Who am I ?
なんで牛丼!?
人には誰にでも忘れたくないことやずっと憶えていたいと思っていることって1つや2つはありますよね?
子供の頃の楽しかった思い出とか、初恋の甘酸っぱい出来事とか、人生で初めての海外旅行の珍道中とか色々あると思うんですけどね。
ボクにはそれがないんですよね。
今まで生きてきて、楽しかったことがなかったというなんだか寂しい人生だったわけではないんだけど。
なぜないのかも覚えてないので、まずはそのことについて思い出したいんですけど、それを思い出すためには何が必要なんでしょう。
なぜないのかを知りたいと思っているんですよね。
って記憶って本当に失くなるんですね~(笑)
失くなっているのか、忘れているのか、それさえもよくわかっていない。
これはボクの記憶を取り戻す話です。
ってなんかカッコ良くドラマとか映画のセリフみたいに言いましたけど、
取り戻す?何か違うなぁ~。取り戻すだと誰かに取れたみたいになっちゃうもんね。
じゃあ、頭の引き出しを探す話?
うーん、これもなんかしっくり来ないなぁ。
引き出しってね~(笑)机とかロッカーじゃないんだらね。
たぶんだけど、頭のなかには思い出があるんだと思うんだけど、それを引っ張り出せない感じで、引き出しというのであれば、カギが掛かっている状態というところなんでしょうかね。
そのカギを見つけて、引き出しを開ける。
その引き出しのなかには思い出のファイルがあるので、それを読むことが出来れば思い出せるはずなんだけど。
これが記憶喪失ということなのかぁ、
あぁ、さっきもドラマとか映画に出てくる登場人物みたいなことを言っていたけど、あれに出てくる主人公はこんな感じだったりするんだなぁ~。
だとすれば、全部の記憶がなくなっているわけではないようです。(ってスゲー他人事みたい(笑))
自分が誰で、何者なのかはわからないけど、
周りにあるものの名前はわかるみたいなんですよね。
冷蔵庫はわかっているし、その中にある食べ物や飲み物に関しても全部わかるので、自分のことや自分の思い出に関してだけ、失くしてしまっているようです。
そんな都合のいい記憶喪失があるのか?
さぁ~、それはどうなんでしょうね(笑)
そんなことがあるかどうかに関してはわかりません。
ただ、現に今のボクがその状態にいるので、それを聞かれても今のボクを見てもらえばとして言えないし、
わかってもらうしかないんですけどね。
こんなことをわかってもらおうとすることが難しいのかぁ、説明してわかってもらえるならしたいんだけど、説明がうまく出来る気がしない(笑)
ってさっきずっとしゃべっていますね。
あ、まぁ独り言なんですけど。
っていうか全部頭のなかで自問自答というか、誰かに聞かれたときのためのシミュレーションをしているのだけど。
言葉に関しても大丈夫なようなんですよね。
さっきも言ったみたいに自問自答が出来るということは、言葉がわからないってことはないみたいだし、
今のところ、これだけしゃべられているので不便はなさそうなんですけど、この状況において1つだけ気になっていることがあるんだけど。
目の前で今、牛丼を美味しそうに頬張っている彼女はいったい誰なんでしょうか?
目の前っていっても、寝そべっている視界の先にいるってことなんだけど。
もしかして、気づかれてないのかなぁ。
ってここはボクの部屋だよね!?
普通に考えて、記憶喪失の人間を目の前にして、
牛丼を食べる人っているんでしょうか?
❬つづく❭
あんまりこんな感じの書いたことないので、
コメント欄に感想や書評などくれると嬉しいですし、助かります。
最後まで読んで頂き、ありがとうございます。
それではまた。
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