy:LGBTQIA+や、あと食べ物の指向、ヴィーガン、ベジタリアン、ハラールとか、そういう日本ではあんまりメジャーでないことも、移民の多い国には色んな文化が混じってるので。1日5回お祈りする人がいたりとか。

なにか質問するときに、たとえば 彼氏いるの?っていう質問って  相手が男性っていうのをこちらが決め付けていることになるので。誰かパートナーはいるのって聞くようにしたり。
でもこっちからパートナーがいるとかいないとかの話もあえては しないですね。

向こうが話の流れで教えてくれたら、そのパートナーはどこで出会ったのって聞くけど、それ以前に自分からその人のセンシティブな部分に触れるような質問をしないようしたり。

あと食べ物も、焼肉バーベキューどう?って誘うのも、その人が動物性食品を食べないヴィーガンだったりする場合があるから、

どんなものを普段食べるのかとかを聞いて、こういうものが好きだよって言ったらそれに応じて 誘うとか。先に相手の好みとか、背景を聞いてから、自分の気になることを聞くようにしてます。

🐳くじら:ご自身の未来についても絶対こうじゃないとって思わないようにしていると仰っていましたが、そういう心がけが全てにおいて感覚としてあるみたいな感じってありますか。

Nancy:そうですね。自分でもそれは意識してて、こうじゃなきゃいけないとかって思いたくないし、周りの人たちもそうあって欲しくないっていうか。

自分も結構気が変わりやすいし影響されやすいので、今日言ってることがまたちょっとしたら全然違うこと言ってるかもしれないので。

だからそういう人の変化も受け入れたいし、自分と全然違う価値観の方も、素直にそうなんだねって反発しないでいたいなとは思っています。

それは今後も軸っていうか、今後もいろんな人と会ったり喋る上で、大事だろうなーと思います。

だから外見で判断しないように意識しています。すごいタトゥーいっぱいで強そうな人でも、普通に喋りかけてみたらめっちゃ優しかったりするので。それは外見に惑わされずにいろいろ友達になってみたいなって思います。

🐳くじら:最後にいい残したこと、インタビューを受けて改めて思ったことでもいいですし、読者に向けてとかご自身に対してとか、出てくる言葉があればお聞きしたいんですが、

Nancy:私自身もこのワーキングホリデーで、年齢とかもあるし 今更行ってどうしようかなとかって思ったけど、でも結局やっぱ来てよかったなって思ってる決断なので。

いろんなことで、周りの環境とかそのときの仕事とかスケジュールとかでやってみたかったんだけど今更なーとか、やってもしょうがないかなとか思うことも
時間をとってトライしてみたら、それがキャリアだけでなくて、色んな考え方とかマインドの面でも プラスになるきっかけにもなると思うんで。

私自身もこれからまだ始まったばっかなんで、あと1年弱、積極的にこのチャンスを生かしていきたいし、

どうしても年齢制限だったり、その時期しかできないことってあると思うので、やろうって思ったら諦めずにトライして 欲しいなって思います。私もその気持ちを忘れずに、この1年過ごそうと思います。

🐳くじら:他には何かありますか。伝えておきたいこととか。

Nancy:読んでおられる方は、海外に関わらず 多分いろんな方がいると思うので分からないですけど、でももし違う国に 行ってみたいっていう方がいたら絶対トライして欲しいなと思います。

私もこれからそういう留学したい人を応援するような仕事に就けたらいいなと思ってるので、そういう方たちは 国問わずいろんな場所に行ってほしいし、それが短期でも、旅行でいくのでもいいと思います。

いろんな価値観に触れて自分の今いる場所を離れると、また全然違う興味が湧いてきたりすると思うので、それが留学じゃなくても、違うことをやってみるとか、

違うルーティンを日々の中に取り入れてみるっていうのを意識してやったら、また全然違う友達ができたり、違う風景が見れたりとかすると思うんです。
それを私も大事にしたいと思います。

🐳くじら:ありがとうございました。ではインタビューはここで終わりにしたいと思います。本日は参加していただきありがとうございました。

Nancy:はい、ありがとうございます。

あとがき

🐳くじらがインタビュアーを初めて数ヶ月経ちましたが、無名人インタビューを受けてくださる方って結構海外にいる人も多い印象です。自分と全く違う文化に入っていくって大変なこともたくさんあるかと思いますが、その違いを楽しんで色々な人と交流を楽しまれている様子が伝わってきました。

自分の常識で決めつけず、相手を尊重する姿勢って素晴らしいですね。興味を持つだけでなく、相手を自分の知っている枠に入れないよう心がけてその人自身を知って行こうとするスタンスは無名人インタビューと共通するものがあるなと思いました。私も改めて心がけていこうと思いました。

これからのオーストラリア生活、目一杯楽しんでください!
今回は無名人インタビューを受けてくださり、ありがとうございました。

【インタビュー・編集・あとがき:くじら】

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