手品で最後の2枚の時に使えるフォース
【概要】
ちょっと思いついた小ネタです。
マジックにおいて、しばしば2V1をフォースする場面に遭遇します。
そんな時に使えるかも…なフォースです。
「何か感じた方の手を下げてください」これでも良いのですが、
併用する事でより便利に使えると思います。
というか、「手を下げてもらうやつ」って何て言うんですかね。
正式名称を知らないので、解説のため“ハンズダウンフォース”と呼ばせて貰います。
【やり方】
最後の2枚を下の図の様に持って下さい。
カードの裏面が観客に向いています。表面はマジシャン側を向いていますが、体にピッタリ付ける、もしくはやや地面に傾ける、様にして
一応、表面は見ないようにしましょう。
図の上のカードがフォースしたいカードです。
観客に「最後の2枚です。上か下か好きな方をおっしゃって下さい」と言います。
観客が「上!」と答えたら、同じ体勢のまま反対の手で「上のカードですね」と言い取ります。
観客が「下!」と答えたら、カードの表面が地面側に向くように手を返します。反対の手で2枚のカードを取り下図の様に持ちます。「下のカードですね」と言い、フォースカードを取ります。
【どのような場面で使うか】
ESPマッチ現象などの最後とかに使えると思います。
また、
『セルフワーキング・マジック事典』(松山光伸:東京堂出版)に「悪魔との取引」というマジックが載っています。
テンヨーの1996年プラスワンキャンペーンは、「超能力バトル」というマジックがありました。
いずれも、パテオフォースを使用したマジックです。
どちらも素晴らしいマジックだとは思うのですが、
最後の2択をマジシャンが決定するのが、どうにも気になっていました。
フォースする事で、最後の2択を観客に選んでもらえます。
【応用】
“ハンズダウンフォース”と組み合わせる事で、4V1のフォースも出来ます。
観客に4枚を混ぜてもらったら、2つの山に分けて貰います。
“ハンズダウンフォース”で2枚に絞った後、上記のフォースを行います。
ESPカードのように5枚の中から1枚フォースした場合は、
上から2枚目もしくは5枚目にフォースカードをコントロールします。
ふたつの山に分けて貰うと、2枚と3枚に分かれます。
2枚の方にフォースカードがあるので、“ハンズダウンフォース”で2枚に絞った後、上記のフォースを行います。
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