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海外在住10年のコンサルが教える”舐められない英語仕事術「プレゼン」篇”

こんにちは、アンロック・ジョーです。

海外移住に関心があったり、外国人とのやりとりに悩んでいる方に向けて、「もう外国にはビビらない」をテーマに情報発信させて頂いています。

前回は「舐められない英語仕事術 メール篇」の話を書かせて頂きました。

今回は、オンライン会議システムやウェビナーの普及で、今までよりも頻度が増えていると思われる「英語でのプレゼンテーション」について、いくつかのポイントをお伝えしたいと思います。

その1:相手が何を知りたがっているのかを把握する

英語に限らず、どんなプレゼンテーションでも同じだと思いますが、プレゼンをする際には、相手が何を聞きたがっているのかを事前に把握し、それに対応した内容をプレゼンするようにしましょう。忙しい相手であればあるほど、無駄な時間を過ごしたくないという思いが強いので、プレゼン目的をお互いにキチンと同意し、また、相手の要望に答えることがプレゼン内で不可能な場合には、事前にその旨を伝えることで、相手のExpectation(期待)をコントロールしておきましょう。

その2:プレゼンの目的を明確に

取り合えず、お互いの会社を紹介しましょう、という目的でプレゼンを行う場合もあるかと思いますが、この場合でも、自社紹介をした後に、次のアクションとして期待していることがあるはずです。商品を買って欲しいのか、事業提携の可能性を探りたいのか。特に、日本側から北米企業に売り込む為のプレゼンを行う場合、会社紹介という目的だけでは、アポすら取りにくいと思います。プレゼンを行う際には、冒頭でプレゼンの目的を再度伝え、そして最後には、あなたが考えている次のステップを述べて、実りのあるプレゼンテーションにしましょう。

その3:Me, We, Nowでプレゼンのストーリーを構成

アメリカやカナダのスタートアップ企業のピッチ(プレゼン大会)を聞く機会が多いのですが、ほとんどの企業のプレゼンの流れは同じです。

・自分はこんな悩みを抱えていた(me)
・自分と同じ問題に困っている人たちは世の中に多勢いて、助けてあげたいと思った(we)
・だから、私は、今の世の中に必要なこんなサービスをつくりました(now)

いわゆる、オバマ元大統領が活用していた、と言われる「Me, We, Now」のプレゼンストーリーです。スタートアップの場合、この「Me, We, Now」の流れを冒頭に持って来て、聴衆の関心を得た後、具体的なサービスの中身、市場規模、そして経営陣やアドバイザー、投資済みの投資家などについて説明して、自分達の信頼度を高めるのが王道です。

日本企業のプレゼンにありがちな、企業の歴史、資本金、社員数、支社数などの「概要」情報は、その情報を伝えることによっぽど意味があれば別ですが、基本的には全く必要ありません。知りたければ、会社のHPに出ていますから。「歴史や会社規模」よりも、自社の商品やサービスを使った場合の「メリット」や「意義」を、意識的に説明しましょう。

その4:単刀直入に、短く。

プレゼンは長くて10~15分におさめる方が良いです。冒頭で、プレゼン目的を明確に、Me, We, Nowのストー リーで、ゴールまで一直線に。「念のため、入れておくか」の情報は、思考がストレートな北米ビジネスマンには不要です。


北米ビジネスマンにとって、プレゼンは、あくまでも商談のキッカケにしかすぎず、メインはプレゼン後の質疑応答&打合せなので、仮にミーティング時間を1時間とっていたとしても、そのほとんどをプレゼン時間に費やすことはせずに、プレゼンは要点のみで短く、プレゼン後の打合せを中心と考えましょう。


また、細かい文字の資料やチャートなどもNGです。プレゼン資料に言いたいことを全て詰め込むのではなく、プレゼンのスライドは、話をする内容のポイントを素早く伝えたり、興味を持ってもらう為の情報のみ(例:タイトルと写真などのビジュアル)を書き入れ、メッセージしたい内容そのものは、口頭で伝えるようにしましょう。


「英語が下手で」とか「わたしの専門外なので、質問に答えられなかったらスミマセン」的なことを、プレゼン冒頭で言われる方がいますが、この手の話は、時間の無駄ですし、自分の自信や能力の無さをわざわざ伝えているようなもので、決して、良い結果に結びつく情報では無いと思うので、謙遜の美徳はヤメましょう。

その5:カメラ目線を忘れずに(オンライン会議システムの場合)

目の前に相手がいると、その人の目を見て話すことに意識がいくのですが、オンラインでプレゼンをする場合は、自分や資料が写っているパソコンの画面を見がちです。普通にデスクにパソコンを置いた状態ですと、どうしても目線が下がってしまうので、カメラが自分の目線の位置に揃うように、高さを調整しましょう。また、英語でプレゼンする時には、事前に用意した原稿を読みたくなってしまいますが、目線が落ちてしまい、聞き手にとって自分に話しかけれられている感じが失われてしまうので、完全原稿を用意するのではなく、ポイントを箇条書きにして、あとはアドリブでいくか、もし完全な原稿を用意した場合は、PC画面の上部(カメラの位置に一番近いところ)にそのファイルを持ってきて、その原稿をスクロールしながら読めば、目線が原稿に落ちることなく、自然なプレゼンができると思います。

以上、舐められない英語仕事術「プレゼン」篇ということで、スグにでもご活用いただけそうな5つのポイントを紹介させて頂きました。この5つのポイントを踏まえて、みなさんの英語プレゼンが、少しでもスムーズに行くように応援しています!

この内容をStand FMでもお話させて頂きました。よろしければ、お時間がある時に、ぜひ、お聞きください。

また、ストアカで「明日から使える「英語プレゼン」上達術を教えます」をテーマに、講座を開講したので、ご関心がありましたら、ぜひ、ご参加ください。講座でお会いできることを楽しみにしています!


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