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詩ことばの森(119)「約束の土地」

約束の土地

今日一日にたどり着いた場所
褐色な姿で目の前に出現した

だが   それは約束された土地ではなかった
すっかり乾いた半身をさらしている

矛盾と無気力が交差点で待ち受けていたのは
点滅し明滅し消えていく宿命のようだ

暖かな空気が取り囲もうとして
足元から茫洋とした姿で上ってきた

彼よ  いったいこの道で良いのか
悪かったのかさえも   わからずにいる

(森雪拾)




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