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詩ことばの森(92)「竹」

まっすぐな竹が
冬空にのびている
澄んだ空気に
凜としている

竹はいいなあ   と思う
昔の本にも絵にも
敬われ尊ばれている
昔の人もいいなあ   と思ったのだ

日の光に青々と輝くとき
心が清々としてくる
風が竹林をゆらすとき
迷いが吹切れる気がする

まっすぐな竹が
青空にのびている
どこまでも   どこまでも
のびていこうとする
そこに   強い意志がある

(森雪拾)


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