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昔考えたメモライズドデックを供養する…

まずは、下記の画像をご覧ください。

これは自分が学生の頃に考えたオリジナルのメモライズドデックです…。

マジックを嗜んだ事のある人なら、我流メモライズドデックを考えた事があるという人は少なくないと思います。

かく言う自分もその一人です。
しかしこのメモライズドデック、自分はすぐ…というか全く使っていません。何故なら、これを考えたすぐ後に「ネモニカ」を覚えたからです。
「ネモニカ」を覚えられるなら、覚えるに越したことはありません。
出来ることがたくさんあるし、マークドデックなどもネモニカオーダーを使用していたりします。

しかし、せっかく考えたものですからこの場で供養がてら紹介したいと思います。

このメモライズドデックの原理は、「いろはうた」をそれぞれのカードに対応させ、50音順に当てはめるというものです。

しかし、一般的に知られている「いろはうた」だと、47字しかありません。

いろはにほへと ちりぬるを
(色は匂へど 散りぬるを)

わかよたれそ つねならむ
(我が世誰ぞ 常ならむ)

うゐのおくやま けふこえて
(有為の奥山 今日越えて)

あさきゆめみし ゑひもせす
(浅き夢見じ 酔ひもせず)

下記は、明治36年(1903年)2月11日、新聞萬朝報にて募集された、埼玉県児玉郡青柳村在住の坂本百次郎さんの考えた「ん」を含むいろは歌です。これは48音あるのでこちらを使っています。

とりなくこゑす ゆめさませ
(鳥啼く声す 夢覚ませ)

みよあけわたる ひんかしを
(見よ明け渡る 東を)

そらいろはえて おきつへに
(空色映えて 沖つ辺に)

ほふねむれゐぬ もやのうち
(帆船群れゐぬ 靄の内)

最初の一文はクラブ、二文目がハート、三文目がスペード、最後の一文がダイヤです。

「と」ならクラブのA、「す」ならクラブの7になります。それぞれのKには簡単な記号を当て嵌めています。
「と=クラブのA」なら、50音順だと20番目なので上から20枚目にあるということです。

実際に言われたカードが何枚目にあるか試してみて下さい。
2回変換作業が必要なので、時間がかかります…

やはり、52枚くらいならダイレクトに覚えた方がいいです。
と言うことで、自分は今後も「ネモニカ」を使うと思います。

しかし、「いろは歌」について調べるにあたり、色んな人がオリジナルの「いろは歌」を考えている事がわかったのは面白い発見でした。
とはいえ、オリジナルの「いろはうた」が一番知られているのが現状です。

結局、みんなが知ってるやつが一番なんですよね。


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