「外国人と話をする時のワタシは、いつものワタシでは無い」作戦

こんにちは、アンロック・ジョーです。

海外移住に関心があったり、外国人とのやりとりに悩んでいる方に向けて、「もう外国にはビビらない」をテーマに情報発信させて頂いています。

外国人と話をする時に、英語の苦手意識が急に前に出てきて、日本語であれば堂々と話ができるのに、急に物静かな自分になり、言いたいことの半分も言えてない。日本語を話す時の自分をレベル100とすれば、英語の時の自分はレベル20〜30。

あるある、ですよね。

業務中の英語での会話であれば、まだ成立するけど、雑談やパーティ、会食で英語で話す時には、何をしゃべって良いのか分からず、作り笑いでお茶を濁し、外国人との会話が一切盛り上がることなく終了。

これも、あるある。ですよね。
もちろん、わたしの体験談でもあります。

英語になった途端、本来持っている自分のチカラを発揮できないのは、本当に悔しいものです。悔しいけど、どうにもできず、悶々とする。

では、どうするか?

答え:別人格になりませう。

そうです、英語に腰が引けている「本当の自分」は隠して、英語でコミュニケーションする際には、「外国人との会話用の自分」というキャラを作りましょう。いつもの自分は、どこかに隠しておき、あなたが作り上げた「英語人用キャラ」を、英語を話す時だけ、演じるのです。

マーケティングの世界では、商品やサービスの内容を、ターゲットに合わせて適切なカタチに変更する「アダプテーション」という考え方があります。

よく言われる話ですが、日本でNo1で売れている商品であっても、そのままのパッケージや仕様で海外で販売しても、まず、売れません。そのマーケットに合わせた商品性や顔つきに変えないとダメなんです。だから、あなたも同じように、自分の人格を、英語を話す時は、その国や状況に合わせてアダプテーションしましょう。

英語を話す時のキャラ作りの良い例として、元トロント・ブルージェイズのメジャーリーガーだった川﨑宗則選手が挙げられると思います。少し長い引用になりますが、川﨑選手のWikipediaには、このように書かれています。

MLB移籍後2年を経ても英語はあまり話せなかったが、「彼には語学の壁はない。なぜなら笑いとジェスチャーと片言でコミュニケーションをとるから」と評され、旺盛なサービス精神もあってチームメイトや現地のファンからも愛されていた。特に2年目のシーズンとなったトロントの地では高い人気を得ており、地元総合ウェブサイト「The Score」には『川﨑が愛される7つの理由』というコラム記事が掲載され、ヒーローインタビューでの立ち居振る舞いが「Greatest postgame interview ever?(史上最高のポストゲームインタビューか)」とMLB公式サイトを含む複数のスポーツニュースで取り上げられ、3A降格後の8月13日にも、出場試合で「川﨑Tシャツデー」というプロモーションが行われた。(中略)また「CUT4」は同時に、所属するブルージェイズがア・リーグの優勝決定戦進出直後に川崎が受けたインタビュー動画を「歴史に残るインタビュー」と紹介している。ホセ・バティスタは「いきなり日本語で話しかけてきた時には驚いたけど、今はもう慣れたよ(笑)。ムネ(川﨑)は英語やスペイン語がうまくしゃべれなくてもボディランゲージを交え、一生懸命に話すから何を伝えようとしているかが大体分かる。とてもユニークで、みんなを笑わせるムードメーカーでもあるし、最高のチームメートさ。メジャーリーガーの中にはヘンなプライドが邪魔をして周りに溶け込もうとしないヤツがいるけれど、彼はそうじゃない。ああいう姿勢はわれわれも見習う必要性がある」と話した。

この川﨑選手のインタビューもナイスです。ぜひ、ご覧ください。

約600万回も再生されていることからも、川﨑選手が、いかにトロントの人たちに愛されたかがわかると思います。

川﨑選手の場合は、わざわざ英語向けのキャラ作りをしたのではなく、普段の川﨑選手のキャラクターをそのまま出しているだけかもしれませんが、たとえ英語が上手く話せなくても、どうすれば、外国人に思いや自分という人間性が伝わるのか、という点では、多くのヒントが隠れていると思います。

アメリカやカナダでは、自信がなさそうなのは嫌われます。スマイルを絶やさず、ポジティブな発言が大好きです(カナダ人のポジティブ好きについては”もはやポジティブは強迫観念?”記事をご参照下さい)。どんなキャラクターでも、その人の個性としてリスペクトしてくれます。恥ずかしがらず、思い切って「英語用キャラ」を演じてみて下さい。このメンタリティを持つだけで、英語を話すことへの自信がつくことを保証します。英語を話している際の自分の理想像を頭の中に描き、その人になりきってみませんか?


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