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イケメン女子サポ池谷さん!



こんにちは!toriです。


日本の夏、待ちに待ったJリーグ再開の夏・・・色々な意味で熱い(暑い)時期になりましたが皆さまいかがお過ごしでしょうか。

私は自室が暑すぎて、首に保冷剤を巻きながらこのnoteを書いております。
なにこれ修行か?
Give me エアコン付きの部屋。But すでに給付金 is over・・・



さて、今回はとあるサッカークラブを応援するふたりの大学生サポーターのスタジアム観戦にこっそりついていってみましょう。
匂うぞ・・・これは甘酸っぱい青春の匂いだ!多分!!!



※当記事に出てくる人物・クラブ名は実在のものとは一切関係ありません






***






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「俺は増子 俊希(ますこ としき)

今年の春から晴れて地元の大学に入学したピカピカの一年生!
コロナウイルスの影響で入学式中止どころか授業もオールリモート形態、入試以来キャンパス内に足を踏み入れる機会すら許されなかった前代未聞の世代!

でもようやく色々な制限が緩和され、サッカーの試合のスタジアム観戦も再開したので!!


気になってた先輩を誘って、スタジアムデ~~~~~~トに来たっす!!!!!!!!

いやっほう!!!俺リア充!!!!Foooo!!!!!


俺の憧れの池谷 めぐる先輩は、ラーメン屋のバイトが一緒で知り合った2つ上の先輩っす!
いつもクールで見た目も性格も全然女の子っぽくないんすけど、入ったばっかの俺にてきぱきと仕事を教えてくれて、しっかり者の頼れる大人の女性!イケメン女子!!って感じで!
俺、超憧れてるんすよ~~~!!


こないだバイトの締め業務中に話してたら、
俺と同じサッカークラブ『旗元アプザイツ』のサポーターだということが発覚!
その流れで試合観戦に誘えたというわけ!



・・・こうやってモノローグを入れるとドラマや漫画の主人公になった気分になれるんだよな~~~・・・っと!先輩だ!!



池谷せんぱ~~~~~~~い!!!お疲れ様っす!!!




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「増子くん、早いね!お待たせ。

チケット取っておいてくれてありがとう。じゃあ行こっか。」


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「そんなんお安い御用ですよ~!!!

先輩はいつもはどのカテゴリの席で観戦してるんすか?俺はバックスタンドか、気が向いたらゴール裏に行くって感じっす!」


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「いつもはメイン指定席かバックの後ろの方に一人でいることが多いかな。
その方が落ち着いて試合観れるし。」


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「前話した時から思ってたんすけど、先輩って女子サポーターの中では珍しい部類っすよね~~。

女子ってみんなグループで来て写真撮りまくったり、スタグル(※スタジアムグルメの略)やマスコットのグッズ買ったりイケメン選手探してきゃーきゃーわいわいやってる子が多いイメージだから・・・

俺はカッコよくていいな~!って思ってますよ!!己のスタイルを貫いてるって感じ!!!


あ!女子サポといえば今日の試合はSNSのフォトコンテストもやってるみたいですよ!
ほら、マッチデープログラムに載ってる!


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最近アプザイツ、クラブをあげてこういうSNS系に力入れてますよね!
今朝のニュース番組でも特集されてました!
”映えアピールで女性ファン増加!”って!



えーと、先輩はこういうのはあんま参加しないタイプですか・・・?」


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「積極的に参加はしないかもねー。

あ、でもイベントが苦手なわけじゃないんだよ。
他のサポーターさん達がやってるのを見るのは好きだし。


どちらかというと、うーん。
うまく言えないけど、メディアを通して世間が求める”女子サポーター”像が露骨に見えちゃってちょっと近寄りがたいなというか。

華やかに着飾って友達とワイワイ観戦する、イベントやマスコットやイケメン選手目当てで来る、SNS映えが好き、
みたいな女子サポに対する固定観念みたいなのがどうにも私には居心地悪くって・・・
もちろんそれを批判したいわけじゃないんだけど。
楽しんでる人もいっぱいいるし、素敵なことだとは思うんだけどね」


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「!!!

・・・うわ、俺、なんかすみません!変なこと言っちゃって!


あー・・・、でもネットでも時々見かけますよね。
女子=スポーツのにわかファン、みたいな過剰な決めつけ的な意見とか言葉のチョイスとか・・・

それこそ『セレ女』『カープ女子』みたいな○○女子っていうくくり方?メディアや世間の扱い方?っていうのかな・・・

確かに、スタジアムに実際に行けば色々な楽しみ方をしてる人がいるってわかるのに・・・って思いますね・・・
俺もゴール裏で90分間声上げて跳ねてる女性の知り合いがいるから、そういう風潮になんかモヤモヤする時あります!


ネットで”サッカー女性 サポーター”ってワード入れて画像検索すると、分かりやすい感じの画像がぶわあって出てきますよ!
うーむ・・・確かにこういうイメージ、俺も持っちゃってるかもだ~!」


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「実際に調査して割合だけ見たら、マスコットやイケメン選手みたいな競技・試合以外の要素に重きを置く人の割合は女性の方が高くなると思うよ。
それはクラブがピッチ外でもファンを楽しませようとしてあれこれ企画してくれている効果が出てるってことだから、凄いと思うし。


けど、じゃあなんで女性の方がそういう人の割合が多いのかなって考えたのね・・・

私が思うに、世間がそういう役割や性質を女性というざっくりしたグループに期待してきたのかな?って・・・
それは男性にも同じことが言えると思うんだよね」


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「あ~~~なんかわかるかも・・・

俺も男だからって理由で、
フェイスペイントや加工した自撮りをインスタにあげるのちょっとためらうし、スイーツよりたこ焼きやフランクフルトの屋台のが気持ち的に並びやすいし、可愛いクラブグッズ身に着けられないし、男のサポ仲間と話してても監督の戦術や審判に文句付けてなんぼ!みたいな流れになってる時あります・・・

そしてそういうシチュエーションで性別逆転すると確かに違和感がでてくる・・・俺の脳も、現代社会の凝り固まった偏見に支配されていたというのか・・・!?



・・・あ!でも確かに”女脳”や”男脳”みたいな言葉で男女の考え方の違いや特徴を説明しようとするのは適切でない、みたいな記事を読んだことがあります!

生物学的に考え方や好きなものの傾向の差異をはっきり説明できないんだったら、後天的要因の可能性が大いにありありですよね、そりゃ」


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「そんな感じ。今の増子くんの言葉のチョイス、結構しっくり来たかも!

そういうの、良い悪いの話じゃなくて、シンプルにそういう価値観の中で生きてきたから結果的にそうなったのかなあって。


とりあえず席向かおうか。売店寄っていく?」




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「久々のスタジアム観戦だ~~~~~~!!!!!
てんあげわっしょいわっしょい、いえーい」


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「・・・あのさ、まだキックオフまで時間あるし、いいかな?


私のいとこがゼミで”ジェンダー論”ってのを勉強してるんだよね。
で、ちょうどこないだ一緒にリモート飲みしてて。
その”ジェンダー論”について色々教えてくれたんだけど、それが結構衝撃というか。
こういう学問があったんだ面白い!って思って・・・


そのジェンダー論によれば、”ジェンダー”っていう概念は社会的・文化的な性差を意味する言葉なんだって。
で、身体のつくりとか機能とかみたいな生物学的な性差は”セックス”とよんでジェンダーの概念とは区別しているんだって。

なんでかというと、ジェンダーは地域・社会・文化・歴史・時代など色々なものの影響を受け変化するもので、普遍的・絶対的なものではない概念だから。」


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「つまり・・・生物学的な男女の差と、社会的な男女の差は一致しないよ!ってことっすかね?」


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「そうそう。
というかいわゆる”女らしさ”とか”男らしさ”とかに生物学的根拠は無いから、別に一致させる必要はないよ~っていうのがジェンダー論の考え方みたい。


あとなるほどなって思ったのは、
性は色々な要素から成っているうえそれぞれがグラデーションだって話。


要素っていうのは、えーと・・・

・性表現(どのような性別としてふるまうか、どんな格好をするか)
・性自認(自分自身が認識している自分の性)
・性的志向(どの性に恋愛的・性的に惹かれるか)
・身体の性(身体機能などの生物学的な性)

のことを指していて、この要素たちはどれも一致するとは限らないんだって。

で、グラデーションっていうのは、みんながみんな100%男!100%女!じゃないよねってことなんだって。
最近よく聞くLGBTって言葉もそうだけど、その他にも性別にこだわりがない人(パンセクシュアル)や、他人に対して性的に惹かれない人(アセクシュアル、恋愛感情は別である場合もあれば無い場合も)、そもそもその認識がはっきりしない人・・・と色々な場合があるから。


なんなら私も、スカートとか華やかなメイクとかヒールの靴みたいなわかりやすく”女性らしい”外見にするのが嫌だから、性自認は100%女だとしても性表現はせいぜい女70%くらいかも・・・?
なんでかと聞かれても、単純に好みの問題ですとしか言いようがないんだけど。

でも性の構造が色々な要素からできていてそれぞれグラデーションであるっていうのは確かにわかるかも、って思ったな」


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「つまり・・・人の数だけ人生があり、人の数だけ冒険があり、人の数だけドラマがあり、そして人の数だけ性がある・・・っていうことっすね!!


そうっすよね・・・好みの問題・・・好きなものは好きなんだもん、しょうがないっすよね。
何も知らんくせに、他人が口出しすんな~!って話っすよね!!


・・・そう考えると、例えばゲイみたいな性的志向が同性の人は、周りからの偏見とか悪口とかに晒される機会が多いんですよね・・・
何かの努力をしたわけでもない、たまたま多数派に生まれただけの周りにそうやって言われるって、想像しただけで俺はしんどいっす・・・

俺、自分の生き方とか好きなものとかを否定されるの、ホント無理な性格なんで・・・」


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「うん、それは私も全く同じように思ってるよ。

サッカー選手ばっか追いかけてないでそろそろ彼氏作ったら?とか、
もう少しかわいい服着て髪明るい色に染めたら絶対モテるよ~!とか、
周りに言われる度に
悪意が無い言葉なのはわかってるけど!けど!うるせ~~~~~~~としか思わない・・・。
言いたいことはわかるけど、それが唯一の正解じゃないし。

あと私は選手を追いかけてるんじゃなくて試合を観るのが好きなだけ!

お前が泣いて許しを請うまで毎日毎日、おすすめのサッカー戦術本や理論書送りつけてやろうか!もちろん代引きで!!(※良い子は真似しないでね)

・・・って言いたくなる。あはは・・・」



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何の変哲もない、サッカー本を勧めてくるただの善良なエビです


ちなみにfootballista7月号は「サッカー界のジェンダー問題」をテーマにした対談記事も載ってます byエビ


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エビは去っていった

~~~唐突なダイマ・タイムおわり~~~



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「なんだ今の」


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「それで、そのいとこがスポーツとジェンダーについての話も色々教えてくれて。」


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「(ノーリアクションで話を・・・!?
さっきのは俺の幻覚だった・・・???)



(・・・でも先輩が初めて俺に本音を包み隠さず話してくれた気が!するっす!
超~~~~~~~~~~嬉しい!!!!!!!!!!!!!!!!

ニヤニヤが止まらね~~~、はぁ~~~マスクしててマジで良かっっっった・・・)」


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「(増子君が突然目を見開いて肩を震わせている・・・どうしたんだろう・・・・・・)


私はどの競技がどの性別に向いている、なんて気にしたことが無かったけど、昔の時代にさかのぼるほど
”男性は競技スポーツを” ”女性は魅せるスポーツを”
というそれぞれの”性別向きの競技”があり、逆に向いていない競技には参加すべきでないという考え方が主流だったみたい。


オリンピック(夏期)の男女競技の種目数をみると
2012年ロンドン五輪では男女それぞれ26種目が採用されているんだけど、過去の大会になればなるほどに女性の競技種目の数は減っていくんだって。

例えば女子陸上競技は、1928年のアムステルダム五輪で初めて採用されたそうなんだけど
それまでなぜ陸上競技が男子競技種目にはあって女子には無かったのかについて、当時の国際オリンピック委員会(IOC)のラトゥール元会長は、

『女性の競技は美的なものでなければならない』

という考えがあったからだと言っていたみたい。

美的なものっていうのは、例えば体操や乗馬などの優美で身体接触が無い競技で、
そういうものが”女性らしい”スポーツだと世間で扱われていたってことだよね。」


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「ていうか、第1回のアテネオリンピックはそもそも男子競技オンリー開催で、女性アスリートは参加自体できなかったんですよね!

中学生の頃自由研究で五輪の歴史について調べてる時に、意外だな~~って思った記憶があります!


・・・あれ?もしかしなくてもなんですけど、先輩の言葉を借りるなら
そもそも”男性らしい”とされている競技スポーツって、もとはといえば男性向けに作られた説・・・?
サッカーも、ルールが確立されだしたときは女性がプレーすることを念頭に置いてすらなかったのか・・・?」


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「そうなんじゃないかな・・・

考えてみれば、歴史をたどると男性優位とされていた社会の中で、男性がプレーすること前提でデザインされた競技って結構ありそう。


明治時代に日本に欧米から色々なスポーツ文化が入ってきた時も、
体操やダンスなど”女性向け”にもともと改良されていたスポーツや
男性向けの元のルールを”女性向け”に国内で改良や調節を施したスポーツ
が、当時の女子学生への体育指導を通した教育で使われていたって
いとこが教えてくれたけど・・・
つまり増子くんのいったことが前提としてあるからそうなったのか・・・



そういえば、イングランドサッカー協会(FA)は1921年に、
『サッカーは女性には不向きである』という理由で女性のサッカーを50年近くもずっと禁止にしていたんだって」


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「エッッッあのFAが!?!?
しかも思ったより結構最近まで!?!?

今だったらそんな宣言出そうもんならSNSであっという間に全世界に拡散されて、ウルトラバーニング炎上に向かってアクセル全開まっしぐら!案件じゃないですかそれ!!!
やべえって~・・・!!


・・・でもそうか・・・女子サッカーを取り巻く環境は、まさに現在進行形でいろんな人が変えようと動いている最中ですもんね・・・

去年はスペインで女子選手たちが待遇改善を求めてストライキを行ってたし・・・
男子サッカーと比べると、全然プレー環境や選手が置かれた状況も違いますよね・・・!」


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「日本でも来年から初の女子プロサッカーリーグであるWEリーグが始まるし、ほんと目まぐるしく変わってるよね。

私も置いてかれないように、情報を追いつつ出来ること考えていきたいなと思ってて。WEリーグ、早く観に行きたいな~~~!」


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「Jリーグ、JFL、海外サッカー、WEリーグ、代表戦、あと俺はFリーグ・・・フットサルも見てます!アリーナが家から近いもんで。
いや~~忙しい忙しい!
サッカーで忙しいのは実に良きことかな・・・

大学のサッカーサークルも、学校から活動許可が下りたらガンガンやるっすよ~~!!
小中高とず~~~っとサッカー部で鍛えた俺の体力と精神力があれば、バイトとの両立も余裕でっす」


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「つよい。まさに体育会系・・・


ん!体育会系といえば、さっきの話に若干戻るんだけど・・・

いとこが、”スポーツ的な価値観が強い人は、ジェンダー論についての知識が乏しくジェンダーバイアスが強い傾向にある” ことを指摘する研究があるって言ってたな・・・

私もスポーツ観戦するし中高と運動部だったから、えっ自分も当てはまるのかな?って不安になっちゃった」


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「そうなんすか・・・!?じゃあ、お、俺も・・・!?

偏見はダメってわかってるつもりなんすけど・・・!そんな・・・」


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「あくまで傾向の話だからね・・・!


具体的な研究報告としては、

・スポーツ価値観の強い(=スポーツを重要なものとみなしている)学生ほど異性愛主義志向が強く、ジェンダーに関して正しい理解ができていない傾向がみられた(飯田他,2015)

・スポーツ価値観の強い学生ほど、ジェンダーや身体の性に関して正しい理解ができていない傾向がみられた。その中でも特に男子学生は、男女間の異性愛のみを正常なものとみなす傾向が強かった(飯田他,2018)

・体育会系アイデンティティ自認を持つ学生は自分たちが所属する集団への信頼が強く、異質な他者への排他性は高い傾向にある。
また、政治や社会に対する関心は低い傾向にある。
体育会系の中でも特に男子学生は、保守的で伝統的なジェンダー観(性別役割分業観・男性支配的価値観)が強い傾向がみられた(片岡,2019)

※性別役割分業:「男は仕事、女は家事」のように性別に基づいて役割を区分すること


・・・などがあるんだって。」


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「セイベツヤクワリブンギョウ・・・ヒェ・・・・・・


う~~ん・・・でも、さっきのスポーツの歴史の話と関わってきますけど、スポーツって基本的に”男性用の競技・ルール”と”女性用の競技・ルール”の2種類か、男女どっちでもOK!なやつしかないと思うんすよね・・・

そりゃあ性がグラデーションだとか、身体とこころの性が一致しないとか、そういう真逆の概念自体に馴染みが無いというか・・・受け入れづらくなっちゃうのかなあ・・・

というかグラデーションの概念を取り入れようとすると、そういう明確な線引きが無くなった状況でルールはどうすんの!?一体何が公平なの!?って話になってしまう・・・


いや、だが待てよ・・・!?

そもそもそういう男女2パターンのどちらかに絶対振り分けねばならぬ!なシステムになってしまったからこそ、
いわゆる性的マイノリティとよばれる選手たちはより一層自分と競技のシステム・ルールやマジョリティである他選手との差・ギャップを認識せざるを得なくなったのかも・・・
自分のせいじゃないのに、そんな状況になるのはつらいです・・・


あ゛~~~~~~~~考えれば考えるほど、何が最適解かマジでわかんないっす・・・
めちゃくちゃしんどいなこの問題・・・・・・」


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「スポーツは特に、性を男女の2種類だけとする性別二元制の考え方がどうしても根強いからね。

それをベースにして作り上げられた競技スポーツのシステムに、本来様々な性のあり方を持っている選手たちを無理矢理当てはめた結果、ズレが生じてしまった、という事例もやっぱりあるみたい。


有名なのは2009年の世界陸上800m女子で優勝したキャスター・セメンヤ選手に対して、国際陸上競技連盟が性別検査を受けることを求めた性別疑惑騒動だね。

筋肉質な体格や低めの声、ぶっちぎり優勝した成績から
「本当にセメンヤ選手は女性なのか?」
と疑いをもたれたんだけど、性別検査の結果が分かるまでには数週間~数か月かかるらしくて。
検査の結果、彼女はテストステロンというホルモン値が”標準的な女性よりも高い性分化疾患”だったようで、ホルモンレベルを規定値まで下げる治療を受けなければならなかったそうだよ。

結局セメンヤ選手は1年間の出場停止処分を受けたのち、競技に復帰したみたい」


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「そのニュース、俺も英語の講義のグループディスカッションのテーマでやったことあるっす!

何がやばいって、国際陸連はテストステロン値で男女の競技の出場資格を定めるって決めてるのに、
そもそもテストステロンの量はスポーツのパフォーマンスに影響を及ぼさないっていう研究が発表されてることっすよね・・・

基準すべきものすらもぶれてしまっている・・・ハードモードすぎる。


んーー、セメンヤ選手みたく規定に沿わなかった選手は、貴重な時間をたくさん割いて治療しないと大会に出場できないんすもんね・・・
キャリア面もパフォーマンス面もメンタル面も、それに世間からの風評被害やお金の面から見ても、めちゃくちゃ大打撃っすよ・・・」


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「性自認や性的志向だけじゃなくて、身体の性も男女の2種類のみにスパッと区別できないから、スポーツのシステム上さらに複雑な問題になってしまうよね・・・



っと・・・!?こんな時に着信だ。
増子くんごめん。ちょっと席外すね」


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「あ、はい!ごゆっくり・・・



・・・・・・



(電話!?誰からだ・・・まさか、か、か、彼氏とか!?!?!?

いやいやいやいや!落ち着け俺!
仮に池谷先輩に彼氏がいたとして、先輩は彼氏以外の男と二人きりで出かけるような人じゃないはずだ!・・・
だから大丈夫!たぶん!!!!

とにかく、冷静を装うのだ俺ぇぇぇぇーーーー!!!)



・・・とわっっつ!?!?!?

あ、せっせせせ先輩、おおおおお帰りなさいっす!!!


・・・ち、ちなみに~~、誰からの電話だったんすか・・・?」


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「ごめんごめん。

来月参加するインターンシップの企業の担当者さんから確認の電話だった!
突然だったから、緊張して早口で喋っちゃってたかも・・・」


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「なんだインターンシップの電話か~~~~~~!んあ~~~~びっくりした~~~


・・・って、いんたあんしっぷ・・・!?あの、就活戦士が参加すると巷ではもっぱらの噂の!?
そっか、先輩来年は就活でしたね・・・もう準備してるんすか、すんげ~~~」


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「世の中がこんな状況だし、いい加減そろそろ動かないと~って焦って、とりあえず申し込んだんだよね。
こっから色々準備していかないと・・・

増子くんは、大学卒業した後の進路については考えてるの?」


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「いや~~~~全然!!!

あっでも、そこそこ大きめの会社に入って正社員として働くのが良いのかな~~っていう、漠然としたイメージはあるっすね・・・
親や親戚にも絶対正社員になれ!って言われてるし、周りの友達もなんとな~~くみんなそんな感じの流れっす。

社会がこんな状況で、果たして俺はちゃんと正社員になれるんだろうか・・・?」


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「やっぱり男の子はそういうプレッシャーって強いんだね・・・!?


いとこが教えてくれたけど、男性の自殺者数は女性よりも2倍以上も多くて、自殺動機も経済や仕事に関わる問題の割合が高いらしいよ・・・

あと、就活が失敗したのが原因で自殺をしてしまう人も、女性より男性のが圧倒的に多いみたい・・・。」


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仕事のできるペンギン


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「えっなに・・・?ペンギン・・・!?



ってうわ、ほんとだ!!こんなに差が!
自殺者数、男性のが多いって初めて知りました・・・

でもそりゃあ、就活も周りの友達や知り合いは就職先決まってるのに自分だけまだ・・・とかだったら、想像しただけでつらすぎるっすよ・・・。
いやだな・・・就活怖い・・・
でもブラック企業で働くのも怖いし・・・けど生きるのにはお金がかかるし・・・」


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「社会の求める”女性らしさ”に苦しむ人がいるように、”男性らしさ”に苦しむ人もいるってことだよね・・・

男の人って”一家を養う大黒柱”というジェンダー役割を期待されているから、仕事で家族みんなを食べさせていけるだけの稼ぎを得なきゃ(稼得責任)とか、責任あるポジションで働くべきとか、男なら競争に勝ち抜いてこそとか、
そういうプレッシャーや過労やストレスで自殺まで追い込まれてしまう人の割合が高いんだって。


逆に女の人は家庭を支えるというジェンダー役割を期待されているから、お母さんが家族の面倒を見る(家庭責任)べきとか、バリバリ働くより家庭の生活面のケアを優先すべきとか、働く夫を支えるのが良い妻とか、
そういう責任を求められた影響が色々あるみたい。
依然として女性の正社員、特に総合職の割合は低く非正規雇用の割合は高いとか、正社員であっても男性との賃金格差があるとか」


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隙あらば来るペンギン


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「あとは家事育児などの負担から、結婚した時の心的なメリットが女性は男性よりもかなり低いという見方もあるんだって。

結婚していない人と結婚している人とを比べると、男女ともに結婚している方がストレスを感じにくくなるんだけど
その変化率が圧倒的に男性のが高いという研究
もあるんだってさ」


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必要とあらばどこへでも、資料をお届けしてくれる頼れる貴方のペンギン


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「確かに男性は結婚すると精神的負担がぐっと減ってるけど、女性はそこまで変化なしって感じっすね・・・

最近よく聞く”熟年離婚”の背景にも通じてきそうなデータだ・・・

うちの両親は大丈夫か心配になってきたっすよ・・・!」


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「そもそも”男は外で仕事、女は家で家事”に象徴される専業主婦というのも、産業化が進み男性がサラリーマンという形態でお金を稼ぐようになった大正時代に生まれ、高度経済成長期に広まった性別役割なんだってね。


それ以前は家事育児は母の仕事!みたいな考え方はあんまり無かったみたい。
両親も子供も一家総出で働く!みたいなパターンが主流で、性別で仕事を分担してる場合じゃねえ!的な・・・もちろん力仕事は男性が、とかはあったと思うけど。

むしろ、江戸時代は子育ては父親の仕事だと考えられていたらしいし。」


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「大正時代 何年 検索・・・っと

1912~26年か・・・だいぶ近い時代なんですね!高度経済成長期なんてもっと最近の話だし!
現代社会の講義でやったな~~!


ということはやっぱ、ジェンダー役割って時代によってだいぶ変わっちゃうんすね・・・!

男の人が自殺しやすかったり女の人が結婚しても幸せにならなかったり、なんか・・・固まったジェンダーの価値観にとらわれすぎるのも良くないな~~っていうか!
もちろん今の日本の世の中の制度とかシステムとか、そういう考え方や価値観があるからこそうまく回ってるってのも沢山あると思いますけど・・・


けど、それで苦しんでる人もいっぱいいるのに、そういう価値観だから仕方ないよね!でぜんぶまとめちゃうのもアレっすよね・・・


だってマクロな視点?で見たら男らしさ女らしさやサラリーマンや専業主婦の考え方も、超最近できたばっかじゃないですか!

地球の歴史を1年間に置き換えると、えーーと
地球誕生が元旦0時として・・・人類誕生が12月31日の朝で・・・
文明の誕生が31日23時58分・・・とかだから・・・

とにかく地球から見たらマジ秒っすよ!そんな概念があるのなんて!!!

いや普通に1秒もない?
・・・余裕でないじゃん、0,0000・・・秒の世界じゃん」


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「マクロっていうか・・・地球視点・・・?その発想は無かった。


・・・あ!選手紹介始まるよ」


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「よお~~~~し頼むぞアプザイツ~~!!
ぜっっったい勝ち点3!取ってくれよ~~~!!!」




~~~試合終了後~~~




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「いや~~~~~~勝った勝った!!!

試合開始早々失点した特はどうなるかと思いましたが、なんとか逆転できてよかったっす!ほんとに!!!!」


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「だね!最後の一発レッドはいらんことしたな~と思ったけど、なんとか粘って勝ち点3ポイント取れたの大きいよ」


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「池谷先輩、今日はありがとうございました!
いつも一人で観てるって言ってたのに、付き合わせるような感じになっちゃってなんか申し訳なかったっす・・・


あっでも、ジェンダーに関するいろんな話できたのすっごく楽しかったし、超~~~~~~勉強になりました!

知らなかったこともいっぱいあったけど、それ以上に凄く身近なトピックだしなんなら違和感を感じることだってあったのに、俺、全然知ろうともしてなかったんだなあ・・・って
ちょっと自分自身にガッカリしちゃったというか・・・


今のままでも自分はそこまで困ってないし、まあいっか!ってどこかに甘えがあったかもです・・・。

大好きなスポーツとだって密接につながってることなのに、俺のアンテナが全く行き届いていなかった・・・まこと不覚っす・・・!」


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「いやいや!こちらこそこんなに突っ込んだ話できると思ってなかったから、正直嬉しかったよ。

それに私もいとこに教えてもらうまでジェンダーとか性別役割とか、なんとな~くわかってるようなそうでもないような・・・?って感じだったし。


でも増子くんの言うこともそうだし、なによりコロナウイルスで世の中が今までとはまた違った状況になってきて、
”無関心でいること”のリスクについて考えないとまずいなあ、と思うようになったなあ・・・。

SNSやニュースで、検査で陽性が出た人や医療の現場で働いている人たちに対して過剰な偏見や差別意識が向けられているのを見て、

ああ、自分もいつどんな理由でそういう扱いを受ける側になるかなんて、わからないんだなあって。

どれだけ注意してても、ある日突然周りに後ろ指さされて集団から弾かれることがあるかもしれないし、気付かないようにしてるだけで大なり小なり不利益や損害を被ってるかも。
自分じゃなくて、自分の大切な人がそうなってしまう可能性だってあるし。


ジェンダーに関わる差別や偏見だって、やっと声を上げる人がいて客観的な観点から研究している人がいて学ぼうとする人がいて、
それに対して冷笑っぽい態度をとったり、自分と全く違う生き物みたいに扱って敵視したり、関係ないと決めつけて距離を取ったり、知ろうとしなかったり。
そうやって無関心でいてほんとうに大丈夫なのかな?って感じるようになってさ。

ジェンダーだけじゃなくて、人種や国籍や職業や外見や色々な差別・偏見・いじめにももちろん言えると思うし、もっと深い無意識な考え方の部分にもあるかもだけど。


今日も明日も明後日も、未来永劫自分が安全なマジョリティの枠の中に納まっていられると思うのはなんか、ちょっと楽観的すぎないかな?というか、傲慢なのでは、って思うんだよ・・・


常にあらゆる差別偏見と向き合い続けるのはどう考えても無理だろうけど、
マイノリティ側になる、偏見を向けられコミュニティや社会システムから不利益を被るリスクと決して自分は無関係でない、ってことを自覚すること。

その覚悟があるのと無いのとでは、
情報の受け取り方や世界の見え方、行動の選択基準なんかも変わってくるんじゃないかな?って・・・」


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「確かに、誰かが声を上げた時に批判する前に
なんでこの人はそれが必要だと思ったんだ?って背景まで考えを巡らせることができたら、色々な見方ができるようになるかも!ですね!



俺、先輩と話してて思ったんすけど、
世界にはわけわかんないほど沢山の人がいてみんな違った考えやバックグラウンド持ってて、その中でうまいこと社会が回るように今のシステムや制度や風習が作られて、
それこそ性別二元制やジェンダー役割みたいな世間の一般的な考え方ができて、
そんな状況ですべての問題を解決して全ての人が自分らしく幸せに生きられる世界の実現なんて、正直120%無理オブ無理じゃないですか。
てか、神でも無理っすよマジ!

でもそれがわかったうえで、誰かが普通に生活してる裏で別の誰かが犠牲にならざるを得ない状況になってしまった時、
しょうがないな~って諦めてみて見ぬふりして現状維持で妥協、なんて選択肢しか無いのは、その・・・嫌っす。


仮に完全な解決が不可能だったとしても、より良いやり方を探すことや問題自体と向き合うことまで投げ捨てちゃうような生き方を俺は・・・したくないなあ・・・。


そういうのきっとしんどいだろうけど、でも、俺は向き合うことを選べるようなカッコいい大人になりたいっす・・・


え、えーと、カッコつけてるって思われるかもしんないけど!
でも!!
サポーターたる者!!!
いついかなる時も愛するクラブに恥じぬ、カッコいい生き方でいる方が絶対に良いっしょ!!!!

俺はそれがいいです!!!!!


ジェンダー論ももっとしっかり勉強した方が絶対良いっすね!
前は性的マイノリティの人たちや女性や意識高い系の人のための学問ってイメージがぼんやりあったけど、
先輩と話してて、すべての性、すべての年代や国や職業のあらゆる人たちに関わるテーマなんだな!ってなりました。
もちろん俺自身にも関わってるし~~~!




・・・あ!そういえば。

俺も実は、ずっと誰にも言えなかったことがあるんです・・・周りに変に思われたらと思うと嫌で・・・


本当は、俺、その・・・

ささこちゃんが、好きで好きでたまらねーーーんす!!!!!!!!!!!!!!!!

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だってめちゃくちゃ可愛くないっすか!?ささこちゃん!!!!頭のてっぺんから足の先までありとあらゆる可愛いで構成されてる、ヤバいっすよ!マジ反則!!!サッカー界全クラブマスコット中ぶっっっっっっちぎりでトップオブ可愛いトップオブ最高トップオブ最強!!!!!!!!!神が我らに授けたもうた天使!!!!!!!!!!!!!!!!こんなかわいいクラブマスコットがこの世に存在して良いのだろうか?!?!良いんです!!!!!!!!!!
(※ここまでノンブレス早口)



・・・でも良い年した男が可愛いマスコットキャラクターを大好きだって、流石に周りには言えね〜〜って思ってて・・・

ぬいぐるみも新しいバージョンが出るたびに観賞用と保存用と撮影用と3個ずつ買ってたら、いつのまにやら凄い数になっちゃって部屋圧迫してるし・・・


けど、今日先輩と話してて、やっぱ好きなもんは好きだし!そこに性別も年齢も関係無いかなって!
やっと胸張って思える気がしてきたんすよ!
聞いてもらえてスッキリしました~!
自分の趣味を否定しない人がいてくれるってだけで、こんなにありがたいもんなんすね~~!!!!!


これからは俺も、ちゃんとささこちゃんを好きな自分と向き合えるっす!
グッズももっともっと買いまくるっす!

あ、来月の新発売グッズラッシュに備えてバイトのシフト増やそう」


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「ぬいぐるみの観賞用と保存用と撮影用・・・!?
むしろクラブのグッズ収益にめちゃくちゃ貢献してるね!?凄すぎる・・・。

(ていうか等身大ぬいぐるみとか出たら、増子くん破産するのでは??そうでなくても居住スペースいよいよ無くなるんじゃ・・・?)


・・・っと、見て!あっちのゲートにささこちゃんいるよ。」


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「うおおおおおおお!?!?ほんとだ!ちょうどお見送りで出てきてくれるタイミングっす!!!可愛いいいいいいいいマジ天使いいいいいいいいいいいい!!!!!!!!!!!!」


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「ほれ、行っといでよ。ツーショット写真撮ってあげるから・・・」


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「せ、先輩・・・!!!!よろしくお願いしまっす!!!」


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「ほらほらさっさと行かないと!周りの人の邪魔になるから!!」




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〜〜~後日~〜〜




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「(ドキドキ・・・そわそわ・・・)」



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「よっしゃーーー!!!!!!!!!俺・優勝!!!!

夏休みは先輩とアウェイゲーム遠征だああああああああ!!!


来週は先輩と一緒に、例のジェンダー論学んでるっていう先輩のいとこに講義してもらう約束だし!!
バイトも大変だけど頑張ってるし!!

俺、公私ともにめちゃめちゃ充実してる~~~!


あーー!!!
てか先輩、俺がプレゼントしたLINEのスタンプ使ってくれてる〜〜!!やべ〜〜!!
嬉C超えて嬉Dだわ〜!!!



あ、みんなにもおススメしとくっすわ!ほい!」


エビのいる生活を、貴方に



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「あとは俺自身が先輩に認めてもらえる人間になれるように、ひたすら精進するっすよ~~!努力あるのみ!

なんてったって池谷先輩は、いつもクールだけどしっかり自分の芯があって、俺の憧れるイケメン・・・

すなわち”イケてるメンタリティ”な人っすからね!!



ようし!これなら夏休み前の試験の勉強も頑張れるわー!!!
気合いめちゃくちゃ入ったわーー!!!やるぞ!!


さて、まずは計量経済学の課題からzzzzz・・・・・・」


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~~~おしまい~~~




***




皆さま、こんにちは。再びtoriです。

まずはこの、スーパー長文noteをここまで読んで頂き本当にありがとうございました。

私もここまで長くなると思っていなかった。
下書き書き始めてからここにいたるまで実に2ヶ月。余裕で15,000字超えた。マジですみませんでした。
誰だアニメーションGIF作って入れようなんて言い出した奴は!私だ。
私のiPhoneは発熱しながらもよく頑張ってくれた・・・寿命が近いというのに・・・



私自身、まだまだ勉強中の未熟者で到底偉そうなことを言える立場ではないのですが、
それでもこのnoteを読んで少しでも何か感じて頂けたらとても光栄です。


そしてもしジェンダー論の分野に興味を持たれた方がいた時のために、こちらの本を紹介させて頂きます。

私がこのnoteを作成するにあたり、参考にさせて頂いた本になります。

内容はジェンダー論だけでなく平和論もメインテーマとして取り上げられていますが、基本的な考え方に始まり様々な切り口からジェンダー論を扱っているので、
より身近な分野として捉える助けになってくれる本だと思います。
(第2章ではスポーツについて取り上げられています。)


また、私が大学生の時にたまたま履修した全学部共通科目でお世話になり、私がジェンダー論に興味を持つきっかけを下さったK先生に
この場を借りて御礼申し上げます。

先生が「講義で学んだ事をぜひ周りの人にも広めてほしい」とおっしゃっていたことを思い出し、講義内容もこのnoteを作る際の参考にさせて頂きました。
扱いにくいトピックであっても一切ごまかさず、私たち学生と向き合った講義をしてくださった先生の下で学べたことを、とても嬉しく思います。




さて、ここまでお付き合いくださった皆さま、
貴重なお時間を割いて頂いたこと重ねて御礼申し上げます。


待ちわびたJリーグのある生活もようやく戻ってきましたし、引き続きソーシャルディスタンスや健康状態に気を付けながら、
素敵なサッカーライフをお送りください~~!




・・・ところで文中に何度も登場した、ジェンダー論について学んでいる”池谷先輩のいとこ”なる人物。
皆さまはどのような人物像を思い浮かべましたか?

あえて性別に一切触れないよう描写していたのですが、
もし今あなたが性別や見た目など何らかの属性を持った人物を思い描いていたのならば、
それもまたあなたが無意識に抱いている”ジェンダー論に関わる人”に対するイメージを表しているのかもしれないですね。
(ここまで読み終えてからそのイメージに変化があったなら嬉しいです!)


上記の部分以外にも、もう一度読み直すと1周目とはまた違う印象を持つような内容になっているかと思いますので、
時間とモチベの許す方は本note2周目チャレンジも是非是非・・・



それでは、ありがとうございました!




久々に死ぬほど絵を描いて疲れ果てたtori

2020.7.7





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