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文美子のLeave Memories Message⑭『さよなら・をつげる⑥』ということ

Leave Memories Messageとは、
わかりやすく「終活」を意味します。「Ending」「終」でなく、今まで生活してきた「歩」「栞」「記憶」「思い出」「希望」等を大切な人に託し、繋げるための「物事・心の準備」を意味しています。

今回は⑤「さよなら」を告げることを書きます。

北サンフランシスコのホスピス医師・スコット・エヴァリイが、
「終末期の人の魂の動き」についての5つの事柄について話しています。

①人生の意味を見つける
②自・他を許し合うこと
③「ありがとう」を伝える
④「愛しているよ(I LOVE YOU)、大好きだよ」を伝えること
⑤「さよなら」を告げること

⑤「さよならを告げる」ということ
人生には、最後を迎えるリアルな時間に、自分を託し、繋げる
ための重要な「さよなら」の時期があります。
肉体は失われますが、自分が今まで生活してきた「歩」「栞」「記憶」「思い出」「希望」等を大切な人に託し、繋げていくための挨拶です。

知り合いの父親が、ゴールデンウィークに帰省したときに、
孫達に「今度いつ会えるかな」と言いました。今までいったこともない言葉から、
不思議に思ったのです。それが「さよならの挨拶」だったのかもしれないと話してくれました。

また別のケースでは、病院で父親の付き添いをしていた時「今日、昼間は出かけるね」と話したら「戻ってくるまで、待てないな」と言ったそうです。戻ったときには、最後の挨拶が出来なかったと話してくれました。

この重要な、挨拶はいつ、どのようにするのか、きちんと出来るのかもわかりません。
日頃から、小さな「さようなら」を心を込めて伝えていくことが必要かもしません。
仕事や学校、出かけた先から、わかれる時、帰宅する時などに
心を込めて、丁寧に挨拶を行うことが、リアルの重要な挨拶へ繋がるのではないでしょうか。

日頃、何気なく言っている「さようなら」の挨拶ですが、心を込めて、丁寧に行う習慣をつけておくことも大切なのかもしれませんね。

*「終活ライフケアプランナー」のテキストから一部参考しています

~May you all be happy(皆様の幸せのために)~
 ライフキュレーター・御室文美子
(終活ライフケアプランナー、看護師、社会福祉士、精神保健福祉士)

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