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椎名もたさん ご挨拶に伺った記録

椎名もたさん ご挨拶に伺った記録

先日、2022年9月の月末に僕が大変影響やらを受けて大好きな『椎名もた』さんのお墓参り…ご挨拶に、ただの一人のファンである僕が初めて行かせて頂けました。
その時の事を少しでも忘れたくないと思い、ここに記録させて頂きます。


椎名もた とは…?

椎名もたさんとは、ボカロP『通称:ぽわぽわP』として活動されていた音楽家です。
その音楽の音色はとても遊んでいる様で楽しく、そしてどこか生きる事への葛藤も描いた様な作品でした。現在は既にお亡くなりになられています。
椎名もたさんについて詳しく知りたい方は、下記本人のリンクを参考にしてみてください。

ホームページ
http://siinamota.com/

ニコニコ動画
https://www.nicovideo.jp/user/5619789

Twitter
https://twitter.com/siinamota

僕と椎名もた さん

僕が椎名もたさんを知ったのは既に亡くなられてからかと思います。
確か2016年頃、僕が18歳とかだったかなあと思います。
当時、DTMを独学で始めてまだまだで、でも音楽クリエイターとして自分の何かを表現したくて、でも上手く出来ずネットで活動する様々な若いクリエイターを見掛けては嫉妬する毎日でした。
そんな中、たまたま知った椎名もたさんの楽曲は本当に不思議でした。
何も妬ましく思えず、本当に音の上で遊んでいる様な音楽に救われて、自分なりの音楽の楽しみ方というのを見せつけられている様でした。大好きというより、音楽人として苦しい時に、音楽の原点へ助けてくれるような存在の音楽ばかりでした。

ですが、僕が知った時には既にもたさんはお亡くなりになられていました。
当時、かなりショッキングなニュースで、色々な憶測が飛び交って、もたさん自身の去り方も音楽人として爪を残していくような消え方でした。

まあそんなかんやで、亡くなってから好きになったもたさん楽曲を日々聞きながらボカロPみたいな活動をしていて、SNS上で同じもたさんファンとも知り合ったりで、ふと思い立って…もたさんについて書いた『DDD』という楽曲を制作発表したりもしましたね。

【DDD】 https://www.nicovideo.jp/watch/sm32852655
【DDDという楽曲について】
https://ichikawa-herotaka.wixsite.com/hero-homepage/ddd

そして、今回、椎名もたさんに初めての挨拶

そして、それから何年も経ち、僕は現在、何とかしがない音楽クリエイターとしてしがみついているんですが…ずっと心残りがあって…それが全くあった事もないけど、僕は音楽を通じてお世辞になったもたさんに何も挨拶や、あの人自身の事を知れていないという事。
ずっといつかお墓参りにいけたらと思っていました。

DDDを制作したりした当時10代の僕は、もたさんがいなくなってしまった20歳になるまでに少しでもあの人に近づけたらと思い、色々葛藤して、音楽業界に踏み込んできた所まで来ましたが、この世界に立って改めてあの人の凄さを更に痛感するばかりです。全然かなわん。気付いたら20歳どころか、今年で24歳です。やばい。

でもずっとこのままで心残りにしておくのも良くないと思い立ち、いちかばちかでSNSで椎名もたさんのお母さんにDMをしました。
正直、ただの一ファンでしかない僕が直接出向いてお墓参りなんてしていいものなのか…滅茶苦茶断られる不安になりながらも思い切ってしてみた所、快くOKをして頂きました。
本当にありがとうございます。

9月月末に僕は石川県にある椎名もたさんのご実家へ伺わせて頂きました。
実はこのご実家の周辺は個人的な趣味で2回位遊びに来た事がある所でもあったのですが、僕のいる長野県とはまた違い好きな雰囲気がある場所です。

ご実家に着くと、もたさんお母さんが迎えてくれて…
お家が近づくときから薄々『ここがあの人が生まれ育った場所なんかな…』って感じながら来てました。

そしてトウモロコシ?のお茶を頂きながら、もたさんの事、僕の事、他愛もない話もして、
そしてもたさんの使っていた機材や何かも色々見せて貰ったりもしました。
余談ですが、この時に何気なく頂いたこのトウモロコシのお茶が初めてで普通に美味くて、勝手にそっちに驚いてました。『え、うま。なにこれ…このお茶なんですか…?うまくないです?これ?』ってw

もたさんの生い立ちや人柄、
もたさんの好きだった音楽や漫画
使っていたPCや楽器、機材
本当にここに来なければ聞けなかった、知れなかったことがたくさんありました。

そして、もたさんのお墓にも挨拶までさせて頂きました。
お墓ですけど、物理的距離だけでもやっとここまで近づけたんかなって感じがしました。
少し話は逸れますけど、僕も既に同級生を2人亡くしています。
関係ないけど、二人とも自殺です。
普通に仲良くさせて貰ってた奴等だったんですけど、ある日突然いなくなるもんだから実感ってものがないんですよね。一人に至っては無くなってからもう10年も経つのにやっと少しずつ分かってきたんかな位です。
それと同じで、画面の向こうの元々遠い人なんて、お墓を目の当たりにした位だと『一応画面の向こうの架空の俺の妄想とかではなく、ちゃんと存在はしていてくれたのか』ってくらいです。でも、嘘でも少しでも憧れの人の背中に物理的にでも少し近付けたという事実がどこか嬉しい瞬間でもありました。
ちなみに、もたさんのお墓は…これは是非見て欲しいお墓でしたw
不謹慎かもしれませんが、色んな意味で良いお墓すぎて思わず写真撮らせて貰いましたw載せませんけどね!!!

てな具合で、お墓参りまで無事済まさせて頂き、無事やりたかったことも済ませられました。
本当にこんな機会を僕なんかにいただけた事、改めて椎名もたさんお母さん、ありがとうございました。

振り返り…

このお墓参り、もといご挨拶を済ませて…
ずっと心の片隅にあった事をできて、少しスッキリしているのと同時に、
改めて、あの人の軌跡と背中を見つめ直す時間とキッカケになりました。
もう歳も当時のあの人を追い越し、今僕が来ている場所も同じ音楽の世界とは言え、少し違う場所にもいます。
それでも、あの人の音楽の軌跡に感銘を受けて、背中を押されてやってきた僕の音楽はどうかな。追いつけた?思ってる人だった?もうもたさんの事はこれで自分の中で整理できたか?もういい?ってな感じで色々考えました。

正直、お墓参りに行く前に思っていた結果とは何か全然違う感情で帰ってきました。
『うっわ。少しくらい追いついたかと思ってきたけど、むしろまだまだ果てしない遠くにおるやん。』『え、色々頑張ってきたけど、俺こんなにまだまだやれる事あんのに見て見ぬふりしてきたやん。だっさい、俺少しは大きくなったよなとか思っててこれはだっさいぞ俺~』って感じです。うん、全然なんだよ。
もういなくなって何年も経つ上に、歳を越しても今なお全く追いつけんのよ。
いや別にさ、憧れの人=完全にその人みたいになりたいと目指しているという訳ではないよ別に。それでも、あの人の見てた景色の高見と同じ高度はほんっとうにまだまだ上だったし、なんなら高度だけじゃないって大事な角度まである事に気付かされました。
高い所から見える絶景だけじゃなくて、自分の好きな景色ってあるでしょって。高い所に上る代わりに、それが見れなくなるのって辛いよねって感じです。

またしてもやられましたね。
死して尚、またあの人に背中を勝手に押されて帰ってきました。
僕はいつももう居ない人達に勝手に僕の背中を押させて推進力を得てきてます。
何も変われん。

音楽クリエイターとして3年目。
少しずつ慣れ始めていき、
少しずつ自分のしたい事が少し想像していたのと違う形で実現しつつあるのと同時に、
この世界に生き残っていく為に何かも少しずつどこかであきらめていく。
そんな気がしてた最近だったのですが…
『ばかだね~、俺ら知ってるよ。お前がどんな事したく音楽を選んでるのか。そのまんまでこの世界に居る意味あんのかい?ん?』って言われてる気がしました。
言われてる気がしてるので、実際には多分僕がマジで勝手にそう思っているだけなんだとは思うんですけどね。

このお墓参りを一つのセーブポイントに、
少し今の僕にとっての音楽というツールを使って進みたい航路を測り直したいと思いました。
もっとお前の表現したかった創作者としての在り方も作っていいんじゃない?って。

そんな事を色々と思いました。

あれから時間が経ってしまいましたが、そんな事を考えた日になりました。
おわりまる


『ありがとうございます。そしてまだ赤点なので、これからもお世話になります。』


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